2007/12/18

ダルフール

■メイク・サム・ノイズ:キャンペーン・トゥ・セイヴ・ダルフール

少し古いが、今年の6月に発売されたジョン・レノンのカヴァー・アルバム。初めに断っておくがアフィリではない。ジョン・レノンのトリビュートというよりは、ダルフール危機を世に訴えるために、それこそジョンの愛と平和の表象が抜擢されたプロジェクトである。オノ・ヨーコは楽曲の版権を無償で提供し、売り上げの一部はダルフール危機に関する国際キャンペーンに寄付される。

■ダルフール危機訴えるニュー・アルバム『Make Some Noise』完全版をリリース

そしてジョンの誕生日である10月9日からは、先のアルバムの23曲を含めた全66曲のダウンロードが開始されている。

僕はレジーナ・スペクターのリアル・ラブの弾き語りが良かったので、そのライブ映像をここに貼っておきます。

■ Regina Spektor - Real Love (Bonnaroo 2007)
Regina Spektor

さて、愛と平和の象徴とされる自分をジョンはあの世からどう見ているのだろう。そもそもジョン・レノンが平和運動を始めた理由は「僕がやれば皆が聞いてくれるから」だったと記憶している。著名人というのは、プライーベートな自分の他に、人々に影響力のある自分というものを客観的に見ているのではないだろうか。そこから、自分がやれば多くの人々に伝わる、そのような使命感が生まれる。ボーノしかり、ジョージ・クルーニーしかりだろう。すなわち、ジョンが平和を叫んだときから、それはすでにそのときに放たれた平和という表象なのである。だから、今もしジョンが生きていたとしても、彼自身がそれを好むと好まざるとにかかわらず、こうして愛と平和のイメージとして利用されることは宿命であったような気がする。

今、ダルフールはどうなっているのだろう。スーダンの歴史的なアラブ・非アラブの民族紛争を背景に、政府軍を支援しているとされる中国を初めとする大国の思惑もからみ、ところが最近は反政府軍も巻き返して本格的な内戦への突入が危惧される。僕とてこの問題に詳しいわけではないが、日本にはあまり詳しいニュースが入ってこないような気がする。アメリカがあまり興味がないからだろうか。というか、それどころではないのだろうけど、アメリカが問題にしないと日本もやはり問題にしないのか、とか思ったりする。

僕らには何ができるだろうか。CDを買うことでダルフール危機に関する国際キャンペーンに寄付できる。そして、美味いものでも食べながら、酒でも飲みながら、いい曲だなと思う。いい曲を聴いたあとはふかふかのベッドで気持ちよく寝る。そして明日からまた当たり前な毎日を過ごすのだ。CD買う分寄付したらいいという考えもあるかもしれない。しかし、そうしたところではした金には違いない。

坂本龍一は昔、音楽家がチャリティをやることに批判的だった。音楽家は音楽をやればいい。寄付は寄付で個人がやればいい。だが、その後彼は、地雷撲滅をやったり反戦歌を書いたり環境問題を訴えたり、彼も大人になった、というか年をとったのだと思う。僕も年をとった。僕は、涙もろくなったことを自覚するとき、特に年をとったなあと思う。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2007/12/16

人間ジョン・レノンの思想

ジョン・レノンの思想や宗教感の変遷みたいなものをうまくまとめているサイトはないかなあと探してみた。

■究極!ジョン・レノン論 第1部第2章  ジョン・レノンの思想と宗教の関わり

大変面白く読んだ。全体的にまあそうだなあと思う。元サイトは「ビートルズ & ジョン・レノン研究 : ザ・コンプリート・ビートルズ」、非常にリキの入った熱血サイトだ。

2004年4月のイラク日本人人質事件以降、いわゆるブサヨ的な発言はタブーみたいな雰囲気になった。「今どき平和と叫ぶだけで平和になると思っている人がいる」と間接的に揶揄されたスミルノフ教授は、2004年12月22日から約1週間に渡って、僕にこのサイトを託した。じゃあそういう雰囲気だからこそ、思いっきりラブ&ピースって叫んでやろうってね。僕は道化師だからそんなことは平気だった。それから毎年12月は、このサイトでWar is Overと叫ぶのが僕の仕事になった。

