あのとき引き分けておいて本当に良かった
ついに、「あのとき引き分けておいて本当に良かった」と思える日が来たね!
ほんとうにおめでとう、マーカキス君! コンスタンティノポラリス君!
と、これまでの人生を振り返って、そうでなくても数少ない友人の中から、ほんとうに数少ないギリシャ人の顔を一生懸命思い出しながら、そうつぶやいてみる。
コロンビア戦に3-0で完敗してから母国のマスコミは敵になった。コートジボワールも日本もすごいスピードだった。まるでスローモーションのようなあなたたちは、どうやって彼らに勝つつもりなんだ?
日本戦では予想通り、圧倒的にボールを支配された。
要のカツラニスはよもやの退場。一人少なくなる。
泣きっ面に蜂とはこのことか。
だが負ければ終わりだ。
ここは10人でなんとか引き分けに持ち込んで、少ない可能性を残す。
そのわずかな可能性に賭けた決断が、今、薄氷の勝利となって実を結んだのだ!
ところでネットでは、ギリシャがアディショナルタイムに奇跡的な決勝PKを得た場面の、次のようなGIF画像が出回っている。
一見してギリシャのサマラスが、自分で地面につまづいて倒れたかのような動画であり、コートジボワールのシオは全くサマラスに触れていないように見える。
つまり、ギリシャはギリギリの時間帯でシミュレーションで得たPKで決勝トーナメントを手に入れたんだよっていう流れ。
いやあ、ネットって恐ろしいですね。
「みんなが早く結婚した方がいいんじゃないか」とか「最後が要です」とか言っただけで悪者にされてしまう世界です。
このシュートの場面も、たしかにここだけ切り取ればそう見える。しかし、実際にはその前に、シュートしようとしたサマラスの左足にシオの左足が引っかかっている。
もちろんこれだって、この写真だけを見ると、サマラスの足が偶然シオの足に引っかかったように見えるので、これでPKかよー、という声も多数存在する。
だが、動画をよく見ると、サマラスの左後ろからやってきたシオが、シュートしようとしたサマラスの左足にぶつかっていった、と見えなくもない。個人的にはPKはやはり厳しいとは思うけれども、取られても仕方がないプレーではあったかな、と思う。
サッカーでは微妙な判定のたびに、いいかげんなスポーツだという批判が起こる。PK判定にもビデオを導入しろという声は毎回のようにあがる。今回から導入されたゴールライン・テクノロジーは、僕はとても良かったと思うけれど、PKの判定に関してはビデオを導入したとしてもその難しさが解消されることはないだろう。
そういう意味では、大相撲が世界に先駆けてビデオ判定を導入したのは英断だったと思う。だが、その大相撲でさえも、ビデオを見たって結局よく分からないってことは多々あり、その場合は「同時と見て取り直し」という便利なシステムを採用せざるを得ない。
よく考えると、PKって取り直しに相当する。取り直しではあるけれど、得点率が8割と、とても高いので、実質的に得点と同じ価値があると見なされている。だから、厳しすぎる、もっと慎重に判断しろって意見が出る。どういう歴史的経緯でPKの距離が12ヤードになったのか知らないんだけれど、もうちょっと離してもいいんじゃないかなって気はかねがねしている。まあそんな議論、先生が提議したところで起きないだろうけどね。
ギリシャと引き分けて良かったと言える明日の朝のために
「いやー、ギリシャと引き分けておいてよかった、勝たなくてよかった」みたいなツイートをしたのですが、世界で数人ぐらいの賛同しか得られなかったのでここにも書いて残しておきます。
え、先生ってサッカー詳しかったんですか? それとも「にわか」じゃないのかって?
