2007/04/25

正論

正論は正しいのに

何故に人を動かす力に欠けるのだろう


2007/04/23

お札ジェネレーター

■ Personalized money generator

お札

何となくいつもの先生に戻ります。医学都市伝説BLOG別館で知った、お好きな顔でお札が作れる、まあありがちなジェネレーターですけど、先生はそんなことよりも、なんでmed-legend先生が選んだ顔が柴田理恵なのか、気になって今晩は眠れそうにありません。


2007/04/18

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!

動物行動学・人間比較行動学の小林教授の著書であるが、こんな教授が実在するなんて、先生はもう完敗だ(スミルノフ教授なんてのを無理して演じているのがばかばかしくなってきた)。捕まえたり保護した野生動物を「教授が喜ぶ」といって持ってくる学生たちと、それから始まる騒動を中心にしたエッセイ集。それだけでいかに学生たちに慕われているかが想像できる。文章は軽快で、まるでユーモア系のテキストサイトのようだ(ところどころ太字なのがフォントいじりを連想させる)。

小林教授の思索の対象は動物に終わらず、その動物に対する学生たちや教授自身の反応・感情にも及ぶ。なんと自分自身も研究対象なのだ。そうしていつのまにか動物行動学が自然と人間行動学に発展していることに気づかされるのである。

もし先生が今高校生なら、ぜひともこの大学を目指したい。いや、全国の教授と呼ばれてる人たちこそぜひ読むべきだ。全国の教授諸君、君たちはまだ少年の心を失わずに保っているかい?

さて、話がまた「うんこ臭」に戻って申し訳ない。これまで先生は「うんこ臭」に対してどうしても生理学的なアプローチをしてしまいがちだったけど、小林教授が動物行動学・人間行動学的に考察するとこうなる。長い引用にはいささか罪悪感がつきまとうが、ぜひ皆さんに読んでいただきたいという熱意の表れということでご容赦願いたい。

余談になるが、「臭い」というのは、あくまでわれわれの脳がつくり出した感覚にすぎない。たとえば糞を餌にする糞虫にとってはそれは「臭い」ことはない。ではなぜわれわれの脳は、糞から発散する物質を鼻の感覚器で受けとると「臭い」という感覚を生み出すのであろうか。

それは、「臭い」という感覚が生じることが、われわれの生存に有利だからである。というのは、糞の中には、われわれが吸収すると病気になるような病原菌がたくさん含まれているからである。だから、糞からわれわれを遠ざけるような感覚を生み出すことが得策なのである。

体内の水分が不足すると「のどが渇いた」という感覚が発生し、それによってわれわれは水分を飲もうとする行為に移るのと同じことである。

そんなことを考えながら、糞尿の掃除をすると、臭さがそれほど不快ではなくなる。一度、試していただきたい。

参考リンク:
■鳥取環境大学・環境政策学科教員一覧
■中日新聞・東京新聞 書評『 先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』 小林 朋道 生物に魅せられる学生たち
■動物との珍事件紹介☆小林朋道さん-マイタウン鳥取


2007/04/16

俺は神

先日、ローリーと「北の国から」の最終話「遺言」について語り合い、シーンの再現などをして盛り上がった。五郎さんが梅干の種を丸呑みするという怪しげな健康法でだいじょうぶだーとか言ってたけど、結局病院行きになっちまった話とか。 それを当直の唐ちゃんは静かに笑いながら聞いていた。

翌日、唐ちゃんは疲れた顔でいた。何か臨時手術あったの?って聞いたら、驚いたことに、梅干の種を飲み込んだじいさんがそれでイレウスになって緊急手術になったという。

「先生とローリーの顔が浮かびました……。」

俺ってやっぱ何か神に近い能力を持っていると確信した。


2007/04/15

自分のうんこ臭が平気な本当の理由の考察

これから先生が考察する問題は以下の2点である。

1)他人のうんこ臭は不快なのに、自分がうんこしているときはどうして自分のうんこ臭がそんなに嫌でないのか。

2)うんこしているときには気にならなかった自分のうんこ臭ではあるが、一度トイレを出てからまた戻ると、まるで自分のうんこ臭が他人のそれのように不快に感じるのはなぜか。

この問題に関しては、4月1日に「ウンコはどれぐらい、人に精神的ダメージをあたえるのですか?」というエントリーをあげた。これは全くのウソ記事ではあるが、別にエイプリルフールだから書こうと思ったわけではなく、たまたま昔書いたものを公開したに過ぎない。うんこ臭の話をよくあるリセプターとアゴニストの話に置き換えたらどうかなと、軽い気持ちで臨んだものである。結果的には、例えば「村上春樹風に語るスレジェネレーター」に「うんこ」と入力して出来上がったものとそう大差ない作品なんである(村上春樹風にうんこについて語るスレ)。

