2020/01/11

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2002/04/01

回転レンズはトラックボール

実を言うと、レッツを手に入れたすぐ直後から、私の物欲の矛先はデジカメに変わっていった。どーせ、お前のことだから、ありとあらゆるデジタル雑誌を立ち読みしたり、夜明けまでウェブを徘徊して情報を集め、もう購入する前に相当なウンチクを語れるぐらいになってたんだろー、と、私を知る人はお思いのようで、事実、私の周りの人間たちは、デジカメを買う前に必ず私のところに相談にくる。そして、この連載の初期コンテンツのように、手に汗握るノートパソコン選びの「デジカメ」版を期待しているのだ。

ところが残念ながら、そのようなデジカメ選びのリアルな体験記を書くには、もう時間が経ちすぎている。もっちー、いろいろ悩んだけどー、結局買ったのはカシオのQV2800UXだよー、終わり、ちゃんちゃん。で、1年近くこのQV2800UXを使ってきて、改めてこいつはレッツなデジカメだと思うのである。

ところで、デジカメ界でのレッツって何だろう。レッツであるためには、メジャーであってはいけない。だから、業界ナンバーワンとナンバーツー、すなわち○リンパスとフジは除外する。○リンパスは、たとえマイナーであったとしても除外だ。キヤノンも当然除外だ。それと、もちろんソニーは除外。ニコンは難しいところであるが、D1旋風を巻き起こして以降は、デジカメ界でも王者の地位を勝ち取った感があるのでやっぱり除外。

ミノルタはかなりレッツだ。オートフォーカスという画期的な機構をこの世に出しておきながら、あっという間に他社にもっと優れたAF機を出され、あげくの果てに訴えられる始末。一眼レフデジカメも、RD3000という名機をいち早く生んでおきながら、今は音沙汰さえない。私が物色している時は、まだDiMAGE7とともに復活ののろしをあげる前だったので、そのラインナップからはほとんど選ぶべき機種はなかった。

さて、そうすると、リコー、サンヨー、カシオといったあたりがかなりレッツくさい。独自路線でマイナーで根強いファンがいる。今の私なら、間違いなくこの3社にミノルタを加えたラインナップから選定するはずだ。だが、実際の私は、他の世間一般の皆々が騙されているのと同様に、「レッツであること」よりも「画質が良いこと」を重視していた。

当時は、35mm換算で300mm程度の望遠側が欲しかったので、キャノンのPowerShot Pro90 ISとか、○リンパスのC2100UZといった、光学10倍ズームでしかも手ぶれ防止機能搭載のものが第一志望であった。ちょうどその頃のデジタルカメラマガジンに、望遠デジカメの特集記事が載っていた。各メーカーを代表する10万円前後のラインナップに比べて、5万円台の8倍ズーム機QV2800UXが立ち向かえるはずはない。誰が買うんじゃー、こんなに汚く写るカメラ、いや、本当にそう思っていたのである。

その考えを一掃してくれたのは、私と同じくデジカメ選定中の妹であった。

「私は自分撮りしたいから、回転レンズのニコンかカシオ、それにバリアングル液晶のリコーだね。しかし、何で最近、回転レンズ少ないんだろうね。せっかくデジカメにしかできないんだからさー。そこへいくと、カシオは偉いよねー。頑なに回転レンズにこだわってるし、このあいだ、こんなデジカメ作って欲しいって意見をメールしたら、丁寧なお礼の返事が来たよ。」

で、その後私はいろいろカシオについて調べてみたのだが、なんとQV-10という製品が、世の中にデジタルカメラという存在を知らしめたとして、事実上デジカメの元祖とされているではないか。デジカメ歴史館にも、現在の基礎を作った画期的デジカメって書いてある。そう、カシオというメーカー、実はデジカメ業界のパイオニアなんである。

さらに私は、ここで「回転レンズ」というものに特別な思い入れを抱かざるを得なくなった。その昔、デジカメといえばすべて回転レンズであったのだ。これは極めて傑出したシステムである。すなわち、自分撮りが簡単にできる。狙った被写体にレンズを向けたまま、液晶モニターを見やすい角度に調節できる。さらには、地べたに這い蹲る低い位置の被写体や、逆に自分の背より高い位置にある被写体を接写したい時でも、液晶モニターによる確認が容易である。そして何よりここで強調したいのは、この超便利な回転レンズ機能は、銀塩カメラでは不可能、そう、デジカメにしかできないデジカメならではの機能なのだ。したがって、デジカメであるならば、回転レンズじゃなきゃ、勿体無いこと、この上ないんであります(田中希美男風)。

と、ところがである。ちまたにデジカメのラインナップ溢れる今、2002年4月現在、そのうちのいったいいくつが回転レンズを搭載しているであろう。私の知る限り、カシオのQV2900UX(2800の後継機)とQV2400UX、それとニコンのCoolPix995、たったこの3機種なんである。これは驚くべき事実であるといえよう。では、もはや回転レンズの需要はないんであろうか。いや、そんなことはない。このニコンのCoolPix900から995までの兄弟機、それとカシオのQV7000SXからQV2900UXまでの兄弟機には、それこそ今でも熱狂的な信者たちがウヨウヨいるのである。たとえば……(と、いつもならここでリンク貼りまくりなのだが、面倒なんで、興味ある人は自分で検索でもしてください)。

では、何故に回転レンズは駆逐されつつあるのか。それは、デザイン的にダサイという理由だけなのである。 「あたし、デジカメ、まじ欲ちー」 と言って店頭に現れる何も知らない客相手では、一目でこれはカメラであると分かる格好をしてなくてはいけない。レンズが回転するなんて概念は、一般人の頭の中では突飛なこと以外の何者でもないのだ。しかし、メーカー側はプロだから、心の底では回転レンズの機能性に未練を残している。そこで、妥協の産物として、液晶側が回転するというバリアングル液晶が台頭しているわけだ。

賢明な読者なら、今回私の言いたいことはもうお分かりと思う。素晴らしい機能性を有しながら、見た目が悪いというだけでマイナーな地位に押しやられている可愛そうな回転レンズ。そう、こいつはまさにノートパソコン界に例えれば、「トラックボール」なのである。もしも、カシオが回転レンズを見放したら、それこそ、「回転レンズ復活運動」が始まり、「回転レンズ頑張れ!」なんていうトピがYahoo掲示板に立つことは間違いない。

