翡翠科医になった理由
ポリクリ用の資料を作ったので、ついでにアップします。とても単純でくだらない理由です。
大学5年生の後半、先生はある病院で実習をしていました。 昼間の実習を終え、その日は当直の先生といっしょに泊まらせてもらうことにしました。すると、夕食時も終わりに近づいた頃、さっそく急患が運ばれてきました。急に意識が悪くなったおばあさんでした。
呼吸状態が悪く、顔面はチアノーゼで真っ黒。何科の先生だったのか覚えてないが、その当直の先生はこわばった表情で、「君、 気管挿管をするから、すぐ準備してくれ!」と、先生に向かって叫びました。
当直の先生は、左手に喉頭鏡、右手にチューブを持って、懸命に気管挿管しようと頑張っているが、なかなか入りません。おばあさんの顔は真っ黒のまま。焦りと緊張の空気が流れました。
そこへ、ふらっと顔を出したのは、翡翠科のO先生でした。どうやら、帰宅するところだったけど、ちらっと覗くと、おや大変、ということで声をかけてくださったのです。
O先生は、非常に男前でした。先生は良く知らないんですが、俳優で例えると、「大沢たかお」という感じなのだそうです。もちろん、先生が若い頃の話ですから、今のO先生にその面 影はほとんどありません。やや長髪パーマで(天然かもしれないが)、さりげなく着こなしたダウンジャケットとジーンズが良く似合っていたのを覚えており、当時としてはとってもナウいって感じだったのです。
O先生、お若いのに(いや、若いと思ってたんです。見た目だけでした。)、当直の先生とは対照的に落ち着き払っていました。おばあさんの顔に自分の顔を近づけると、「あー、息してるじゃん。こういう時はねぇ〜、これだけでいいんだよ。」と言うと、ひょいとおばあさんの顎を持ち上げました。すると、何ということだ、おばあさんの顔色が、見る見るうちに良くなっていくではありませんか。
しかも、「お、おばあさん、晩飯のおかず魚だったね。魚くせえもん。」なんて、余裕 しゃくしゃくでありました。
先生はまだ学生でしたから、それは超感動的な体験でした。だって、結構ベテランの先生がどうにもできなかったのに、翡翠科の先生は指1本で治しちゃった。何てすごいんだ!翡翠科医って!
そうして僕は卒業後、O先生出身の翡翠学講座の門をたたきました。「指1本の治療」が、何てことない事だと分かったのは、それからすぐでした。
(その後私は20年以上翡翠科医をやりましたが、今はもう引退しています。)
ジャックが前だ
前回の写真で、私のG3が後ろ向きになっているのにお気づきだっただろうか。
なにせ、まだルータも買ってないので、LANケーブルは1本のまま。G3から抜いてB5ERに突っ込んで、また戻したり、の繰り返しである。そして時には、USBプリンタをB5ERで使いたくなったりもする。時には、B5ERのフロッピードライブをG3で使ったりもする。G3の外部ディスプレイをB5ERに突っ込むこともある。それから、時には外部スピーカーをはずしてヘッドフォンを使いたい、などなど…。
さすがにこうもケーブル類の抜き差しが頻繁になってくると、 いちいちG3の裏側にもぐらねばならぬ ことが苦痛である。なんでケーブルの端子は決まって裏側にあるのだろう?とさえ考え始めた。理由は、「見た目が悪い」以外に考えられない。まあ、ケーブルを頻繁に抜き差しするユーザーはそうはいないだろうから、当然といえば当然の判断である。
それにしても、何とかならんかな!そこで私の頭に浮かんだのは、私が超若い時のテレビのコマーシャルの文句であった。それは私の記憶が正確ならば、 「ジャックが前だと操作が楽だ」 というものである。確か、ビクターのオーディオアンプの宣伝である。
今でこそ、ほとんどのテレビは、前面にビデオ入力端子がある。これはきっとゲーム機器の爆発的な普及と関係があり、ゲーム機器を持ち歩いて、部屋から部屋へ、あるいは家から家へ移動して遊ぶ人達の要求を満たしたものだろう。
ゲーム機器なんて無い時代、一部のオーディオマニア(年がばれますな)の間で、前面 にも入力端子を持ったプリメインアンプが欲しい、という要望が生まれた。例えば、カセットデンスケ(古〜い)を抱えてアウトドアで録音するような奇特な人達である。ビクターのそのアンプは、前面 の端子はむき出しであった。今のテレビは巧妙なカバーで隠されているが、あのむき出しジャックもあれはあれで風情があったなあ。
思い切って私は、G3を後ろ前にした。これですべての操作は椅子から立ち上がることなくできる。唯一不便なのは、CDの出し入れだ。まあ、CDドライブは意外に使う機会が少ない、ということも加味しての決断ではあったが、どこか、CDドライブが後ろについてるデスクトップ機、出す気ないかねぇ。
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