プレゼンテーションその2
F先生の本物のビデオ画像も交えた快活な口演が終了。場内の余韻も冷めやらぬ うちに、いよいよ私の番である。さっそく私は、予め繋いであった我がレッツ君の蓋を開け、スリープを解除する。そしてスクリーンには、一枚目の美しい画像が大きく写りだされ……ない……。
あれ?あれ?あれ?お、おかしいぞ。さっきはちゃんと写ったじゃないか。 そ、そんなはずは……。
いかん、スリープがまずかったのかな。私は慌てて再起動とした。それにしても、この沈黙は何とも間が悪い。えへん、えー、なんて、咳払いをしてごまかす。さ、早く立ち上がるんだ、レッツ君。君のせいで私は赤っ恥をかいているんだよ、困るなあ、全くぅ。Windowsの快適設定で、立ち上げ時間の短さには自信があったが、この状況では超長く感じる。
さて、なんとか立ち上がったぞ。スクリーンには我がレッツ君のデスクトップ画面 が写っているはずだが……写って……ない!
ど、どうしたんだ・・・。もう考えられる手はないぞ。
しかし、こんなにも無意味な時間が流れているのに、座長の先生たちったら、ニコニコしてこっち見てるだけで、何にもおっしゃらない。しかしさすがにやばいと思われたのか、やっとS先生が、 「どうですか、その間にイントロダクションだけでもお話になったら・・・。」 と声をかけてくださった。だが、もはや私には短時間で解決できる自信はなかった。
万が一のために、OHPシートは用意してある。だが、しかし、今日この日のために、こんなにまで吟味してレッツ君を選び、こんなにまで苦労してセットアップしてきたのに。それが、OHPシートの紙芝居で終わってしまうのかあ?
私は最後の決断を迫られていた。いや、ここであきらめるわけにはいかない。世界的な先生たちではあるが、どうやら優しいお人柄らしい。きっと許してくれるだろう。そう私は判断してこう言った。 「す、すいませんが、次の口演者の後にさせていただけませんか?」 後から考えれば、その次の口演者の方のことなんて全く考えずにとっさに言ってしまい、今は非常に後悔している。 それでも快く交代を承諾してくださった先生、ありがとうございました。
さて、その間に原因の究明であるが、全く思いつかない。思い切ってプロジェクターの電源を再投入して最初からやり直しである。そしてレッツ君を起動。なんだ、写るじゃんか!
おっと、まずいまずい! 他の人が口演してるんだった。思いっ切りスクリーンに映しだして邪魔しちまった。重ね重ね失態である。慌ててプロジェクターのレンズを手で覆って隠す。
よし、ちゃんと写ってるな。もうこのまま何もいじりたくない。手元にあった本でプロジェクターのレンズを隠し、そのまま今の演題が終わるのを待った。
さあ、仕切直し。今度こそ私の番である。皆さんお待たせしました。申し訳ありませんでした。お詫びといっては何ですが、それでは私の美しい画像をお見せしましょう。じゃ、その本をどけてください。果たして、ようやく、私の画像が大きくスクリーンに映し出され……ない!
あー、神よ。あなたは何故に私にこんな試練をお与え下さるのですか?
私は天を見上げた。もうだめだ。あきらめてOHPシートに手をかけたその瞬間、私の後輩が機転をきかせてもう一度プロジェクターの電源を再投入、それを見た私も反射的にレッツ君に再起動を命じた。
……やや空白の時間はあったものの、 やっとデスクトップ画面がスクリーンに現れた。すかさずパワーポイントを起動、スライドショーで私の口演が始まったのであった。
原因は意外なところにあった。プロジェクター自体にスリープが設定されており、ある程度時間が経つとお眠りになってしまわれていたのだった。それにしても今回は、このような形体でのプレゼンの怖さを存分に味わせていただいた。
ところが、その後、サイバーマスイ科医のマスイ先生からお便りをいただいた。彼によると、別にプロジェクターが先だろうが、パソコンが先だろうが関係ない。どっちも電源入れたままで、ケーブル突っ込めばオッケー。もし写らなかったら、ファンクション・キーで外部モニターを切り替えたら写ると……。えー?そうだったの?