さらに付け加えれば、カシオというメーカーのイメージにも並々ならぬレッツさを感じる。
「なに、そのデジカメ?カシオって書いてあるけど、電卓でもついてんのー?」
デジカメのパイオニア・メーカーでありながら、世間のイメージは残念ながら電卓なのだ。
「なに、そのパソコン?松下っていうけど、冷蔵庫でもついてんのー?」

ははは、いいんだ。もっと罵倒しろ。そうやって、見てくれだけで判断して馬鹿にすればいいさ。そう言われれば言われるほどにな、コイツの良さが分かるのはオレだけなんだって思えてきて、かえってハッピーな気分になれるのさ。

いや、実際の話ね、QV2800UX(現QV2900UX)は本当にスゴイよ。軽いし、反応早いし、超望遠だし、接写もできるし。その気になればマニュアル撮影もできる反面、そんな知識がなければ「人物を撮る」「花を撮る」「夜景を撮る」果ては、「水槽の中の魚を撮る」なんていう、ほぼ考え尽くされた感のあるベストショット設定の中から選べば、誰でも最善の設定で撮影することができるんだよ。200万画素だし、レンズの描写の評判も専門誌ではメタクソだけど、そんな違いは、ペンチアムとセレロンの違いがしろうとには分からないのと同じで、所詮しろうとには分からないレベルのもんなんだよ。ウソだと思ったら、kaya.sumi.photo.見てね。


2002/03/01

ついてて良かった…パラレルの巻

そもそも私に、こんなWEBを公開したいとまで思わせた張本人は、私が使用している「○社」の特殊研究用ソフトであった。その苦労の顛末は、”某「○社」のダブルMさん”で一応終結した。あれから一年が経つ。実は毎年この時期は、われわれの業界で一番大事な全国学会が行われる時期であり、データの最終整理やプレゼン資料作りに追われる時期なのである。

昨年の一騒動が終わり、プレゼンも無事に終了した後、もちろん、この一年間、私は遊んでいたわけではない。また新たな研究プロジェクトを立ち上げ、新たな機器を導入して、新たなデータを採取し続けてきたのだ。そして、その新たな機器に接続されたパソコンには、新たな特殊解析ソフト「Mxxx」がインストールされていた。

昨年のように、解析ソフトを自分のパソコンにインストールすることだけに、無駄な時間を消費するのはイヤだ。そこで私は、今回は、測定機器に接続されたデスクトップ・パソコン上だけで、すべての解析を終わらせるつもりだった。と、ところが、作業を進めるうちに、そのパソコンは次第に挙動不審になっていった。何故か知らぬが、そのパソコンはWindows98SEであった。これだけのでかい仕事をさせると、すぐにリソース不足で、どうにもならなくなってしまうのである。リソース不足を解消するために、スタートアップでも弄りたいところではあるが、様々な測定用の周辺機器が複雑に繋がっており、下手に弄れば測定不能に陥る可能性がある。

くそー、なんでSEなんだ。冷却CCDカメラを駆使してビデオレート以上の高速画像を扱うのに、SEは明らかに力不足じゃないのか? んー、やっぱ許せん、○社(いや、正確には○社製品ではないのだが、○社も深く関わっているのである)。

そしてついに、MOドライブまで挙動不審になってしまった。解析を終えて、そのデータをMOにバックアップ、ところが、MOは取り出せず、取り出すためにはいちいち再起動しなければいけない事態に。ついに、一日の平均再起動回数は30回にも達するようになった。んー、これはさすがにやってられん。

歴史は繰り返す。ソフトの種類こそ違うが、私はまた一年前と同じように、特殊な解析ソフトを我がレッツ君にインストールするはめになった。しかし、今回の私とレッツ君は、去年とは違う。私はいろいろ経験をつんだし、レッツ君にはすでにWin2000がインストールされている。簡単だ。

さて、CD-ROMもここにあるし。ぱぱっとインストールしちゃうか。え?なになに?IDとCODEを入力しろだって?

早くも第一障害である。そんなものもらったかなー。なんせ、世間知らずの研究者は、書類の整理と保管が大の苦手である。数日後、夢の島のゴミの山のような書類の中から、やっとの思いで、IDとCODEが記された書類を発見した。それにしても、このCODEとやらは何なのだ。英数字が複雑に組み合わさり、40文字もあるではないか。慎重に入力し、インストールを始める。

え?ダメだって?そうかー、CODEの入力ミスかなー。この「l」って実は「I」なのかなー、それとも「1」なのかなー。なにせ、40文字もあるので、そう迷い出したら、考えられる組み合わせは無数になってくる。何度やってもダメだ……。

数日後、ゴミ箱のようなダンボール箱が散乱する実験室から、一枚のフロッピーディスクを発見。お!これか?きっとこれがないとダメだったんだー。今度は、CD-ROMに加えて、その怪しいFDを接続した状態でインストール開始。しかし、虚しくも結果は同じ。そのFDは、単に私のIDとCODEが記録されているだけのものであった。

世間の建前は、「いちソフトウェア、いちパソコン」である。もちろん、ソフトをコピーしたり、他人のCD-ROMを借りて自分のパソコンにインストールするのは違法である。だが、建前はもっと厳しく、例えば自分が2台パソコンを持っていたとしたら、ソフトウェアも2本買わなくちゃいけないのである。ひょっとしたら、このソフト、一度インストールしたら、もう他のパソコンにはインストールできない仕組みになってるんじゃないだろうか。もしそうだとしたら、私は明らかに違法なことをしようとしているわけで、それで、メーカーに問い合わせるのを躊躇していた。

それにしても、この「プロテクト・キー」がありません、っていうアラートは何なのだろう。インターネットで検索してみても、よく分からない。そうこうしている内に、学会は迫ってきている。唯一このソフトがインストールされているデスクトップ機は討ち死に寸前。これはもう緊急事態である。別のパソコンにインストールするのが違法だとしても、事情が事情だけに、メーカーに相談するしか方法がない。

そして、私はついに、その「R社」の日本代理店の技術者の方にメールで相談した。即日回答をいただいたが、その答えは、 「プロテクト・キーがないとインストールできないんです。プロテクト・キーは、パラレル・ポートにささってます。」 なんと、プロテクト・キーとは、プログラムとか英数字とかの類ではなくて、物質であったのか!さっそくデスクトップ・パソコンを裏返してみると、パラレル・ポートに2x1x5cmほどの物体がささっていた。これがプロテクト・キーかぁ……。

私はそのプロテクト・キーを取り外し、さっそくレッツ君に取り付けた。

そう、私のCF-B5ERには、パラレル・ポートがあるのだぁ!