しかし、このウソには限界があった。それならば出したてのホヤホヤのうんこなら、たとえ他人のうんこでも平気ということになるではないか。先生は、この反論に、さらにウソを積み重ねて答えようと試みた(自分のうんこの臭いの話の続き(うその上塗り))。本当は、あらゆるサブタイプのベンドルフィンやベントキシンに親和性のあるμベンピオイド受容体を持っている人がいて、そういう人がスカトロに走るのだとか、さらに延々と自説を展開する予定ではあったのだが、なんだかめんどくさくなってきたので、この辺でまじめに考察してみることにする。

とはいっても、先生は別に嗅覚に関する科学論文を読んでいるわけではないし、どうやらウェブ上にもまともな情報源はあまりない。そこでここは、日本で唯一といってもよい嗅覚生理学の権威、外崎啓一教授の著書を手がかりにする。非常に面白い本なので、うんこファンならずとも生理学に興味のある方にはオススメの良本である。

最初にあげた問題を解決するヒントとして、先生がこの本から抽出したポイントは以下の3点である。

1)うんこ臭の本体はスカトールという物質である。実は鎮静・抗うつ作用が確かめられているジャスミンの良い香りの本体もスカトールである。ジャスミンが良い香りに感じられるのは、単にスカトールの濃度が低いからである。

2)嗅覚は同じ臭いに対してすぐに耐性が生じてその臭いに慣れてしまう(本書では「同じ臭いに対する嗅覚は疲労する」と表現されている。

3)嗅覚はかなり長い時間に渡って記憶される。

うんこ臭とジャスミンの香りが同一であるということはかなり有名な話なので、ご存知の方も多いと思う。単に濃度の違いの問題なのであるから、うんこ臭を良い香りと感じる場面があっても別に不思議な話ではないのだ。これはネットから得た情報だが、3歳児の大半は糞便の匂いを「快適である」と反応するという研究もあるそうで、この反応は成長とともに激減していくらしい。子どもの多くがうんこ好きなのもうなずける話である。

さて、先生の考えたストーリーはこうだ。まずトイレでうんこをする。徐々にうんこ臭が漂うわけだが、最初はその濃度が低いはずだ。すなわちジャスミンの香りなんである。不快に思うどころか、排便したという快感と相まって逆に落ち着いた気分にさえなる。うんこ臭の濃度はどんどん増加するが、嗅覚は同じ臭いに対してすぐ疲労するので慣れが生じる。ある程度うんこ臭が強くなってきても、まだ自分にとってはジャスミンの香りであり続けることができるのである。ましてや自分のうんこの臭いは長年に渡って何度も自分の脳に記憶として刻み込まれており、脳も自分のうんこ臭に慣れているのである。

ところがいったんトイレを出てうんこ臭から離れると、嗅覚の疲労は回復する。この状態でトイレに戻り、いきなり濃度の高いうんこ臭を嗅ぐと、たとえ自分のうんこ臭といえども、脳の記憶を凌駕してしまい不快に感じてしまうのではないだろうか。

しかし、この説明でも、やはり出したてでゆっくり臭ってくれば、他人のうんこも平気なような気がする。そこは、食生活や体質の違いによって修飾された自分のと違う臭いに、やはり脳が慣れていないからということで説明できないだろうか。

不完全燃焼のまま話が変わって申し訳ないが、外崎教授の研究に、臭いと体内の抗酸化物質の関係に関するものがある。芳香は抗酸化物質を増加させるというデータは、良い香りがストレスを癒すというアロマテラピーの科学的根拠として評価されるデータだ。ところが話はこの先が面白い。芳香による抗酸化物質の増加は一時的なもので、あまり長く続かないそうである。逆に嫌な臭い(むれた靴下の臭い)を嗅ぐと、抗酸化物質は減少しそうなものだが、それほど減少しないそうである。それどころか、嫌な臭いから解放されたときの抗酸化物質の増加は、良い香りを嗅いだときよりもむしろ大きく、長く続くんだそうである。この話はDIMEのインタビューでも詳しく書かれていたのを読んだことがある。

この話が本当だとすると、心地よい香りを嗅いでから仕事にとりかかるよりも、強烈なうんこ臭を嗅いでから仕事をした方が能率が上がるんじゃないだろうか。そして、それが本当のアロマテラピーなんじゃないだろうか。うんこ臭には、まだまだ解決すべき謎と期待すべき役割が隠れているような気がしてならない。


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