そこで私は実験をしてみた。スリープ状態のマックのモニターをレッツに接続。当然そのままではモニターはスリープのままだ。そこで、レッツのファンクション・キーF3を押してみる。すると、なんということだ! モニターに光がともり、レッツの画面が写った! ナンともこの一連の騒動は、何のことはない、私の無知が引き起こしただけの話だったのである。
私の口演内容への反響は予想以上のものだった。一月ほど前のある研究会で、ほとんど同じ内容の発表をスライドで したことがあった。今回の聴衆には、それを聞いていた先生もいたのだが、 「いやあ、ずいぶん進みましたねえ。」 と、お褒めのお言葉をいただく始末である。内容は全く同じなんだよ、ただ動画になっただけで…と心の中でつぶやいた。 それだけ、動画データというのはインパクトがあるのである。
ちなみに、私の後の先生もパソコンによるプレゼンであった。コンピューター上で心臓の動きをシミュレートするという、パソコンマニアも真っ青の研究なんだけど、この先生のパソコンもなんとパナソニックであった(ヒトだったけど)。 やっぱり、通はパナソニックかねえ、と妙に喜びを感じたりする。
さらに余談だけど、息抜きで訪れたポスター会場では、自分のポスターの前でパソコンを抱えながら一生懸命に説明する美人研究者に目が留まった。いや、美人だったから目が留まったのではなく、彼女のパソコンがパナソニック(L1)だったからです。いや、本当です。
プレゼンテーションその1
B5ER導入の最大の理由は、学会でのプレゼンに使うというものであった。 という書き出しで、その最大の理由である学会でのプレゼンについてレポートしようと思ったら、前回のような変な文章になってしまった。
ま、とにかく、最大の理由は無事終わりました。ということは、もうB5ERはうっぱらっていいかというと、そんなことはできない。私は人間である前にれっつら〜でいたい。あ、また話がそれそうなので本題に移ります。
さて、今回私が発表したのは日本S学会である。ほとんど多の発表はポスターセッションなのだが、 私の演題はシンポジウムに採用された。通常、シンポといったら、その道の有名な大先生方が集まって最先端の話をするのが普通 であるから、普通のドクターはそりゃ凄い!と驚くのである。ところが今回は 、座長がそのテーマに沿った演題を好き勝手に選んで口演発表させるというもので、従来の一般 口演発表に産毛が生えた程度のもので、名前だけシンポジウム、である。まあ、いいのである。事情を知らない人 には、俺はシンポジストだと自慢できるのだ。
とにかく、パソコンでプレゼンできるのはシンポジストの特権である。利用しない手はない。特に私の場合、細胞内のカルシウム濃度が時間的に変化する様子を色素の蛍光強度でとらえているのだから、これをそのまま動画で見てもらった方がインパクトがあるのだ。
この学会に備え、私は医局でのカンファレンスでパソコンプレゼンの予行を行った。なんのことはない。ただビデオプロジェクターのケーブルをパソコンの外部ディスプレイコネクターにつなげばよい。あえて注意をするなら、プロジェクターの電源が先に入っていて、そこでパソコンを立ち上げるということである。新しいハードウェアがどうのこうのと言ってくる場合もあるが、無視しても何ともない。しごく簡単である。(後日、これは私のトンでもない勘違いであることが判明する。結局これが原因で、私はトラブルに巻き込まれる。)
さて本番当日。前述のように問題はパソコンに外部機器(プロジェクター)を認識させておくことである。トップバッターならいいが、そうじゃない場合はパソコンを立ち上げる時間が何とも間抜けになってしまう。だが解決策はある。予めプロジェクター につないだ状態で立ち上げて認識させ、あとはそのままスリープにしておけばよい。(前述のように、この段階でも勘違いしたままである。)
発表は2番目であった。トップバッターは最近脚光を浴び、NHKスペシャルにも 度々登場する有名なF先生であったが、この際そんなことは構っていられない。
「F先生、パソコン使いますか?」
と、いきなり不躾な質問をした。運良く、パソコンは使わないとのことだった。ラッキー、これで私はパソコンプレゼンのトップバッターである。繋ぎっぱなしにしておいて待てばいいのである。何の心配もいらない。その準備をしているところへ、座長のN先生が寄ってきた。このN先生は、あるイオンチャネルの発見者として世界に知られる大先生である。
「それが動かないと大変だから、しっかり準備してください」
と、優しいお言葉をいただいた。
私は、その後私の身に降り掛かる不幸な事件の予感など全く感じずに、有名な先生たちとお話できて、うきうきしていたのである。続く。
物欲とは何か
