ポカリスエットの賞味期限
よくいく病院の手術室に、なかなか他には類を見ない優秀な看護師さんがいるんだけれども、仕事が終わった後に必ず、ポカリスエットをくれる。ところが、このポカリスエットは必ず賞味期限が切れている。たぶんこのことは、俺しか気づいておらず、俺の職場の連中の他の奴らもおそらく気づいてはいないだろう。
しかし、そのポカリスエットをくれるときの、ご苦労様でした、ありがとうございました、と言いながら見せる満面の笑みを思い出すと、そのことはやはり胸の内にしまっておいた方がよいのだと自分に言い聞かせながら、恐る恐る飲んでみるのだが、考えてみればポカリスエットなんて自分でお金を出して買うことはないので、味が変わっているのかどうかさえ分からないのであった。
読点
私は文章を書くのは得意な方ではないのですが、そういうお前が一人前の口をきくなとしかられそうではありますが、良しにしろ悪しにしろ、その文体の特徴というようなものはあるかな、などと、今日は思ってみることにして書きますが、今は無理やりそう思って書いているので、今日はなおさらそういうふうになっておるのですが、一文が長くて、やたら読点が多い、というのは、その特徴のひとつといえるのではないでしょうか。この傾向は、特に一人称に「先生」を使ったときに顕著になります。
人間、頭の中は混沌としているものであります。ものすごく頭がよくてクリアカットな文章を書く人というのはたくさんいるのだけれども、ではそういう人は頭の中までクリアカットなのかというと、そうではなくて、細かい枝葉末節なところではやはり混沌としているのであり、ただその思考の取捨選択能力に優れているだけに違いないのであります、と、例えば今のように「違いないのであります」と書いてしまったところで、私のような優柔不断な者は、そう断定して書いたそばから、いやそう言い切ってしまっていいものであろうか、などと、次から次へと思考が右往左往し、それをそのまま気分に任せて書き散らして、ろくに推敲もしないものだから、そのような読点で区切られた、だらだらとした長い一文に陥る傾向があるのだと思うのです。あとで読み返してじっくり推敲すればいいようなものだが、第一そのときにはすでに自分で書いた文章に飽きてしまっているし、だいたいそのような文章に後で句点をつけて文を分けてしまうのは、そのときの思考の右往左往ぶりを消し去ってしまうような気がして嫌なのです。
また、ただ一文が長いだけというならば、そのような文豪もあまたいるでしょうけれども、優秀な作家は一文が長くても、それほど読点は多くなく、それを読んでいても、ああ別に読点なんて少なかろうが割と気にならないものなのだなあ、とは思うのですが、それはその作家の作文テクニックが優れているから、という以外の、他の理由があるような気がしてならない、というのは、活字という媒体が読点の少なさをあまり苦もなくさせているのではないか、ということであり、例えばディスプレイで、ほとんど区切りのない長い一文を見るのは、私にとってはとてもつらいことで、他人の文章であっても、私は思わず読点を入れまくりたくてたまらなくなるのです。
脳内メーカー国際バージョン
一時期は脳内メーカー関連記事で異常なアクセスアップを経験しまして、いやはや、世間じゃこんなものがこんなにまで流行るのかと驚きました。今回のご紹介は、その日本で一世を風靡した脳内メーカーの国際バージョンです。日本語でもいけるようです。もちろん西洋の諸氏は漢字じゃ何のことやら理解できませんから、漢字の代わりに絵で表現されるようになってます。
で、先生の感想なんですが、なんだかなー、って感じです。皆さんがあれほどまでに脳内メーカーのとりこになった要因は、やはり漢字の持つ意味やそこから湧きだされるイメージの奥深さにあったのではないでしょうか。むしろ、漢字の意味が分からない西洋諸氏でさえ、元祖脳内メーカーの方を喜ぶのではないでしょうか。コレガ俺ノカンジデスカ!ってね。あいつら、訳もなく漢字が好きですから。
先生、一時期はひらがな、カタカナだけでもたくさんあるのに、数え切れないほどの漢字まで覚えなくてはならない日本語を恨み、たった26文字さえ覚えればよい英語圏の人たちを羨ましく思ったりもしましたが、先生は、日本語、いや日本語というか漢字を理解できる人間であることの喜びを今かみしめているところです。
病院に提案した
大学や病院からの通達がメールで来るのはいいんだけど、それが必ずワード文書で、メール本文には添付文書参照としか書いていないのに腹が立って、病院長室宛てに以下のメールを出した。
貴部署に関わらず、通達事項がメールで送られてくるのはいいんですが、なぜ本文に書かずにワードなどの添付書類で来るのでしょう。添付文書で送ることには弊害しかありません。