やだなあ、もう。四年ごとにおんなじこと書くのめんどうだから前回の過去ログから引用しますよ。
知る人も知らないと思いますが、実はこのブログはサッカーブログとしてスタートしているのです。その証拠に過去ログをご覧なさい。
というわけで2002年6月なんかサッカー一色ですからね。
それじゃあさっそく先生の勝ち点計算に基づいたこれからの展望を述べますよ。「ギリシャと引き分けてよかった」ってところからね。
今考えるとギリシャに引き分けてほんとよかった。だって考えてごらんなさい。もしギリシャに勝ってたら、コロンビアのトーナメント進出は決まってないのだから、本気のコロンビアを相手にしなきゃならんかったのだ。
しかもですよ、もしギリシャに勝ってたら、ギリシャは敗退が決定的ですっかり意気消沈、コートジボワールはドログバ温存でも楽勝だったでしょう。
そうです、ギリシャと引き分けたことによって、おそらく予備メンバー主体のいつもより少しは弱いコロンビアと戦えるんだし、ギリシャにもまだチャンスが残ったことで本気でコートジボワールと戦ってくれることになったのです。
と、まあ、ここまでは一部のマスコミも言ってること。
ここから先が先生の想像力の見せ所です。
みんなあんまり気づいてないかもしれませんが、日本にとってさらに幸運なことがあります。
それは、ずばり、グループDの1位がコスタリカになりそうなことです。
コスタリカの最終戦はすでに敗退が決まってるやる気のないイングランドですしね。全勝で1位通過の可能性が現時点では高い。
死のD組はイタリア(FIFAランキング9位)、ウルグアイ(同7位)、イングランド(同10位)の争いだと思われていました。ところが、ここへ来て超ダークホースのコスタリカ(同28位)が名乗りをあげることになったのは、みなさんもご存知の通りです。
コロンビア(同8位)としては、絶好調とはいっても、やはりイタリア(同9位)、ウルグアイ(同7位)よりはコスタリカ(同28位)と当たりたいはず。イタリア、ウルグアイはトーナメント進出が決まればなんだかんだいってきっちりとコンディションを合わせてくるでしょうし、逆に実力以上の力で死の組を勝ち上がったコスタリカはグループリーグで疲弊しているはず。
そう、なんだかんだいっても、コロンビア(同8位)は格下のコスタリカ(同28位)とやりたいはずなのです。
ところが! 誰も予想しなかったことですが、コスタリカはなんとグループDを1位で通過しそうな勢い。
コロンビアがこのままグループCを1位で通過すると、コスタリカではなく、イタリアかウルグアイと当たってしまうのです!
しまった! 俺たち勝ちすぎたぜ! と、コロンビアは思っているはず。
そこでコロンビアは、ここは日本に大差で負けておいて、グループC2位の目を残しておくか、と考えるはずなのです!
その結果どうなるか。
日本は、大差でコロンビアに勝利! コロンビアのくれた大量点によって日本は得失点差でギリシャを上回ってグループ2位、見事ベスト16進出です。
一方、ギリシャは予想以上に頑張って、コートジボワールを撃破! そこまではコロンビアの思惑通りにはならず、残念ながらコロンビアは1位通過となり、やっぱりイタリア、ウルグアイの勝者と対戦することになります。
その結果、日本は決勝トーナメントでコスタリカと戦うことになる。ところが、イタリア、ウルグアイ、イングランドと戦ってきたコスタリカはリーグ戦の疲れですっかり精彩を欠き、日本が楽々勝利します。これで日本は初のベスト8進出! おめでとう!