内輪向けにノートパソコン情報を発信しようと始めたこのページでありましたが、インターネットとは恐ろしいものでございます。全国津々浦々の方々に見られるとは思ってもいなかったのでございます。ご覧になっていただいたとおり、私は「つれづれっつの〜と」の信者であります。すなわち、B5ERを購入することで、人間とはかくもこのような存在であったのかという悟りを開いたのであります。
……。
B5ER導入の最大の理由は、学会でのプレゼンに使うというものであった。学会発表とは研究者としての晴れ舞台、まさに仕事の中の仕事なのだ。その仕事に必要という理由は、財務大臣の心をも動かすパワーを秘めている。運転手には車が必要、床屋さんにはハサミが必要、板前には包丁が必要なのと同様、研究者にはパソコンが必要。学会発表は、小学生の学芸会とは違うのだ。プロの仕事なのだ。一流の歌手が魅せる豪華な歌謡ショーのようなものだ。豪華な歌謡ショーには豪華な衣装が必要、したがって学会発表にも豪華なパソコンが必要なのだ。
ま、まてよ……あまりにも言い訳がましく「必要」という文字を並べると、かえって私自身も気付いてない本心が明白になる恐れがある。豪華な衣装は本当に必要だろうか。小林幸子や美川憲一の衣装は仕事上本当に必要なものなのか? それならば、あの衣装代は経費としておちてるのか? これほどまでに「仕事に必要」を繰り返した私だったが、もし本当にそうなら、研究費で購入できるように努力するはずだろう。すなわち、「仕事に必要」という理由で我が家の財務大臣に予算を申請するのはお門違いもいいところなのである。実は私も自分で気付いていなかったのだが、いや、本当は気付いていたのだが、B5ERを買ったのは「欲しい」という理由以外に理由はない。じゃあ、やっぱり遊びだったの?という声が聞こえてきそうで背筋が一瞬寒くなるが、開き直れば、そう、何事も所詮遊びなのだ。いいじゃないか。学芸会にしたって、我が子の晴れ舞台、一生懸命金かけて、めかしてやるってぇのが親心ってぇもんだろう。
……。
いえいえ、仕事か遊びか、なんていう議論自体がまこと、つまらぬことなのでございます。「欲しい」、すなわち物欲は、あなたという存在そのものの奥深くに根ざしたエネルギーなのでございます。そこには理由も何もありません。「理由」とは、あなたの「物欲」に対する罪悪感の結果 、後から生成されるものに過ぎません。
これは、なにも「物欲」に限ったことではございません。 性欲に対する愛、食欲に対する食文化やグルメ、また、金欲や名誉欲には、正義、使命、奉仕、慈善などの意味不明な言葉が理由として使用されることがままあります。
所詮、人間とは欲の塊でございます。つまらぬ存在なのでございます。唯一の救いは、その欲に対する罪悪感というネガティブフィードバック機構が備わっていることでございましょう。そして、その罪悪感そのものにもネガティブフィードバック機構がございます。それが「もっともらしい理由」でございます。
さあ、あなたもノートパソコン買いましょう。新しいのが出たらすぐにのりかえましょう。そうすることで、あなたは人間という存在の真理を知ることになるのです。そして、行く行くは、あなたは素晴らしい悟りの境地に至ることでありましょう。
あ、あたらしい言い訳か? 財務大臣には到底通用しないな……。
某「○社」のダブルMさん
これまで、企業批判と疑われても仕方がないほどネタにさせてもらっている某「○社」さん、調子に乗ってまたまた使わせていただきます。
その某「○社」のソフトを、私のレッツでWin2000上で動かしたいというのが、懸念事項であった。メールを出してもらちの開かない解答しか得られない。それはしょうがないといえばしょうがない。メールでやりとりしたって、向こうには同じ環境は無いんだから、一般 的な解答しかできないのは無理もないのだ。いっそここに来ていただければ幸いなのだが、いちユーザーの個人的ノートパソコンにソフト入れるためだけにわざわざ優秀な技術者の方が東京から札幌くんだりまで来るのも気の毒な話である。
ところがある日、私のところの担当の営業のMさん(御本人の希望で伏せ字からイニシャルに変更)から信じられない連絡。
「ひょっとしたら上手くいくかもしれません。後日、東京から技術者が伺いますので。」
えー、いったいどうしたの?急に。
某「○社」といえば、一般のイメージはカメラメーカーだと思うが、生物系の研究者にとっては顕微鏡メーカーで、臨床医師にとっては内視鏡メーカーである。営業のMさんによると、特に内視鏡のシェアはダントツなんだそうな。
そういえば、他のメーカーの内視鏡ってあんまし見たことないなー、他にどっかで作ってたっけ?とよく考えて思い出したのは東芝であった。そう、東芝の内視鏡といえば、専門外なのでよく分からないのだが、その不具合と対応のまずさに不満を持ったユーザー(つまり医師)たちが昨年ホームページ上で批判を展開し、なんともすごい恐ろしいことになっちゃったのであった。