以前、CF-B5ERを選択した理由として、シリアルやパラレルの存在をあげた。古い形式のインターフェースを残している松下の姿勢に、声高く尊敬の念を表したわけだが、内心、シリアルはともかく、さすがにパラレルって使うかぁー?っと、やや虚しいものを感じながら、一度もパラレル・ポートを使わずに一年が経ったのだが、人生何が吉であるかは、やはり年月が経ってみないと分からないものなのだ。

かくして、プロテクト・キーを挿入した状態で無事にインストールが終わった。ところが、ひとつ気に食わない事態が判明した。このソフトは、インストール時だけではなく、常にプロテクト・キーが装着されてないと起動しないのである。同じIDを持つプロテクト・キーはこの世にひとつしかないわけで、つまり、このソフトは複数のパソコンにインストールすることはできても、複数台で同時に使用することはできない。やっぱり、「いちソフトウェア、いちパソコン」なのである。

プロテクトキー

上図は、そのプロテクト・キーをCF-B5ERのパラレル・ポートに挿入した様子である。一応、メーカー名にはボカシを入れてある。いつもこの状態で持ち歩くのには抵抗があるし、かと言って、別々に持ち歩くと、キーをなくしてしまいそうでこわい。

研究分野でのソフトには、このように、プロテクト・キーという物体をもってして、物理的強制的に一台のパソコンに使用を限るものが意外に多い。思い出してみたら、この研究室でも、電気泳動のゲルを撮影するのに使用しているコダックのソフトが、この方式を採用していた。

紫のプロテクトキー

上図、iBOOKにUSB経由でゲル撮影用のデジカメを接続しているが、USBポートに紫色のプロテクト・キーがささってないと起動しない。

ゲル・イメージは、TIFFやJPEGのような単純で汎用性のあるファイルとして扱えるので、全く不便は感じなかった。しかし、懸念の「R社」のソフトの場合は、特殊な形式の動画ファイルであり、解析ソフトがカギを握っている。そもそも測定機器自体に莫大な研究費が支払われており、そのソフトを使う人間はその測定機器を使用する人間に限られている。それなのに、何故ここまでするのか……。というと、そこが研究者業界の認識の甘さ……と突っ込まれそうではある。


2002/02/02

いにしえのNEC98大活躍

サーバの移転と新装開店を機会に、溜めてたネタを一気に吐き出している。といっても、またまたレッツノートと関係のない話である。

最近、ちょっと右肺の上葉がアテッてるんじゃない? とみんなが心配する患者さんがいた。アテッてるというのは無気肺のことで、いわば業界用語ですな。え? 無気肺ってなに?って? つまり肺の一部分に分泌物が溜まっちゃって、うまく空気が入っていかない部位 があるってことですよ。 で、若者達は、聴診器をあてて、呼吸音を聞いてみたりしてるが、うーん、よくわからないって顔をしている。まあ、胸部レントゲン写真を撮ればすぐ分かることなんで、大きな問題じゃないんだけど、ちょっと診せてって言って、私はその患者さんの胸を「打診」してみた。打診というのは、一方の手を患者さんの胸にあてて、その手の指の上から、もう片方の手の指でコンコンっと叩き、その時の音の変化で診断するという方法である。もし肺のその部位 に空気が少なければ、音の変化で察知できるのである。こいつは聴診と並んで、いわゆるお医者さんというイメージを代表するしぐさなのである。ところが、それを見ていた周囲の者たちは、

「んまー、いにしえの……」

と言って、くすくす笑ってるでいるではないか。

「な、なにを笑っている。オレはふざけているわけではないぞ。真剣だぞ。ほら、よく聞いて見ろ、コンコン、コンコン、ドッドッ、ほらみろ、ここで音が変わっただろ。やっぱ、アテッてるぞ。」 「ほーんとですかぁー」 (ニヤニヤ) 「なにを言ってる。ほら、もう一度よく聞いてろ。 コンコン、コンコン、ドッドッ、ほら変わったぁ!」

ついムキになってしまったが、その後にレントゲンが予定されており、それを見ればすぐ分かることなので、たしかに説得力はなかった。しかし、「お医者さん」の「代表的しぐさ」であるこの「打診」が、すでに若者医師たちの間では「いにしえの」とまで言われる古式ゆかしき手法になり果 てていることに、一抹の寂しさを感じざるをえない。でもなー、打診できんくてどーするんだぁー。それじゃー健康診断の時、することなくて困るぞー、おまえら。

さて、パソコンで「いにしえの」といえば、NECの98シリーズを思い浮かべる(なんて長い前フリ、とお思いでしょうけど)。私も15年ほど前まではお世話になっていた。しかし、3年前にこの研究室に来たとき、またNEC98で仕事をするとは夢にも思っていなかった。そう、この研究室では、古い98マシーンが、バリバリの現役で働いていたのだった。

研究室での最初の仕事は、心臓から採取した、たった一個の細胞に微小な電極をあてて、その細胞の電気的な活動を観察するというものであった。細胞の膜にはチャネルと呼ばれるイオンの通 り道があって、ナトリウムやカルシウムやカリウムイオンが細胞内外を行ったり来たりしている。イオンの流れはすなわち電流であり、つきつめていけば、こいつが「心臓よ動け!」という命令の源なのである。

当時は、といっても、ほんの数年前までは、この微小電流の計測データは、デジタル・オーディオ・テープ、略してDATに記録していたのである。昔オーディオ・マニアだったという人なら話は早いが、カセットテープの次世代の録音機器として、デジタル録音機器の旗手DATは、それはもう華々しく迎えられたのである。しかし、その後のオーディオ・ブームの衰退、CDの普及、さらにはMDの誕生によって、録音機材としてのDATの存在価値はなくなった。一般 にDATは、エルカセット(音質を良くするために、通常のカセットテープよりもひとサイズ大きい。すぐに廃れた。)と同様、すでに絶滅していると思われているだろう。ところがどっこい、手軽にデータをデジタル保存できるという点が評価されて、我々のような一部の研究者の間で細々と生き残っていたのである。 それでも、絶滅危惧種の特別天然記念物であることに変わりはない。下の写真、左に見えるのがそのDAT、ティアック製である。

次に、DATに記録したその電流をどのように解析するのかが問題だ。当時、この業界に脈々と受け継がれているBASICで書かれた解析ソフトで解析するしかなかったのである。DATの上に見えるADコンバーターを介して、右のPC98XAで解析するのだ!!