ジョン・レノンを愛と平和の象徴とすることに激しい嫌悪を感じるファンの方々、全く仰せのとおり、ジョンは偉大なロックンローラーに過ぎません。ただの「ラブ&ピース」はただの表象として独り歩きしています。でも、ジョンが反戦平和を訴えたのは事実です。あ、僕に怒らないでください。当たり前だけど僕は全くの別人です。

一方、ジョン・レノンを愛と平和の象徴とすることに一種の恍惚感を覚えるファンの方々、全く仰せのとおり、今こそ手を取り合ってイマジンを大合唱しましょう。でも、本当はそんな甘っちょろいものじゃありません。ジョンが過激な活動家で、政府に反体制人物とみなされ、また左翼政治に興味を持っていたのも事実です。ところが70年代後半には自分の反戦歌にはあまり興味がなくなり、ショーンのお父さんになることの方が大事になっちゃったのも事実です。あ、僕に怒らないでください。当たり前だけど僕は全くの別人です。

そこで僕は、ジョン・レノビッチと「東」的な名を名乗りつつも(または内戦にまみれたあの国的なという思いも込めましたが)、極力ただの「ラブ&ピース」的なエントリーを書くことを目指しました。両極の考えに対する賛同でもあり、また逆に反語的な意味もありました。

ただ、最近は、文章を文字通り受け取ることが当たり前で、いやそれは元々当たり前のことなんですが、また、エントリーごとに受け取められることが多く、何というか、うまく言えないのですが、全体的な反語的な雰囲気というか、存在そのものの雰囲気というか、そういうものがうまく伝わらないことが多くなり、何となくやりにくいなあという印象は持っております。

さすがに4年連続の登場となるとマンネリ感は避けられず、今年の「戦争は終わるブログ」はここまで例年になくネガティブな雰囲気をさらけ出してしまってますが、次々回ぐらいからは、いつものように「お平和」なジョンに戻ろうと思います。だって僕に「お平和」を叫ぶ以外の何ができるというんだい。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2007/12/15

あんたの愛は俺を救ってくれるのかい?

■ Oh No(音楽中心日記blog)

とんでもない 俺は信じないよ
あんたは愛の意味を理解したとかいってる
「愛こそはすべて」なんていってる
自分の愛で すべての愚か者や嫌われ者を変えられるという
たぶんあんたは頭のネジがゆるんでるんだろうよ

地獄の研修から帰ってきた音楽ブログ界の勇者、音楽中心日記のAndyさんによる少し前の記事。僕がフランク・ザッパに関して日本一造詣が深い方と勝手に思っているAndyさんが、70年の作品「Oh No」について自らの素晴らしい邦訳とともに解説されています。

さて、これを読んだsuemeは、「愛こそはすべて」という言葉に目を奪われてしまい、SueMe SubLogにて、これはジョン・レノンに対する皮肉なのだろうという誠に軽率で単純な解釈をしてしまいました。そして、それにしてはザッパとレノンの仲が悪かったという噂は聞いたことがない、と混乱に陥ります。

これに対して、ご丁寧にもAndyさんご本人から、解説のコメントをいただきました。

「Oh No」での攻撃対象は、ジョン・レノンというより「当時の風潮」だったのではないかなあと思います。「愛」を連呼して「ドラッグでハッピー」みたいなヒッピーがザッパは大嫌いだったので。それに当時のジョン・レノンは、いま言われてるような「愛と平和の人」というより「過激な活動家」でしょうから、ザッパはむしろシンパシーを持っていたと思います。ちなみにザッパは後年、TV伝道師を徹底的に茶化し攻撃しますが、これも「宗教」そのものでなく「宗教(愛)の名を借りて思いあがる人々」を攻撃していたわけで、見事に一貫しています。

今年の僕の初エントリーは、PEACE BED アメリカVSジョン・レノンから始まりました。ニクソン率いるアメリカ政府が、その名こそはっきりとは口にはしませんが、半ば公然とジョン・レノンを危険視するところから映画は始まります。