そういうこともあって、営業のMさんの話によると、同じ内視鏡メーカーとして、某「○社」もそういうことに少し神経質な面 もあるかもしれないということであった。そんなこととはつゆ知らず、冗談でちゃかしちゃったりして申し訳ありません。ひょっとして今回わざわざ技術者の方がいらっしゃるっていうのも、私のホームページ上での「○社」批判のせいなの?だから冗談だって。前出の東芝批判ページに比べたら、全然かわいいもんじゃない、やだなーほんとに。
そういうわけで、再びPartitionMagic6の登場。WinMe領域の直後、先頭から7.8G以内で論理FAT。そこにWin2000のCDをコピーして、ハードディスク上からインストールした。基本じゃないのでそこにはインストールできないってまた言われたので、再びインストールウィザード上でフォーマットし直してインストール。まあ、いいや。動けばいいんだもん。
よくわからんけど、Win2000領域はEドライブになった。コンパネのシステム詳細でWinMeが優先に設定。結局BootMagicは必要なしってことになったね。まあこれで快調だからよしとする。立ち上げてリターンすればすぐWinMeで起動するし、黙っててもWinMeで起動するし、Win2000にしたいときゃ選んでリターンすればいい。準備完了。あとは技術者さんの到着を待つ。
さて、技術者のMさん(この人もMさん。本人の希望で伏せ字でなくちゃんとイニシャルで登場)、アラートを見て開口一番、
「やば!このソフト、32ビット表示でないとダメなんですよ。」
えーっ?だってこれノートパソコンだよ。そんな立派なモニターなわけないじゃん、とレッツノートの画面 設定をいじってみると、なんと!立派に32ビット表示できるじゃないか!
「あー、よかったぁ、先生の、いいノートパソコンでよかったぁ。」
胸をなで下ろすMさんであった。 聞けばこの技術者のMさん、なんと、れっつらーなんだそうな。型番は忘れたが、レッツがトラックボールを一時やめてすぐあとの機種だそうだ。そのパソコンではこのソフトは当然動作しないという。いやあ、本当にCF-B5ERにしてよかったぁ。偉いぞ偉いぞB5ER!
続いてMさん、なんとMOを取り出した。えーん、なんでMOなのぉ?実はまだSCGIカードのドライバ、Win2000の方には入れてないんよ。そこでフロッピーからインストールするが、何回か苦労した。プラグアンドプレイとはいえ、なんだか98系のようにはいかないんだよねぇ。
やっとMO接続。いよいよ待望のソフト「Fxxxxxxx」をインストール。ところが、「何ちゃらが見つかりません」というアラートで起動できない。そこでよくよく調べてみると、必要なファイルのいくつかが、Win2000の起動ドライブであるEドライブではなくて、Cドライブに行っちゃってる。 どうやら、勝手にCドライブにインストールされる仕様になっている模様。
そこで考えたのは、ドライブレターの変更である。 再びPartitionMagic6が登場して、ドライブレターの変更を強行する。
「よかったぁ、先生、いいソフト持ってて。」
安堵する技術者Mさんであったが、喜ぶのはまだ早い。ほうら、そんなことしたら起動できなくなるってアラート出てるじゃん。そして案の定、Win2000は起動しなくなった…。何度かこれを繰り返して、結局あきらめる。
つまり、一度ハードディスクを真っ新にして、Win2000がCドライブになるように改めてインストールし直すしか方法はないのか?いや、今そんなことをやってる時間はない。だって、学会直前なんだもん。
まあ、いいや。学会終わってからやってみます。本日はどうもわざわざすいませんでした。と、帰りかけたMさん、もう一枚のMOを取り出した。
「これは古いバージョンなんで、機能的に先生が満足されるかどうか疑問なんですが…。」
と、ひとつ古いバージョンの「Fxxxxxxx」のインストールを試みる。最後の賭けである。
「あ!」
なんと古い「Fxxxxxxx」は、インストール先のドライブを訪ねてくれるのであった。
「もち、Eドライブ、Eドライブ!」
そして、果たして 「Fxxxxxxx」旧バージョンは、無事に我がレッツノートで立ち上がったのであった。
「あーもう、新しいバージョンだってのに、何で?何でなの?バカだなあもう、うちの製品。」
少々自虐的になるMさんであった。まあ、いいんじゃない。本来実験装置を動かすソフトなんだもん。別のパソコンに、しかもダブルブートでC以外のドライブにインストールしようなんて考える珍しい奴のことまで想定しろって方が無理な話なのかも。