このPC98XAには5インチフロッピードライブが内蔵されている。今日日、フロッピーディスクでさえあまり見ない時代に、5インチである。5年ぶりぐらいの5インチフロッピーとの再開に、しばし感動した。ここだけの話だが、私は実は8インチも使ってたことがある。

98nec1

ところが、このPC98XAの内蔵ドライブはすでにお亡くなりになっており、外付けの5インチフロッピーディスクドライブがつながっていた。外付けだったら、3.5インチのを付ければいいじゃん、とお思いだろうが、そう簡単に取り付けられたら苦労はしない。なんせ、外付け5インチドライブから伸びるケーブルは、PC98XAの奥深くの基盤にまで伸びているのである。

一応ここで解析すれば、電流データはテキストデータの数字の羅列になるから、あとはエクセルにでもデルタグラフにでも持っていけば、現代の環境で整形できる。ところがデータは5インチフロッピーの中である。少なくとも3.5インチフロッピーに移動させなければ、身動きがとれない。

そこで、この研究室では、次にご紹介するノートパソコンが大活躍していた。

98nec2

そう、大江千里も真っ青、PC9801NS/Tなのだ。今でこそ、ノートいえばバイオレッツノートだけど、MSDOS全盛期の日本では、ノートといえばやっぱり98だったのだ。この98ノートに外付け5インチドライブをつなげ、内蔵ドライブの3.5インチフロッピーにデータをコピーする。フロッピーは2HDじゃなくて、2DDを用いる。これで初めてマックでも読めるデータフロッピーが出来上がる。

つい1年ほど前から、さすがにこの方法は採用しなくなった。今では、実験そのものをDOS/Vマシンで制御し、データは直接DOS/Vマシンに取り込まれ、解析もすぐにできる。それにしても、最先端の基礎医学を学ぼうとやってきて、現役の98シリーズとともに仕事をするとは、夢にも思っていなかった。

さて、最初から98ノートで解析すればいいじゃん、どーして98XAが必要なの?と思うかもしれないが、実はその解析ソフトがハイレゾモードで書かれたものだったので、98ノートじゃ動かなかったんです。


2002/02/01

ThinkPadの正しくない使い方

さて、前回はいちレッツノート・ファンとして、売れに売れまくってるソニーのバイオを糾弾してやろうとして、ほぼ失敗に終わった感が強い。懲りずに今回は、世界のIBMが誇るビジネス・ノート、ThinkPadを餌食にしてやろうではないか。はっはっは。

イメージのバイオに対して、ThinkPadを選ぶ本来の理由は、歴史あるメーカーへの信頼性と実用性、といったところではないだろうか。たしかに作り慣れているので、同じスペックのCPUを搭載していたとしても、ベンチマークテストでは他社製品に勝るようである(不確かな記憶にもとづく)。拡張性もとことん考え抜かれており、パワーモバイラーたちの要求に見事に応える強者である。頑固なまでに黒いボディは、デザイン重視というよりも、むしろ汚れに強いという側面 を感じさせる。

そう、ThinkPadはまさに実用性重視。バイオを読売ジャイアンツに例えるならば、ThinkPadはさしずめ西武ライオンズといったところであろう。あれ?レッツノートの入る余地ないじゃん。レッツノートは阪神タイガースか?え?そこまでメジャーじゃないって?じゃあ、千葉ロッテマリーンズあたりか?

さて、そんなハイパービジネスマン御用達のThinkPadだから、作りも堅牢である。一般 ユーザー向けの他に、業務用のとりわけ堅牢なモデルも売ってる。レッツノートにも堅牢業務用のプロノートってのがある。こいつらは本当に堅牢である。窓から落としても壊れない。ただし、一階の窓に限る。しかも、上半身を窓から出して、腕を地面 に向かって大きく伸ばして落としたら、である。

とにかく、このような激しく使ってナンボのThinkPadであるから、レッツラーがレッツノートをかわいがるようにかわいがってはいけない。レッツラーのように、七色のトラックボールを集めたり、トラックボール部分の穴のあいたキーボードカバーを探し回ったりしてはいけないのである。ましてや、塗装が剥げてきたきたからといって、派手な色で塗り直したりしては絶対ダメである。(と書いたところで、本当に塗り直してる人がいたらヤバイなーと思って、念のために調べたところ・・オレンジ色に塗り直している方がいらっしゃいました。んー、本当にやるとはなー。恐れ入ったなー。)

ま、とにかくだ、オレの考えでは、ThinkPadは道具の中の道具であって、けっして愛玩動物のようなかわいがり方をしてはいけない、とか思った。例えば、この男である。

think1

ThinkPad S30をシコシコと磨くこの男である。黒いボディに惚れまくり、黒いボディにマッチした専用の黒いバッグに入れて、いそいそと持ち歩くような、この男のような使い方は、本来のThinkPadの正しい使い方とは、けっして言えないのである。

次はThinkPadの正しい使い方の典型的な例である。男なら仕事ができてナンボである。そのためのThinkPadではないか。ボディを磨くヒマがあったら、ThinkPadでガンガン仕事しろ! こいつはすごいぞ。まさにThinkPadが仕事の山に埋もれている。しかも、バリバリのビジネスマン仕様、2400Xだぜ。 ウーロン茶がこぼれてボディが汚れようが、そんなことは構わない。 無造作に貼った得体の知れないステッカーも良い雰囲気を醸し出している。あとで剥がす時に塗装が剥がちゃわないかなー、なんて心配するようじゃあ男じゃないのだ。

think2


2002/01/16

VAIOに戦線布告?