さあて、次はオランダ、メキシコの勝者とだな、っと。さっそく、ファンペルシー、ロッベン、あるいはチチャリート対策を考えないとな。ふっふっふ……
以上、明朝までが賞味期限のエントリーでした。
先生は体調がすぐれませんし、以上のように先生は日本は少なくともベスト8にまではいくと確信しているし、明朝のコロンビア戦は、全くやる気のないコロンビア相手に10対0ぐらいで勝つつまんない試合になるのは目に見えているので、8時ぐらいまでゆっくり眠る予定ですから、皆さん代わりに応援してくださいね。いや、その必要もねーか、10対0だしな。世界が驚くわ
【音メモ】Mother
このブログも何とかせんとな、と気にはなっています。そこでようやく重い腰をあげて、全国で約三名の熱心な読者に向けて書き始めたものがあるのだけれど、例によって作者でさえ読むのが苦痛なほどの長編になりつつあります。だってまだ二つ目の死体も出てきていないのにもう一万字ですよ。収拾がつかなくなってお蔵入りになる可能性もある。でも、どちらにせよそれで今すぐ更新するわけにもいかないので、代わりに何か書こうかな……と思って、キーボードを打ち始め、特にあてもなく書き始めたのが前回のエントリーだったわけです。
そうだよね。そんなに自分で壁を高くすることもないのに。
気楽に日記や備忘録を書けばいいじゃないか。常日頃そう考えてはいるのですが、いざとなるとそれならツイッターでいいか、となりますよね。それでツイッターに書いてみたりもするのですが、そうすると今度は、わざわざツイッターに書くことでもなかったかな、とすぐ反省してしまい、結局次の日ぐらいには自分のツイートを消しまくっているような状態です。
いや、どうでもいい話でしたね。早くもここまでの文章を全部削除してしまいたい衝動に駆られています。でも我慢します。
そこでここはひとつ、愛読しているWelcomeToTheWorkingなんちゃらっていうブログをお手本にして、音メモっていうエントリーを真似しちゃおうと考えたのが、前回でした。まあ、カヴァーエントリーですね ――前にもやったなあ、お経、お香、食べ物の味(2010/3/27)とか落ちているビデオ(2010/3/28)とか。しかし、すでにオリジナルが消えちゃっている今となっては、どこがカヴァーなのかもう分からないのだけれど。
というわけで、前回に引き続き始まりました、音メモ。今回はももクロちゃん全然関係ないので安心してください。SoundCloudを渡り歩いていたら偶然見つけて懐かしく思った曲です ――前回の繰り返しになりますが、本家の「音メモ」は自分で購入した音楽をリストアップして解説を加えていくというスタイルです。それに比べて僕は相も変わらずネットで偶然見つけた無料音楽なので、しょせん安っぽい駄作のカヴァーエントリーにしかなり得ないののは分かっているのですが。
【音メモ】素材としてのももクロちゃん、エアロ・スミスとRun-D.M.C.
音メモ、という題名はパクリです。たぶん嫌がると思うのでリンクは貼りませんが、WelcomeToTheWorkingなんちゃらっていうブログがネタ元です。このブログ主はかなりの読書家で音楽や映画についても造形が深い。そして自分が読んだ本や聞いた音楽、観た映画の感想を、「読書日記」「音メモ」「映画◯本勝負」などと命名された記事に毎月まとめているのが偉いところです。さらに特筆すべきは、彼はそれらのほとんどすべてにしっかりとお金を払っているということです。これは当たり前のことなんですが、あなたは自信を持って当たり前だと言えるでしょうか。僕は言えませんね。だって僕の過去の音楽関連エントリーといったら、YouTubeで拾ってきてちゃらっとリンク貼って終わりですもん。実生活でもここ数年というもの、ももクロちゃん以外の音楽に出費した記憶がありません。いやー、いけませんよね、こんなことじゃ。
といいつつも、反省の色はどこへやら、そもそも反省の色って何色? え? ぴんくぅ? 結局はいつもと何ら変わること無く、ただひたすらSoundCloudとYouTubeへのリンクを貼るだけのエントリーなんですが、もちろん件のブログのことは心からリスペクトしているのは本心なので、どうか今回は許してください。
うんこと芸術
けさ、バスターミナルのトイレに入ろうとしたら、思わず後ずさりしてしまった。
そう、便器にこんもりとうんこが残されていたのである。
いったい彼はなぜ、流すという簡単な行為を行わなかったのだろう。
あれこれ考えたが、結局、私の納得できる理由はこれしかなかった。
そう、彼はこの自分のうんこを「すごくいい」と思ったのである。
誰かにも見てもらいたい、とはっきり意識したとまでは言わないけれども、 少なくとも、あまりにも良すぎるので流してしまうに忍びなかったのであろう。
だが、往々にして、自分が良いと思ったうんこをそのまま他人に理解してもらうことは不可能である。
彼がすごく良いと思ったうんこも、私にとっては目を背けたくなるような代物だったのだ。
そういう意味では、うんこと芸術はよく似ている、といえるかもしれない。
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