今年のほぼ日手帳にかいた絵
今年もさっぱり更新しなかったなあ。レノビッチさんも降臨しなかったし。そうこうしているうちによく考えたら今日が今年最後の更新のチャンスです。とはいっても全くよいアイデアが思い浮かばないので、ほぼ日手帳にイタズラがきした絵を羅列することでこの一年を振り返るという安易な手法に逃げて締めくくりたいと思います。
世界遺産の顔出し看板を訪ねて
先生は「マルヤマンのことはdisりません(2010/1/11)」というエントリーの最後で、ある動物園の素晴らしい顔出し看板を見つけ、必ずそこを訪れることを予告しました。先生は先生の世界的なネットワークを駆使してついにこの顔出し看板がどこの動物園にあるのかを突き止め、そして今年の夏、密かにそこを訪れました。その結果、驚くべき事実が判明したのです。先生が「素晴らしい」と評価したのも当たり前でした。なんとその顔出し看板は「世界遺産」だったのです。
ではさっそく、動物園写真家としても有名な先生の、動物たちの生き生きとした姿をとらえた素晴らしい動物園写真の数々も披露しながら、そのときの様子をご報告いたしましょう。なお、先生の動物園写真は芸術性が高すぎて理解しがたいという声も一部にあるので、初心者の方々は先生の動物園写真家としての名声を確立したといわれる作品、円山動物園(SuemeSublog 2009/2/7)で予習しておくとよいでしょう。また、先生は、内地には普通にいるのに北海道には生息していないという理由で「アオスジアゲハ」が異常に好き、ということも覚えておいてください。
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先生がその顔出し看板を訪れたのはアブラゼミがやかましく鳴き続ける夏の盛りであった。あいにくなことに空は厚い雨雲で覆われ、ときどき激しい雨に打たれるはめになった。でも、北海道に戻ってその気候にすっかり慣れてしまった先生にとっては、かんかん照りになるよりはましだったのかもしれない。
歴史を感じさせる物々しい門が先生を出迎えた。お目当ての顔出し看板はこの門の向こうにある。さすが世界遺産だけのことはある、と先生は思った。
門をくぐり抜けたが、広くて長い道がまだ続いていた。右側に見えてきたのが世界遺産のある動物園だろうか。左に見えるお城のようなものはいったいなんだろう。
入り口には豪華な顔出し看板があった。さすが世界遺産の顔出し看板を保有する動物園である。しかし先生のお目当てはこの顔出し看板ではないのだ。
ここからは世界遺産の顔出し看板に到達する途中で出会った動物たちの生き生きとした姿も紹介していこう。
ペンギンの親子だ。先生のホームである円山動物園にも全く同じ種類のペンギンがいたような気がする。
縞模様が鮮明なシマウマがいた。性格はおとなしく、至近距離で撮影させてもらえた。
わざわざ北海道からやってきてエゾヒグマを見るのもなんだが、先生の動物園写真家としての血が騒ぐ。エゾヒグマかよ、と鼻でひとつ笑いながらも一応撮影しておいた。
あれ、おかしいな。檻にピントが合っちまう。いや違うぞ。わざと檻にピントを合わせたのだ。これが芸術なのだ。
お、トラだ。なんだ、トラも寝てんじゃねえか。つまらんなあ。でも先生の動物園写真家としての血が騒ぐ。寝てんじゃねーよ、と鼻でひとつ笑いながらも一応撮影しておいた。
あれ、おかしいな。檻にピントが合っちまう。いや違うぞ。わざと檻にピントを合わせたのだ。つーか、「檻の向こうの動物にピントが合うモード」ってあればいいのに。
いや、すまんね。別にふざけているわけじゃないんだよ。次はキリンだ。キリンはばっちり撮れたので、ぜひ堪能してほしい。
もう誰がどう見たってキリンだ。
これはキリンの飼育場の地面で給水するアオスジアゲハだ。ついでにキリンの養分も吸っている。
生き生きとしたニホンジカ。なんかのってきたぞ。
どうやらラクダは気難しい性格らしい。気をつけて撮らねば。
ラクダ。誰がどう見ても。
ラクダの飼育場の地面で給水するアオスジアゲハ。もちろんラクダの養分も吸っている。
これは珍しい。ケセランパサランだ。恐る恐る蓋を開けてみた。
子どものころから見たいと思っていた本物のケセランパサランに、こんなところで出会えるとは思ってもいなかった。おしろいは入れなくていいのかな。おしろいを食べるんだよね、たしか。
モモイロペリカンだ。ピンクというだけで「春日」と命名されちまっている。同情せざるをえない。
ここまでやるのか。ユリカモメがしらけたまなざしでこっちを見ていた。
そして我々はついに、お目当ての世界遺産の顔出し看板にたどり着くことになる。ん? 我々?
世界遺産の顔出し看板、それは「ゾウ」と「ゾウのウンコ」の顔出し看板であった。
夢にまで見た世界遺産の顔出し看板が今我々の目の前にある。噂に違わず素晴らしい顔出し看板だ。先生は、これはほんとうに現実なのだろうか、とさえ思った。
いや、冷静になろう。現在円山動物園にゾウはいない。だから本物を見るチャンスなんてめったに無いのだ。まず本物を見ておこう。本物の姿をしっかりとこの目に焼付けておこうではないか。
ゾウの姫子の「本物」のウンコである。
姫子のウンコのすぐそばで給水するアオスジアゲハ。姫子のウンコの養分も吸っている。間違いなく。
世界遺産の顔出し看板に戻ろう。せっかくここまで来たからには、我々はぜひとも顔出し写真を撮らなくてはならない。
世界遺産の名に違わず、やはりこの顔出し看板は普通じゃない。屋根がついているのだ。屋根がついてまるで小屋のような構造になっている。
さっそく連れが先に入った。
大の大人が二人入るには少し狭かったが、続けて先生も一緒に入り、通りがかりの人にシャッターを押してもらった。
我々はこのためだけに、遠く海を隔てた北海道からやってきたのだ。ミッションを完了し、言いようのない達成感を得ることができた。
そのあとすぐ、まるで我々のミッション完了を待ち構えていたかのように、雨雲はさらにその厚さを増し、大雨が降りだした。先生はずぶ濡れになりながら駅までの長い道のりを歩いて帰った。完。
おまけ
モモイロペリカンの春日です。檻の向こうの被写体にピントを合わせる方法はマジレスしてくれなくていいです。
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