ノートパソコンと聞いてまず常人が思い浮かべるのは、VAIOか、ThinkPadであろう。いちレッツノート・ファンとして、これから2回に渡って、この大物たちにはむかってみようと思う。今回はまずVAIOに宣戦布告である。

今でこそ天下のソニーではあるが、一時はパソコン業界から撤退せざるを得ない時期もあった。この時、危機を救ったのがVAIOであった。VAIOがなぜ売れたのか?それは皆さんご存知のように、徹底的なイメージ戦略のたまものである。まず、バッテリーを蝶つがいの丸いところに押しやることで薄型を実現。さらにメタリックな質感の外装を施し、表面 にはお洒落なロゴマークをあしらった。

「ちょーかっこいいー。これがノートパソコンなのー?」

VAIOは爆発的に売れた。ここにひとつの真理がうかがえる。

デジタル機器、結局はデザイン

自動車も所詮はボディデザインがすべてである。コロンブスの卵かもしれないが、歴史あるコンピューターメーカーがあえて目をそむけていた真実だったのである。ソニーだからできたことだろう。パソコンちゅったって、ちょこっとワープロ代わりにテキスト打って、カシオの電卓で事足りそうな程度の計算をエクセルにやらせるぐらいなのである。ちゅうことは、CPUがどーだとかクロック周波数はどったらこーだらとか、そんなことはどーでもいいのである。

「みてみてー、かっこいいーしょー」

考えてみれば、私のようなレベルのしろうとには、そうやって外見で評価するしかないのである。

「すごいんだぜー、1ギガのペンフォーだぜー」

なんて言ってみたりもするが、所詮聞きかじりの受け売りでしかない。だいたい、ペンチウムがどこに入ってるかさえも謎なのである。いっそのこと、インテルやAMD以外のメーカーは、見た目もちょーかっこいいCPUを作って、見えるところに装備したら売れるんちゃうかな。

たしかにVAIOは「デザインこそステータス」という真理を気付かせてくれた。その手腕にはたしかに恐れ入る。私もきっとVAIO1号機の発売時期にDOS/Vノートが欲しかったならば、真っ先に買ったであろう。あー、なんか誉めてばっかだなー。おかしいぞ……。

いや、しかし、VAIOは今、大事なことを忘れている。今や猫も杓子もVAIOである。隣の机にはVAIOが置いてあるし、今から図書館にでもいけばVAIO持参の学生をほぼ間違いなく見つける自信がある。石を投げればVAIOに当たる。石に当たればVAIOは壊れる。くそー、ほんとに投げてみっか? なんか腹立ってきた。そーだ、2chにいって、ソニー批判スレッドでもみてこよー。

「VAIOは窓から投げただけで壊れました」

いやー、お笑いだなー、窓から投げただけでねえ。ソニーさん回転早いから、壊れやすく作ってるんじゃーねーのー? オレのレッツなんて窓から投げたぐらいで……壊れるっちゅうーの!

まあ、とにかくだ、誰でも持ってるVAIOなんて、かわいがるに値しないのである。そう、メジャーになることとステータスは反比例するのである。 レッツノートは、ノートPC業界ではけっしてメジャーとはいえないが、かえってそれがレッツノートを持つ喜びの一因であるのだ。

「あ、お前もバイオー? オレもー。」

これではオレは楽しくない!

ああ、ほんとに世の中バイオだらけだ。バイオなんてなー、うちの一年目の新人でさえ持ってるんだぜー。

「あ、せんせー。せんせーのやってるぅー、メーリングリストにぃー、あたしも入りたいんですけどぉー」
「ああ、いいよ。今すぐ登録できるから。」

私はメーラーを立ち上げて、メーリングリスト・サーバにコマンドメールを送る準備をした。

「さ、準備できたよ。登録するメアドを教えて。」
「あ!おぼえてなーい」
「ガク……」
「ちょっと待っててくださーい」

ここで10分間ほどの空白。ちくしょー、おせーな。空白の時間に耐えられず、 仕事を再開する。複数のソフトを立ち上げているうちに、レッツ君は少し挙動不審になる。

「すいませーん、おまたせしましたぁー。これでーす。」

と彼女はケイタイの液晶画面を差し出した。くそー、ちっちぇーなー。そろそろ老眼入ってきてるから、つれーんだよ。どれどれ、ふむふむ。よーし、打ち込んだぞ。それ、送信だ。

「あ!」

しまった。やっぱフリーズしちまった。 くそー、Meで立ち上げてたからなー。やっぱ2000で立ち上げとけばよかったなー。くそー、なんてこった。よりによって自慢のレッツノートで恥かいてるぞー。

「へー、せんせーのパソコンでも、やっぱ、こんなふーになるんだー」
「い、いや、これはたまたまMeで立ち上げてたからさー、いや、実はダブルブートっていってね、2000も入れちゃってるわけよー、ほら、オレってすごいからさー」

いかん、動揺している。んなこと言ったって分かるわけねーだろ。しらけるぞ。

「ふーん。でも、あたしのバイオって、しょっちゅー こー なりまくり!」
「へ?」
「バイオってぇ、かならず とちゅーで 止まるんですぅー」

へへへへ、わっはっはっ。
ざまーみろー、バイオー!
(オチが弱すぎてすいません・・・反省)


2002/01/15

レッツの新製品にドキッ!

てきとーに始めたこの「れっつらーになりたい」シリーズであるが、すっかり更新は御無沙汰である。題名からして「なりたい」であるから、なってしまった今ではもうネタ切れなのである。巷にあふれるツワモノれっつらーたちのように、クロック周波数を改造したり、ハードディスクを新しいものに換装したり、はたまたトラックボールを換装したりする技量もない。それでも、何とかダブルブートとかファイル交換とかにまつわる苦悩をだらだらと文章化してきたが、所詮、はな師匠のような類稀な文才も持ち合わせてはいない。

思い切って、意味無くXPでもインストールしてみるか?この連載のためだけに。あー、また起動ディスクどこにするかとか、ドライバーダウンロードするとか、あれが動かないとか、これが動かないとか、意味のない長ーい時間を過ごすのか、この連載のためだけに。念のためにB5シリーズでのXPインストールレポートを検索してみると、やっぱもういるよね、その道のエキスパートの方が。いまさら俺がやったって、またまた二番煎じだ。

じゃあ、レッツはもう使ってないのかというと、そうではなく、むしろ毎日快適過ぎるぐらいに使っているのである。毎日リュックに入れて担いで歩いているが、その重ささえすっかり慣れてしまって、全く苦に感じない。そう、もうレッツは私にとって空気のような存在にまで登りつめたのである。こうなってしまうと、もうホントに書くことがない。きっと、少なくともあと数年は経って、誰がどう見てもそろそろ新製品に買い替えってな時期にならないと、ネタは思い浮かばないのかもしれない。

え?新製品?

