れにちゃんの予知能力について
前回予知能力のことを書こうと思ったのは、ラジオで平成ノブシコブシがももクロちゃんについて話していたことが頭にあったからです。僕の頭の中で修飾された記憶によれば、それは以下のようなものでした。
まず、ももクロちゃんのことが大好きな徳井が、ももクロちゃんがいかに愛すべき存在であるかを説明するために、ももクロちゃんと共演した某芸人の体験談を紹介しました。その芸人は出番がきて呼ばれたので収録に向かったのですが、うっかり台本を忘れたまま出ていってしまいました。それに気づいて台本を取りに戻ってきたところ、突然テーブルの下に隠れていた高城れにちゃんが「わぁー!」と言って飛び出し、とてもびっくりしたそうです。れにちゃんは、きっと台本を取りに戻ってくると思ったので驚かそうと思って隠れていた、とのことでした。それで某芸人はとても感激して、れにちゃんにすっかり感電してしまったようです。ももクロファンとしてはいかにもれにちゃんらしいエピソードだなあと思うことでしょう。
「だって台本なんて現場にもあるんだから、戻ってくるかどうかなんて分からないじゃないですか。それなのにテーブルの下にずっと隠れて待ってるんですよ」と徳井はさらに熱弁を振るいます。
しかし、アイドルに全く興味のない吉村はそっけない態度です。「よく分からないんだけど、それのどこがすごいことなの? 戻ってくることを予知した予知能力がすごいってことなの?」
僕はこれを聞いて怒りにさえ近い感情が湧いてきました(マジレスが恐いので念のために書いておきますが、これが吉村の大ボケであるという可能性は今回は無視します)。僕は吉村を初めて見たとき、久しぶりに出てきただけでおもしろい芸人が現れたと期待したものですが、この一件で少し嫌いになりました。たしかに、れにちゃんは幽体離脱をして世界中どこにでも行けるし、世界は高城れにを中心に回っていると憲法にも書かれているそうなので、れにちゃんが常人離れした予知能力を有している可能性は極めて高いです。しかし、このタイミングでの吉村のこの発言は、雄大なももクロ愛について熱く語っている徳井のその話に水を差す由々しきものとして非難されるべきものではないでしょうか。
まあだけど僕だって、実は人のことは言えないのです。人の話の腰を折ったり、話に水をさしたりするのは親父譲りでしょっちゅうのことです。たとえば僕は今北海道にいるので周りはみんなファイターズに熱狂するんですが、ファイターズが攻撃のときに打者が内野手と外野手の間に落ちるポテンヒットを打ったときなんか、解説のガンちゃんが「これは当たりはどんづまりなんです。だけどどんづまりでも勝ちたいという気持ちが球に伝わってヒットになるんです!」とか叫ぶわけです。そうすると周りもみんなそうだそうだーって盛り上がるんですね。でも僕はそこでひとりシラーッとして、それっていわゆる念力っていうことだろうか、なんて考えてしまうわけです。しかも、それは念力の中でもテレキネシスとサイコキネシスのどちらに該当するんだろうか、いや、そもそもテレキネシスとサイコキネシスって違うのだろうか、そしてもしも違うとするのならば、その違いを的確に説明するための事例を上げることは可能だろうか、などということを考えこんでしまい、試合経過なんかどうでもよくなってしまうのです。
そんな僕ですから、前回タイムワープについても書きましたけど、あれは果たしてタイムワープでよかったのだろうか、それともタイムスリップ? タイムリープ? タイムトリップ? などといまだに気になっていて落ち着かない状況です。
というわけで、やっと本題です。超能力に関しては、ほかにもテレパシーとか、テレポーテーションなんかがありますが、英語で言うことが多いですよね。だけどどうして予知能力をあらわす英語のプレコグニションは、他に比べていまひとつメジャーになれなかったのだろう。実は今日書きたかったことはこれだけなんですが、あえて散漫な文章を狙ってみました。こんな散漫な文章でもいいのなら、また近いうちにお会いしましょう。
タイムワープまたは予知能力について
全く文章が書けない状態に陥ってしまった先生ですが、いくらか快方に向かいつつあるので、今日はリハビリもかねて先生の専門分野である超能力について少し書いてみましょう。
先生は子どもの頃から多種多様な超能力を発揮していました。中でも得意としたのは予知能力です。先生は12歳のとき、その後の自分の人生をすべて完璧に予知しました。51歳になる今日までの先生の人生は、その予知したものと全く寸分も違わぬほど同じでした。てゆーか、別の言い方をすれば、先生はついさっきまで、洗面台で顔を洗っていた12歳の美少年だったのです。ところが洗顔し終わってふと顔を上げてみると、鏡の中には今日で51歳を迎えるやつれた中年男がいるので、それはもう腰が抜けるほどびっくりしました。え? なになに? どうして? これからあんなことやこんなことやそんなことを経験して、めくるめく青春時代を駆け抜け、どろどろした大人社会を這い上がり、そのあと世界をまたにかけて大活躍するはずだった先生です。そんな前途有望な12歳の美少年が、あっという間に、人知れずうらぶれたところで余生という名の第二の人生を送っている中年のおっちゃんに変身したのです。あーああ、なんじゃこれ、すっかりあっちもたたなくなっちゃってるじゃん、もうショックから立ち直れません。だって人生の楽しいところの大部分をすっ飛ばして、やにわに突然いきなり急に老後の生活に突入ですよ。がっかりなんてもんじゃありません。
しかし見た目は51歳のおっちゃんでも、中身はついさっきまで眉目秀麗な12歳の少年だった先生は、ここで冷静になって考えてみました。すると、これこそ先生の類稀な才能、タイムワープ能力だったってことに気づいたんです。タイムワープといってもただのタイムワープじゃありませんよ。まず、このタイムワープはちゃんとからだの老化を伴います。そのうえ、実際には経験したことがないはずの、12歳から51歳までの人生の記憶が、まるで実際に経験したことかのように先生の脳内に刻まれているのです。もうお分かりでしょうか。そうです、これこそが先生の未来予知の方法なんです。つまり、12歳の先生は、身をもって51歳の未来へとタイムワープし、そして未来の記憶をまんまと手に入れて、それを12歳の現在に持ち帰ったというわけです。だから今日、51歳までの先生の人生は、全く先生の予知したとおりだったんです。
いや、まてよ、そうかな? 違うかもしれません。実はなにかの間違いで、先生はまだ一度も12歳のときの現在に帰っていないような気もしてきました。神様、念のために、どうか僕を12歳の僕に戻してくれませんか。などとすっかり慌てふためいているうちに、気がついたら先生はやっぱり51歳のただのおっちゃんに成長し、そして今、これを書いているのです。というように、今日は先生のものすごい超能力についてぜひ書き記しておきたいと思い、書き始めてみたのですが、前置きみたいな話が無駄に長くなってしまったので、このへんでいったん区切り、スタジオにお返ししたいと思います。ハッピーバースデー俺。
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