日本人はとかくキリスト教に隣人愛や博愛主義というイメージを抱いてしまいますが、実際には、ナザレのイエス自身はそのような人ではなかったといいます。ナザレのイエスは、形式主義に陥ったユダヤ教の上層部、または時の支配者ローマ帝国に対する反抗者であったと解釈する学者が多いようです。そのような解釈の上での新約聖書の中の実際のイエスは、アイロニーに満ちた、もって回ったような言い方をする、ときに過激な行動をする男です。

これは全く僕の勝手な印象なのですが、ジョン・レノンがユーモアと皮肉に満ちた発言を得意とした饒舌な男であったこと、ベッド・ピース・ヘア・ピースが、死後に表象としてのラブ&ピースとして様々な人に語り継がれ、利用されていったことで、僕はときどきイエスとジョンのイメージが重なることがあるのです。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2007/12/11

大統領候補マイク・グラベルのラップ

■ power to the people vs give peace a chance

マイク・グラベル

最も無名とも最も有名ともいえるアメリカ大統領候補、マイク・グラベル爺さんから、ジョン・レノンのgive peace a chanceライクなラップが配信された。ヒラリーやオバマが、大統領になることが現実味を帯びるにつれて保守的になっていくのに対し、たぶん、というか絶対なれないマイク・グラベル爺さんは、口を封じたテープを破り、「真実」を好き放題に叫ぶ。馬鹿野郎、俺にも喋らせろ、っていうわけだな。ほんとに面白い爺さんなので、ぜひマイク・グラベルで検索していろいろ調べてほしい。ヒラリーのことをnepotismと皮肉っているが、日本でいう世襲議員みたいな意味だな。

Think, Think, Think. Yeah, Everybody talkin about Politicians, Politicians, Politicians, Politicians, Nepotism, Patriotism, Jingoism, Jingoism. Phony Patriotism is Jingoism. Why won't you let me say what I want to say Power to the people, Give peace a chance.

Everybody talkin about Fascism, Fascism, Militarism, Fanaticism, Terrorism, Terrorism, Despotism, Despotism. Fear, Fear, Fear. Islamofascism, American Imperialism, American Imperialism, Harms way, Harms way. Why won't you let me say what I want to say Power to the people, Give peace a chance. Everybody talkin about Pollution, Solution, Revolution, Evolution, Evolution, Revolution. Freedom of speech. Freedom to be who you are. The Constitution. Why won't you let me say what I want to say Power to the people, Give peace a chance.

Power to the people, Give peace a chance. Everybody talkin about Corporate censorship, Corporate censorship. Party censorship, Parties in censorship. Why? Why? Are they afraid of the truth? Ripped off. Ripped off. Why won't you let me say what I want to say Power to the people, Give peace a chance. Power to the people, Power to the people, Give peace a chance. Why won't you let me say what I want to say Power to the people, Give peace a chance. Power to the people, Power to the people, Give peace a chance.

Stop it.

ジョン・レノビッチJohn's Face


2007/12/10

</war>

</war>

HTMLで「War Is Over」、粋な表現だ。70941480より取得。9月に見かけたんだけど、スミルノフ教授が僕のためにとっておいてくれた。戦争は終わる、皆が望めば。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2007/12/07

PEACE BED アメリカVSジョン・レノン

■「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」オフィシャル・サイト

peace bed

皆さん、お久しぶりです。今年もそういう季節になりました。明日から、僕の名前とよく似た名前のこの男の映画が封切りになります。しばしの間、また僕といっしょに愛と平和について語り合いましょう。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2006/12/24

Happy Xmas (War is Over)

■ Happy Xmas (War Is Over) - John Lennon

War is over If you want it

人類はこれまで何度も戦争を繰り返してきたから今後も戦争は無くならないというのは早計だ。現に今はかつてないほど大国はまず戦いを避けようとする時代だ(多少の過ちはあっても)。君だって今じゃ核保有が一流国の証しだなんて馬鹿げていると思うだろう?でもそれは少し前まで世界の常識だったんだ。君が織田信長の物語を読んでも日本にまた内戦が勃発することを心配しないように、長い年月がかかるかもしれないが、将来戦争は歴史上の事としか認識されなくなるだろう。戦争は終わる。みんなが望めば。