そんな遠い遠い遠い遠い未来のことに思いをはせなければならないほど、ネタに苦しんでいる。果たして私は次回もレッツノートを買うのだろうか。そんな遠い遠い遠い遠い未来でも、まだレッツノートシリーズは存在しているのだろうか。ひょっとしたらその頃には、「VAIO」とか「Think Pad」なんかに比べるともう明らかなくらいダサい「レッツノート」なんて名前はやめて、もっとかっこいー名前にしよう、なんて松下は考えてるかもしれない。例えば…。

ここで、いかにも松下がネーミングしそうなダサダサな名前を考えて笑いを取ろうと考えたが、調子悪いのか、所詮そんな才能はないのか、全く思い浮かばない。だいたいノートパソコンに「ヒト」なんてネーミングするぐらいだから、きっと凡人の想像の域を遥かに越えた名前であろうことは確かだ。少なくとも、「ムラマサ」には勝って欲しい。

え?新製品?

いや、だいたい現在の今時点で、このCF-B5ERには全く不満はない。むしろ、まだまだ使いこなしていない、という自責の念の方が強いわけで、もう全く「れっつらーになりたい」を無理矢理更新せんとして無理矢理未来の新製品に思いを抱いているわけであって、それはもうかなり無理がある話なのだ。本当は全然新製品なんて興味ない。だって、せっかくトラックボール復活運動に応えたっていう点で松下に感動して買ったのに、その後すぐにトラックボールやめちゃうんだもん。やっぱり節操のないメーカーだったのね。

え?新製品?

しかもね、快適に使えている今現在、はっきし言ってあんましノートパソコンに興味ないのねー。もうただの道具。むしろ今はデジカメ。デジカメといえば、松下はしばらく撤退してたけど、あのライカと組んで鳴り物入りで登場したLUMIXシリーズ!! ああ、やっぱりやってくれたね、CMにあゆ使うほどの入れ込みよう、やっぱ松下はさすがだね、と見直したのもつかの間、個性的すぎる画質に戸惑った世間の評判、発売直前のデモ画像隠し騒ぎでまたしらけちゃって、こうなると、あゆの採用はやっぱ節操ないって感じてしまった。

え?新製品?

っていうわけでね、そろそろこの連載も終了かなーって思うんだけど、さっきから新製品?新製品?って、もーうるさいなー、誰かと思ったら、メールマガジンか。それでどうしたの?どこの新製品?

えっ!?トラックボール再復活!!

Let's note TB  おー、ヒトじゃなくて、レッツノートのトラックボールモデルが再復活だ! ど、どーなってるんだ、松下。ちょうど、トラックボール愛好家たちがB5シリーズを買い終わった頃合を見計らって、汎用性のあるタッチパッドモデルに切り替えて大衆に媚を売りシェアの拡大を図る。そして、そろそろ気の早いB5ユーザーが買い替えを考え出した時期を見計らって、再びトラックボールモデルの復活かぁ?にくいぞ、やり方がにくい、松下ぁ。CF-A3R8CXRこと、その名もレッツノートTB(トラックボール)って、そのままやんけ!

Let's note LIGHT し、しかも、併発のこの薄いのはなんじゃー?CF-R1RCXR、なづけてレッツノート・ライト?なんと、960グラムしかあらへんのー?超低電圧モバイルペンチウム採用で、6時間ももつーぅ!

いや、ちょ、ちょっと早いんじゃねーの?こういう魅力的な製品は、せめて俺が買い替えを考えるもう数年後にしてくれよー。まだB5ERで不満はねーんだよー。500万画素デジカメとか、シグマの魚眼レンズとか、ミノルタの100mmマクロとか、マクロツインフラッシュとか、そりゃあもう他にいろいろ先に欲しいものあるんだからさー。


2001/10/01

トラックボーラー失格?

FPANAPCのリンクをたどると良く分かるが、「レッツラー」と一口にいっても様々なタイプの方々がいらっしゃる。もちろん、すべてのレッツノートにトラックボールが搭載されているわけではないから、レッツラーとトラックボーラーは同義語ではない。トラックボーラーでないレッツラーもたくさんいるのだ。

逆に、現在現役で働いているノートパソコンでトラックボールを搭載しているとなると、それはかなりの確率でレッツノートであろう。つまり、ノートでトラックボーラーなら、ほぼレッツラーと考えていいわけだ。

さて、このレッツラーの中でもトラックボーラーという方々は、レッツラーの中でもかなりレッツなレッツラーである場合が多い(なんのこっちゃ)。もちろん、トラックボーラーの中でも、そのトラックボールそのものへの思い入れ様もいろいろではある。

レベル1:偶然トラックボーラー

レッツの他の機能に惚れて買った、ポインティング・デバイスにはこだわらないタイプ。中には、たまたまレッツを買って、気がついたらトラックボールがついていた。あるいは、飾りだと思い込んだまま、外付けマウスを何の疑問も感じずに使っている人。

レベル2:中級トラックボーラー

タッチパッドやスティックに比べれば、トラックボールがまし、と考えている。モバイルなど、外付けマウスが使いにくい環境での使用を考えて、トラックボールのレッツを購入したが、家では外付けマウスを躊躇無く使っている。

レベル3:熱血トラックボーラー

内蔵ポイティング・デバイスとしてはトラックボールが最高であることを自負。マウスに匹敵する、あるいはそれ以上である、という信仰を譲らず、マウスを外付けするなどという行為は、それが他人であってもけっして許さない、熱きトラックボーラーである(トラックボールがんばれ!に行ってみな)。

レベル4:悟りのトラックボーラー

トラックボールの機能性などにウンチクを語るレベルはすでに超越し、ついに、トラックボールそのものを溺愛してしまった悟りのトラックボーラー。ここまでくると、「青」「黒」「赤」「黄」「緑」「橙」のすべての色のトラックボールを集めないと気がすまない。果てには、大玉を愛してしまい、16mmトラックボールを19mm大玉に改造しなければ気がすまない精鋭も。まさに、トラックボール界の仏陀といえよう。

さて、この中でもまさに油にノッテルって感じのレベル3の面々は怖い。

実はマウス買いました……

なんて言ったら、攻撃を受けそうである。

いやっ、買ってないって、ちょっと言ってみただけだって。

もう、すぐ怒るんだから。

私だってねぇ、レッツラーとしては、そりゃあ、新参者かもしれないけれど、Mac時代からのトラックボーラーでもあるし、その歴史は長いんですよー、ホントに。思い入れとしては、レベル3の初級ぐらいかなあ。ホントですよ。ホントにトラックボール好きなんです。え?まだ分かってくれないんですか? こんなに、2回にも分けて、私のトラックボールに対する熱き思いを語ってるのに…。

え?それがかえって怪しいって?

