骨折したら強くなる―花形満と高城さん
折れた骨は強くなる、と言ったのは花形満か?
一度折れた骨は前よりも強くなる、という言い伝えはよく知られているように思う。ネットでは、そんなのは迷信、という解説が氾濫している。だが、どの解説も判を押したようなものばかりで、そんなのは迷信というのも、逆にまたコピペ文化が生み出した迷信ではないのか?と勘ぐりたくなった。
ま、それはおいとくとして、先生は、真っ先に「ふふふ、一度折れた骨は前よりも強くなるというじゃないですか」と不敵な笑みを浮かべる花形満の顔を思い出したのです。ひょっとして、この流言を世間に広めたのは花形満なんじゃないだろうか? そこで、さっそく巨人の星を開いて確かめてみた。
花形が大リーグボール1号打倒のため、鉄のバットで巨大な鉄球を打ち返す特訓をしていたときのことである。グキン、という嫌な音とともに倒れこむ花形。
「ぼっちゃん、いまのは骨をくじいた音では?」と駆け寄る工場の人たち、ところが周囲の心配をよそに、花形はこう言ってのける。
「なんの、ねんざして治ったあとの関節は逆に強くなるという、むしろこの特訓の目指すところだ!」
すばらしい、さすが花形、不世出の天才打者と呼ばれるが、天才を天才たらしめているのは我が身も顧みないほどの努力があってこそなのだ! っと感動が蘇ってきたわけだが、ここで我が目を疑うキーワードに気づく。
ねんざ……
だめじゃん、捻挫はだめだよ、花形さん。骨に限った話ならば、先生はここでみんなが迷信だとバカにする、骨折した骨は前よりも強くなるという話の肩を持とうと考えていたのだが、捻挫じゃ話にならん。靭帯がからんでくるからね。捻挫は癖になる、と断言するつもりはないが、手根不安定症の可能性は否定できない。
しかし、花形の発言をなぜ骨折と思い込んでいたんだろう。人間の(てゆーか私の)記憶って、当てにならないもんだなあ。
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