■WAR IS OVER! (IF YOU WANT IT)

WAR IS OVER

ジョン・レノビッチJohn's Face


2006/12/23

サラ・マクラクラン

昼間に床屋に行こうかと思っていつものところに電話したら、夕方まで開かないっていうんですよ。おいおい、どうして今日はそんなに混んでるんだい?ってよくよく考えたら、なんと明日はクリスマス・イブじゃないの!まったくどいつもこいつも色気づきやがって。私はもういい年だし子どももいないのですっかり忘れていたんですよ。いやこんなに忘れてたの初めてかもしれません。おいおい、ということは私の出番じゃないの。というわけで、毎年恒例になりましたが、皆さんこんばんは、ジョン・レノビッチです。

ハッピー・クリスマスといえば今年はやはりサラ・マクラクランのカヴァーが秀逸でしたね。素晴らしい。

■YouTube - Happy Xmas (War Is Over) -- Sarah McLachlan
sara
私はこのPVが一番好きですね。まさに心が洗われます。

■YouTube - sarah mclachlan - Happy Xmas (War Is Over)
sara2
子どもたちとのレコーディング風景を題材にした別バージョンのPVです。

■YouTube - Happy Xmas (War is Over) - Sarah McLachlan
sara3
そして12月1日にABCのグッドモーニングアメリカに出演したときの模様。すぐにYouTubeにアップされましたが、まだ削除されずに残っていてくれて幸せです。ジョンでした。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2006/12/03

Faithless - Bombs

■ YouTube - Faithless - Bombs

bomb

小太郎ぶろぐで知った英国ダンスユニット、フェイスレスの新曲のプロモーションビデオです。子どもたちやその家族の幸せそうな日常が、まるで虚構であるかのような戦場場面と交錯します。しかし、子どもたちが学ぶ教室に戦士が乱入するあたりから、これが私たちの身の回りに起きている現実であることを思い知らされます。非常によくできたPVだと感心させられました。

反戦平和を闇雲に叫ぶと現実を理解していないDQNとしてイジメに遭うような風潮を私は憂慮しています。それは今や作家や音楽家たちなど芸術家にしか許されないことなのでしょうか。これまでにも積極的に反戦歌を発表してきた彼らですが、歌詞を見ると、戦争に反対し平和を望む直接的なメッセージというよりも、現状をただ憂うだけの悲観的な雰囲気を感じるのは、英語に弱い私の大きな勘違いでしょうか。

ボーノ君も言ってたけど、音楽家でさえも声高に平和を望むことが難しい、You may say I'm a dreamer、夢見人であることさえも許されない、それほど世界は深刻な状況に陥ってしまったのでしょうか。ジョンでした。

ジョン・レノビッチJohn's Face


2006/08/13

Dancing

■ Where the Hell is Matt?

dancing

世界中を旅しながら、ただひたすら下手くそなダンスを踊るアメリカ人、マット・ハーディングのサイト。Dancing 2005に引き続いて、Dancing 2006も各動画サイトで空前のヒット数を記録し、いまや「世界で最も有名な無名の若者」といえましょう。皆さんと同様、先生も不思議な感動を覚えました。世界平和の実現は、やはり偉大な世界的バカにしかできない偉業なのでしょうか。先生も早く仕事をやめて世界中を旅したいです。

YouTubeへの直リンは ■YouTube - Where the Hell is Matt? 2006


<< | 2/4PAGES | >>

教授御尊顔
教授御尊顔
だまれ!
follow us in feedly
Links
サイト内検索
Googleサイト内検索
懐コンテンツ
喉頭鏡素振りのススメ
スミルノフスイッチ
カテゴリ一覧
過去ログ
Recommend
史上最強カラー図解 はじめての生理学
史上最強カラー図解 はじめての生理学 (JUGEMレビュー »)

ダルビッシュも読んでいる、先生の恩師の著書です。買ってやってくれや。
いちばんやさしい生理学の本
いちばんやさしい生理学の本 (JUGEMレビュー »)
當瀬 規嗣
先生の恩師です。買ってやってくれや。
Others
mobile
  • qrcode
powered
  • 無料ブログ作成サービス JUGEM
PR