…怪、怪しいって何のコトですか……? だ、だってねぇ、ここんとこ、ホントに論文執筆で忙しかったんだもん。特に、膨大なデータの解析はつらかった…。大量の数字の羅列であるデータをだよ、必要部分だけを抽出するために、ひたすら、選択、カット、ペーストの繰り返しだよ、毎日。ボディを小型化するための努力で16mmの小玉だが、クリック・ボタンを上下に配置するという斬新なアイデアによって、手の形は自然に決まる。でもねぇ、ちょっとの無理がだんだん蓄積していったんだねえ。ある日、ついに肩が上がらなくなった。肘にも違和感を覚え、人差し指は痙攣している。あー、こりゃイカンなぁ…。そこで、ちょっとだけ、この仕事が終わるまでの

ホンのちょっとの間だけマウスを……。

いやっ!違うって、買ってないって!

ちょっと、どんなのがあるんかいなーてな感じで、見に行っただけなの。あー、なんだ、ロクなマウスないねー、こんなんだったらトラックボールの方がいいねーって馬鹿にするために行ったんです…。とりあえず、片っ端から手に取って動かしてみました。やっぱり、自分の手にフィットするってことが一番だからね。いやいや、もしも買うとしたら、の話だよ。

そうしたら、あー、これイイ感じってのがあった。すっぽりの私の手の中に入る。大きすぎず、小さすぎず。真ん中にスクロール・ボタンのついてる、今はやりのタイプだね。しかも、左側面のもうひとつオプショナルなスイッチが。さらに、光学式である。これだったら、場所を選ばないねー。しつこいようだけど、もしも買うとしたら、の話だよ。

おっと、大事なことを忘れていた。私のCF-B5ER、考えうるありとあらゆる拡張ポートが付いているくせに、マウス用のPS/2ポートだけが付いてない。すごいねー。よほど、トラックボールに自信があるんだねー。そうなんだよねー。マウスなんか、全然いらないんだよねー。

……さてっと、そうするとUSBだなー。いや、だから、もし付けるとしたら、の話だぜ。おお、これUSB対応じゃん。しかも、コードが掃除機みたいにシュルルルって一瞬に格納されちまうのがいいねー。パッと外して、シュルルルってコードしまって、ポケットにさっと隠せば、使ってたことバレねーもんなー。

Tokyo Needs Co.,Ltd. "Cord in +" CIM-8UMB

東京ニーズの製品、コードインプラス「CIM-8UMB」。左:コードは本体内にすっぽり格納。右:光学式(赤光)。スクロール(ホイール)ボタンとマイクロスイッチが青く輝く。

…す…すまん……。


2001/09/01

トラックボールで自慢できるか?

レッツノートは自慢できるノートパソコンだろうか。性能、拡張性、デザインなど、もちろん私は最高だと自負している。しかし、これらの要素の評価は、個人の環境や好みによって左右される。すなわち、レッツノートを確実に他人に自慢するための決定的な要素ではない。

「どうだい、このシルバーと青を基調にした素敵なデザイン!」
「いや、僕はIBMみたいに真っ黒でないと好きになれないんです。」

「どうだい、この拡張性!今時シリアルもパラレルもついてるんだぜ!」
「だって、僕、そんな古い周辺機器、持ってないすから。」

「どうだい、ペンチアム?の700MHz!!」
「メールとワープロぐらいしか使わないから、セレロンで充分っすよ。」

以上のように、このような自慢の仕方は失敗に終わる可能性が非常に高い。そこで切り札の登場となる。トラックボールの搭載である。

「どうだい、最優秀ポインティング・デバイス、トラックボールだぜ!」
「外付けマウスでいいじゃないすか。」
「外付けぇ〜だ〜と〜、そんなのけしからん!」
「なんでですか?」
「だって、おめえ、せっかくポインティング・デバイスが内蔵されてるのにだなあ…」
「そんなの無意味なただのこだわりじゃないですか?」

ここはしょうがない、最後の手段に出る。
「しかし、外付けマウスじゃなあ、こんなことできないだろうがぁ!」
そう言って、寝転がってみせる。腹の上にレッツを載せて、トラックボールを転がしてみせる。
「どうじゃー!どうじゃー!わはははは!」
「……あのぉ……。」
「恐れ入ったかぁ?」
「そんなこと、別にタッチパッドでもできますけど…。」
「だからぁ、トラックボールはマウスの次に優れたポインティング・デバイスゥでぇ、タッチパッドはその次なのお!」
「いや、タッチパッドに慣れてるんで。トラックボールはどうも…。」

い、いかん。通用しない…。トラックボールの方が優れているというのは、普遍的な事実ではないのか? トラックボールさえも個人の好みで左右されるに過ぎない要素だったのか? いや、そんなわけはない。考えろ。いかにタッチパッドが軽薄な発想から生まれたくだらない物であることを説明しなければなるまい。そのためには歴史的背景を話さなければならぬ。話は長くなるが、それも仕方あるまい。