旧バージョンは、画像のカラーパターンがちょっと貧弱なことを除けば、データ解析という点では過不足のないものであった。満足満足。ところで、Mさん。まさかこのためだけにわざわざ札幌まで来たんじゃないでしょうね。そうだったら、俺困っちゃいますよ。まさか、旅費を請求したりしないでしょうね。よくよく聞くと、札幌に別の用事があって、そのついでに寄ってくれたそうだ。あー、よかった。でも、日帰りの予定だったけど、私のためのこの雑用のために、一泊旅行になってしまったそうな。あー、ごめんね。
「いやあ、いいんですよ。今日はこの営業のMに、インストール成功したら晩飯おごってもらうってことに なってましたし。」
「え?ま、まじ?」
冷や汗を流しているのは営業の方のMさんです。
「きっとこの顛末もホームページにアップされちゃうんだろうなぁ。」
はい、ご期待にお応えしましたよぉ。また、ご希望にお答えして、お二人とも伏せ字でなくてちゃんとイニシャルにしときましたよ。どうもありがとう、ダブルMさん。
CF-B5用キーボードカバーの巻
近くの家電店にはレッツノート用のキーボードカバーはなかったが、さすが札幌一のでかさを誇る○○○○カメラ札幌店、VAIOやThinkPad、Lavie用に 混じって、ひっそりとではあるが「Panasonic CF-B5シリーズ用」を見つけた。二千何百円だったかな?これを高いと思うか安いと思うかは意見の分かれる ところだろう。
私はPowerMac7200で、5年間キーボードカバーを装着したまま使用してきた。もはやそのカバーは手垢と○○で黒とも茶ともつかぬ 何ともいえない 色に染まっており、下のキーボードの刻印も判別不能の状態である。しかし、たまにそのカバーをこっそりとはずし、新品同様の輝きを放つ キーボードを見るたび、ひとり悦に入っている。私は、キーボードカバーに数千円かけるのは、けっして高くない買い物だと思う。
購入したのは、サンワサプライの製品である。デスクトップキーボード用の他の製品と同じサイズの包装に入っているので、中から出てくるカバーの小ささには拍子が抜ける。トラックボール用の情けない穴があいているところに、何故か哀愁を感じずにはいられない。
さっそく、その使用感であるが、材質がかなり薄く、柔らかいので、思っていたほどキータッチには影響しない。全く指が滑らなくなった分、むしろ打ちやすい ぐらいである。装着したまま蓋を閉めることができるし、もちろん、これを装着したからといって、体感重量 は全く変化しない。
気になった点は、固定性が悪いので、時々ずれてしまうことである。特に、膝の上や、寝転がって腹の上で使用するなど、キーボードが地面 と平行でない状態で使用すると、重力の影響 でずり落ちてくる。このため、製品には固定用の両面 テープが付属しているが、こんなもの使って、後ではがした時に塗装がはがれたら悲しいので、使用していない。
それから、カバーの辺縁が何とも言えないだらしなさを醸し出している。蓋を閉めると、その辺縁部が飛び出している様は、まるで 窒息寸前の二枚貝、あるいは、ズボンからシャツを出している今時の若者、という感じである。そして、蓋を開けるときに、時々このカバーのはみ出した部分も一緒に持ち上げてしまうこともあるのが難点である。
数日使っているうちに、すっかり慣れてしまった。直接キーボードを叩くと、汚してしまうのではないかという恐怖感が湧いてきてしまう。カバーの、よく使うキー部分と、トラックボール 周辺部には、早くも私の手汗と手垢による刻印がくっきりである。B5シリーズに関しては、パームレスト部と、特にintel insideシール部の塗装が剥がれやすいことが報告されており、これを防止する上でも有用であるといえよう。
数年後に、カバーをめくって新品同様のキーボードとパームレストを見て悦に入るのが楽しみになってきたのである。
初登場のレッツ君の写真である。このキーボードカバーは固定性が悪いので、すぐずれてしまうのが玉 にキズである。写真では、トラックボール用の穴がズレズレなのが分かる。
蓋を閉めたところ。カバーの辺縁がはみ出している。見ようによってはだらしがない。
数日使用後のカバーを透かしてみると、いかに手垢の影響が凄いかよく分かる。トラックボールのクリックボタンに相当する部分には、力強い指の圧痕が観察される。
さて、今のところ私はデジカメを所有していない。以前にニコンのデジカメが欲しいと書いたが、今回はいままで度々登場した、あの「○社」の人気デジカメ、C-3030Zをお借りして撮影した。残念ながら、高性能であるにもかかわらず非常に持ちやすいコンパクトなカメラで、初めて使うにもかかわらずすぐに使い方が分かる操作性の良さが、くやしいけれどすばらしい。今、万人に最もおすすめできるデジカメではないだろうか。(○社営業の○○さん、こんなところでいかがかな?)
- 教授御尊顔
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