まだ虫いました(γがまだいたよ)
先日、bugs from tokyoの◯◯さんから、札幌に行くのだけれど、まだ、虫いますか、同じももクロと虫を愛する者として教えてください、と訊かれたので、いや、ここ数日でめっきり冷たくなって、もうすっかり見かけなくなりましたよ、でもそろそろ雪虫が飛ぶんじゃないかな、とお返事したら、その舌の根も乾かぬ翌朝のこと、何言ってやがる、俺はまだここにいるぞと言わんばかりに、出入口で一頭の蛾が、家を出る私を待ち構えているではありませんか。ついに私にも真賀田四季の魔の手が忍び寄ってきたのでしょうか。
bugs from tokyoといえば、私はその鮮明な昆虫写真にだいぶ前から惹かれており、在京の外国人なのかなと思っていたりしたのですが、それよりずっとずっと昔、まだ「はてな」が初々しく花盛りの頃、ひときわ目を引く幻想的かつ文学的なダイアリーを見つけて、世の中には才能豊かな高校生がいるもんだと感心したことがあったのだけれど、実はその高校生が蛹を経て羽化して成虫になった姿こそ、まさしく◯◯さんであったと気づいて私が驚愕と感動に包まれたのはつい最近のことです。まあしかし、それはまた別の話である。つい最近といえば、つい最近の定義というかそれが指し示す時間の長さというものは、年を取るとともにだんだん長くなっていくよなあ、とか考えたりもしたのですが、それこそまた別の話しである。
ところで雪虫といえば、札幌では例年であればもう外を歩けば自然と口の中に入ってくるほど大発生していてもおかしくないはずなのですが、どうやら今年は夏が暑かったせいでピークがずいぶん遅れているようです。まあしかし、それもまた別の話しである。雪虫の生態については昨年まとめたものがあるので興味のある御仁はそちらを参照してください→ ゆきむしスフレショコラ(2011/03/11)。ああ、これじゃすっかり過去ログ紹介ブログと化しているなと思いつつ、でももう十周ぐらいしてるんだもん、仕方ないよね、許してくれよ。
閑話休題(ってここで使うの正しい使い方だろうか)。件の私を出迎えてくれた蛾は、はたして何という蛾だろう。正直なところ、一般的に、というか少なくとも私にとっては、蛾ほどその鑑別に悩む虫は他にありません。というのは正しくなくて、単に興味や知識に乏しいってだけの話である可能性が高いです。例えば、蛾なんて簡単だよ、オオタマキノコムシ属に比べればね、とか。オオタマキノコムシについては、これもまた別の話になるので興味のある御仁は検索してみるとよろしい。
閑話休題(二回目)。件の私を出迎えてくれた蛾は、こんな蛾でありました。
さて、なんて蛾だろう、ということで、ウェブ上の蛾の図鑑としてはおそらく最も充実しているであろう、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」を開いてみる。
ねえ、開いた? とつぜん気持ち悪い写真が出てきたりしないから、ちょっと開いてみて。さあこれで何て蛾なのか調べようっと。う、だけど……。これじゃぜんぜん取っ掛かりってもんが無くて途方に暮れるよね。だってさあ、いきなり見出しの「科」が80種類もあるんだもの。これが例えば蝶だったら、アゲハの仲間じゃないかとか、タテハの仲間じゃないかとか、シジミの仲間じゃないかとか当たりがつくんだけど、蛾となるといきなり何の仲間なのかさえ分からない。
まあそれでも頑張っていろいろ見てるうちに、これって「ヤガ科」なんじゃないだろうか、と当たりをつけて80番目の「ヤガ科」をクリックしてみる。
ねえ、開いた? とつぜん気持ち悪い写真が出てきたりしないから、ちょっと開いてみて。そうすっと、ヤガ科の蛾たちの和名と学名の一覧が、おいおいこれっていつまでスクロールしなきゃいけねえんだよ、ってくらいずらりーずらーりと出てくる。ぐはあ、その数、なんと1276種類! これ、一個一個クリックしていく? いや、もうこの時点で普通諦めるよね。だってそれでもしヤガ科じゃなかったりしたらもう目もあてられねえもん。いいやいいや、別に名前が分からなくたって。名前が分かったところでノーベル賞もらえるわけじゃねーし。だいたい名前なんて重要じゃねえし、本質じゃねえじゃん、と開き直る。
で、私はそれでもどうしても知りたいってときには、詳しい人に尋ねるのが一番ってことで、yyzz2さんに訊くことにしている。
でも今回は自力でなんとか、これじゃないかなっていうのを見つけた。ポイントは、羽に白く描かれた文字のような模様です。
これ→ガマキンウワバ
ガマキンって、ぷぷっ、変な名前って思ったけど、これはyyzz2さんによれば、その白い模様がギリシャ文字の「γ(ガンマ)」に似ているところからきているそうだ↓
北海道では普通にみられ、9-11月の記録が多いそうなので、今のところはほぼ間違いないんじゃないかなと思っています。だけど、これまで蛾に関してはほとんど間違いの御指摘コメントをもらっているので、まだ自信はありません。
最後に、このエントリーのサブタイトル、「γがまだいたよ」は森博嗣のGシリーズ風を意識してみました。タイトルにギリシャ文字がつくGシリーズは、S&Mシリーズからの古い森ファンの間では評判がかんばしくないようだけれど、意識的にシンプルな文体と適度な長さを目指したということで、それがだんだんこなれて良くなってきていると思います。「目薬αで殺菌します」は文庫化を待たずにノベルスで読んだけど、けっこう面白かったな。このシリーズがまだ続くのかどうかは分からないけれども、それはまたぜんぜんぜんぜん別の話である。
ヌーボー解禁日
ヌーボー解禁日だった。今年も食べた。
■2012年どら焼きヌーボー 解禁です! | 北海道千歳市の菓子工房もりもと
去年はどうだったか、過去ログを見てみる↓
何やってんだ去年のオレ。まーヌーボーだけでつまらんことたらたらとよう書くわ。もう最近はぜんぜんダメ。書くより読むほうが楽。作るより見るほうが楽。これでいいのかももクロちゃん。立ち上がれオレ。
当直明け
お久しぶりです。当直明けでした。唐突に約5年半ぶりの奥さん自慢をしますが(占いグラタン―2007.5.16参照)、先生の世界的な奥さんはたいそうよくしたもんで、先生が当直のときは必ず忘れずに、翌日分の下着と靴下と、それから脱いだ下着と靴下を入れるための袋(これはたいがい使い古したレジ袋)を持たせてくれます。今日はかわいらしい犬の絵が描かれた黄色い袋が入っていました。こんな感じです。
(注:先生の脱ぎたての下着と靴下が透けて見えますが臭いが漂ってくるようなことはありませんのでご安心ください)
ん?っと、ここで思い出したんですが、この袋って、無料で配布されている犬のウンチ用袋じゃなかったかな? 先生の使用済み下着は犬のウンチなみってことでしょうか。
( ̄▽ ̄;)!!ガーン
本日はこれまで。でわでわまた忘れた頃にお会いしましょう。
(。◕ ∀ ◕。)
- 教授御尊顔
- @suemewebさんをフォロー
- サイト内検索
- Googleサイト内検索
-
- 懐コンテンツ
- 喉頭鏡素振りのススメ
- カテゴリ一覧
- 過去ログ
-
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
- 2007年
- 2006年
- 2005年
- 2004年
- 2003年
- 2002年
- 2001年
- 2000年
- 1995年
- mobile
-
- PR