「いいか、良く聞け。そもそもトラックボールはなぁ、作業する場所を確保するために考え出された、最も歴史の古いマウスの代用品だ。そもそもWindowsにマウスが必需品なのはMACの真似をしたに過ぎない。だから、当然、最も古くからマウスを使っていたのは俺たちMACユーザーだ。トラックボールはマウスの誕生後まもなく発明されたので、DOS/V系の奴らがまだマウスを使い出す前から、すでにMACユーザーにはおなじみのデバイスなのだ。デスクトップの横で、野球ボール並みのドでかい玉を意味も無く回してニヤニヤしているMACユーザーはごろごろいたぞぉ。さすがに最近は光学式マウスの登場で、デスクトップで使っている姿は見かけなくなったが、トラックボール・ファン、日本トラックボール愛用会、トラックボール研究所といったサイトは根強いトラックボール・ファンの存在を物語っている。そんなトラックボールだから、その後ノート型MACのポインティング・デバイスに採用されたのは極自然な成り行きであった。PowerBookにトラックボール、これは疑問をはさむ余地のない当たり前の組み合わせであったのだなぁ。ところが、90年代後期のノートパソコン薄型化戦争の勃発で状況は一変する。とにかく1mmでも薄い方がかっこいいノート、ということになった。はっきり言って、そのためだけに、どうしても一定の厚さをくってしまうトラックボールが槍玉 にあげられ、タッチパッドなんていうヘンテコなものが開発された。とにかく薄けりゃよくて、機能性なんてどうでもよかったから、初期のタッチパッドはホントにひどかったぞぉ。数日で反応しなくなったりなぁ、中には激しく擦り過ぎた結果 、ビロビロに伸びちゃって、波打ってるタッチパッドもあったぞ。それでもミテクレに騙されたバカな奴らのおかげで薄型ノートが大流行してなぁ、ついにあの松下さえもトラックボールから手をひいちまった。しかし、本当のヘビーユーザーたちは困った。いかん、仕事にならんぞぉ、とな。ヘビーユーザーたちは通勤列車の中でもノートで仕事せなあかん。せまい列車席では当然外付けマウスなんて使い物にならんのだ。そこで、真のノート使いたちは立ち上がった。FPANAPCの面々がトラックボール復活運動を展開し、大量の復活希望署名を集めたのだな。ユーザーの意見が命の松下がこれを無視するわけはない。果たして2年後には、ついにトラックボール搭載機が復活した。松下だけやでぇ。数あるメーカーの中で、松下だけが搭載しとるんやでぇ。えらい貴重な存在なんや。しかも、こんな涙の歴史を背負って生まれてきたノートなんやでぇ。それでも、お前みたいなアホが多いからかもしれへんが、残念なことに今のレッツノート、L2もA2もM2もトラックボールはついてないんや。まあ、HITOシリーズでは、まだまだトラックボールががんばってるしな。だいたい、このままでFPANAPCが黙ってるわけないし、「トラックボールがんばれ!」の面々もThinkPad派の乱入を物ともせず堂々の盛況ぶりやからなぁ。だいたいなあ、お前、もしタッチパッドが無くなったら、「タッチパッドのノートが欲しい運動」、起こすかぁ? 「タッチパッドがんばれ!」なんていう掲示板、見たことあるかぁ? なあ?……あれ?いない……。」


2001/05/01

ジャックが前だ

前回の写真で、私のG3が後ろ向きになっているのにお気づきだっただろうか。

ジャックが前だ

なにせ、まだルータも買ってないので、LANケーブルは1本のまま。G3から抜いてB5ERに突っ込んで、また戻したり、の繰り返しである。そして時には、USBプリンタをB5ERで使いたくなったりもする。時には、B5ERのフロッピードライブをG3で使ったりもする。G3の外部ディスプレイをB5ERに突っ込むこともある。それから、時には外部スピーカーをはずしてヘッドフォンを使いたい、などなど…。

さすがにこうもケーブル類の抜き差しが頻繁になってくると、 いちいちG3の裏側にもぐらねばならぬ ことが苦痛である。なんでケーブルの端子は決まって裏側にあるのだろう?とさえ考え始めた。理由は、「見た目が悪い」以外に考えられない。まあ、ケーブルを頻繁に抜き差しするユーザーはそうはいないだろうから、当然といえば当然の判断である。

それにしても、何とかならんかな!そこで私の頭に浮かんだのは、私が超若い時のテレビのコマーシャルの文句であった。それは私の記憶が正確ならば、 「ジャックが前だと操作が楽だ」 というものである。確か、ビクターのオーディオアンプの宣伝である。

今でこそ、ほとんどのテレビは、前面にビデオ入力端子がある。これはきっとゲーム機器の爆発的な普及と関係があり、ゲーム機器を持ち歩いて、部屋から部屋へ、あるいは家から家へ移動して遊ぶ人達の要求を満たしたものだろう。

ゲーム機器なんて無い時代、一部のオーディオマニア(年がばれますな)の間で、前面 にも入力端子を持ったプリメインアンプが欲しい、という要望が生まれた。例えば、カセットデンスケ(古〜い)を抱えてアウトドアで録音するような奇特な人達である。ビクターのそのアンプは、前面 の端子はむき出しであった。今のテレビは巧妙なカバーで隠されているが、あのむき出しジャックもあれはあれで風情があったなあ。

思い切って私は、G3を後ろ前にした。これですべての操作は椅子から立ち上がることなくできる。唯一不便なのは、CDの出し入れだ。まあ、CDドライブは意外に使う機会が少ない、ということも加味しての決断ではあったが、どこか、CDドライブが後ろについてるデスクトップ機、出す気ないかねぇ。


2001/04/01

新製品CF-B5ER G3 

私が、メイン機のPowerMac G3と、レッツノートCF-B5ERとを合体させて遊ぶ、じゃなかった、合体させて有効利用することにより仕事の効率化を図ることを考え出したきっかけは、やっぱり「つれづれっつの〜と」であった。掲示板で、はな師匠から、B5ERについてきた外付けフロッピードライブがiMacでも使えるとの情報を得、G3に突っ込んで有効利用していることは「10. MacとWin、USBで楽々データ交換」にも書いた。アップルはもはやフロッピーを完全に無視しているので、とても有り難いことなのです。

ところで、逆はどうなのか? つまり、Macの周辺機器をレッツ君に突っ込んだらどうなんだろう、と思い始めた。そこで思い出したのが、アップルのプロマウスをレッツノートに突っ込んだら使えた、という「Flapjack Factory」さんでの報告である。さっそく私もG3のあの評判最悪だった青丸マウスを突っ込んでみたのである。すると、何事もなく使えるではありませんか。感動。ただし、右ボタンがないので、右クリックができないのが難である。すでにWindowsに慣れ始めている私にとって、右クリック一発でプロパティが出てこないのはなんとも歯がゆかった。

はな師匠から、ctrlキーを押してみたら? というサジェスションをいただき試してみたが、うまくいかなかった。ところが、「alt」キーを押しながらクリックすると、プロパティ画面 が現れることが判明した。さらに、Apple Pro Keybordも試す価値があるということで、とりあえずG3のキーボードを突っ込んでみる(下図)。

lets1

なんだか、異様な雰囲気になってきました。一部(っていうか結構)キー操作が不可能な場所もあるけど、文字は充分打てます。そして、懸念の右クリックだけど、Mac側のキーボードでは、「option」キーを押しながらクリックすると、プロパティ画面 が現れる。

さて、ここまできたら、外部ディスプレイもつなぎましょう。これでB5ER本体を蓋して片隅に追いやれば、誰もWindows使ってるなんて思わないでしょう。新製品、CF-B5ER G3の完成です。

lets2


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