1)メールを開いて添付文書をまた開くというのは二度手間であり、さらに別アプリケーションが起動する時間を考えれば、添付文書をわざわざ開けて見ている人が多いとは思えない。
2)添付文書はマイクロソフト社のワードで作成されたファイルが多いのですが、必ずしもすべての人間がワードを持っているとは限らない。現に私はワードは持っておらず、しばらく添付文書は開けないでいました。しょうがないので、「このためだけに」マイクロソフトオフィスを買いました。
3)制限のあるメールサーバ容量をいたずらに占拠している。
4)ウイルス伝播の可能性がある。
以上です。通達事項は、本文にテキストとして(せいぜいHTMLとして)張り付ければ済む話であり、現状のワードファイル添付というやり方は、受け取る方にとって無駄が多いばかりで利点はなく、読まずに捨てられる可能性が高いと考えます。
添付文書の削減を、大学および病院各部署に提案いたします。
だいぶ経ちますが、全く無反応。
メールの話は瑣末なことなのでどうでもいいんですが、ここに来て5年、外から来た者として、根源的で重要な改革事項もずいぶん提言してきたつもりですが、全くもって腰が重い組織です。
とても私学とは思えない。それとも土地柄なのか? 私学はもっと自由で快活な雰囲気だと思ってやってきたのですが、その実態は、経営陣や上層部は地元の自称一流国立大学の医学部出身者で固められ、結局その国立大学の第二医学部に過ぎないんじゃないかと思い始めました。
サボイ・トラッフルとザ・ビーテルズ
前々回のエントリーでは、先生の頭音がホワイトアルバムこと「The Beatles」に収録されているジョン・レノンの作品「Happiness Is A Warm Gun」であったことから始まって、日本が誇るビートルズコピーバンドの紹介に至りました。
二番煎じで申し訳ありませんが、今回も同じパターンです。今日の先生の頭音は、同じくホワイトアルバムこと「The Beatles」に収録されているジョージ・ハリスンの作品「Savoy Truffle」です。ホワイトアルバムは何となくジョンとポールの小作品対決みたいなアルバムですけど、ジョージ・ハリスンはその間隙を縫うように「While My Guitar Gently Weeps」のような大作や、「Savoy Truffle」のような力作を残しています。
で、オリジナルの「Savoy Truffle」です。ジョージの親友であるエリック・クラプトンの甘党ぶりにインスパイアされた作品だけあって、甘い食べ物の名前がいっぱい出てきます。この動画も、そういうことで、ジョージが何かを、特に甘いものを食べている写真をつなげるという、とても面白いアイデアで作られています。ちなみに先生は、冒頭の歌いだし、「Creme tangerine and Montélimar」の「Montélimar」のところが「ほんとにもーっ!」って聞こえます。ただの空耳なので無視してください。あと、先生が勝手に思ってることなんでこれも無視してほしいんですが、ビートルズの曲の中で最もサザン・オールスターズっぽい曲を選べといわれたら、先生はこの曲を選びます。ま、ジョージも桑田佳祐もクラプトンの影響を色濃く受けていることを考えれば、それが根拠となり得ましょう。
さて、話は本題に戻ります。そこで先生は、「Savoy Truffle」をYouTubeで検索しているうちに、素晴らしいBeatles Tribute Bandを見つけた、ということにならんきゃならんわけです。エントリーの表題をよくご覧いただければお気づきと思いますが、今回見つけたバンドは、その名も「ザ・ビーテルズ」!
■ The Beatels - Savoy Truffle (live at The Vanguard 2006)
これはかなり上手い。ジョージ役の人は顔こそどっちかっていうとポールに似ちゃってたりしますが、声や歌い方はほんとにもーっジョージにそっくりです。ポールやジョンの真似にこだわるバンドは多いんですが、ジョージの歌がここまで似ているバンドはなかなかないんではないでしょうか。やっぱボーカルということになるとどうしても外人に分がありますね。
で、YouTubeでは他にもライブ映像を見つけることができます。つーか、ビーテルズ自身がアップロードしてるようですけど。
公式サイトも見つけました。
オーストラリアのシドニー出身で、世界的に活躍しているバンドのようです。この公式サイトでは、自分たちの演奏する曲をすべて公開していますが、残念ながら「Happiness Is A Warm Gun」はレパートリーに含まれていませんでした。
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