2002/06/02

物欲ベアボーン

これまでにも何回か登場した私のメインマシン、パワーマックG3とも、そろそろお別れしなければいけない日が来た。何を隠そう、実は、厳密にはG3は私個人の所有物ではなかったのだ。本来は、スライド製作機を動かすマシンとして研究室が導入したものだった。しかし、スライドなんてそう毎日毎日作るもんじゃないから、彼(G3)は暇を持て余していた。そこで、研究室の許可をいただいて、それまで私のメインマシンであったパワーマック7600/120と交換して使わせていただいていたのだ。

放っておくの勿体無いでしょ? と言って事実上勝手に個人でさんざん使用したあげく、そのスペックが時代に追い越された頃に、いやあ実は私の物では無かったですねと言って返す。いやあ、実にうまいことやったなあ、なんてことは、もちろんもちろんもちろん、これっぽっちも思っていない。それどころか、できることならば、私はあの青G3と共に一生を過ごしたいとさえ思っていたので、まさに断腸の思いでのお別れなのである。

さて、すると次期メインマシンはどうするかなあ。やっぱ、デュアル 1-GHz PowerPC G4のUltimateでいくか? それとも、メインもWindowsで、いっそのことPentium4 2.53GHzでいくか? ああ、何にするか、あれこれ考えたり、悩んだり、調べたりしている時って、本当にワクワクドキドキして楽しいよねーって、違った、楽しくないんである。仕方なく仕方なく、イヤイヤ考えているのであった。

いや、実を言うと、MacかWindowsなんて、私にとっては誠につまらない些細なことであったのだ。私のデジタル機器購入における信条とは何か、それは、他人があまり持ってないということを前提にした所有する喜びを味わえるものを購入しなければならない、ということである。

そこで脳裏をかすめたのが、「自作PC」という言葉だった。当然のことだが、自作PCに匹敵するオリジナリティを持つパソコンは他にない。しかし、私にとって、自作PCには問題点が2つあった。

ひとつは、私にパソコンを自作する能力と時間が果たしてあるだろうかという不安、そしてふたつめは、デザインである。以前に、デジタル機器は結局はデザイン、という結論を証明したが(VAIOに戦線布告?)、いくらそのスペックがオリジナリティ溢れるものであっても、見た目が普通のダサイパソコンだったら何にもならないのである。それまでの私の自作PCのイメージといえば、とにかくデカクて、くすんだクリーム色の、縦置きのダサダサなPCケースである。その隣には、PCの外観には全く興味がなく、ひたすらベンチマークテストを繰り返して悦に入る自作マニアがいる。

だから、自作PCは、私にとって現実的ではなかった。それなら、デルにでも頼んで、自分の好みのスペックのものを調達した方がよっぽどいいだろう。その方が結局安上がりだし。んー、どうだろう、DIMENSION、なかなかおしゃれな黒なんじゃない? G3のおもちゃみたいな青には、もうほとほと飽きがきてたからなー。いや、違った。G3に匹敵するすばらしいデザインのパソコンなんて、望んでも無理だから、この辺で妥協せざるを得ないのであった。

と思っていたら、いつも仕事に行く病院の院長が、変なパソコンを見せてくれた。この院長には、以前にもEZgo+みたいな変わったパソコンを見せられたが、今回のは、まるでG4CUBEを彷彿とさせる正方形の小さなパソコンだった。それがパンドラというベアボーンであることを知ったのは、もっとずっと後になってからのことだった。

「純正のCPUファンが入らなくてね、これ用のファンを頼んだりしたんだよ」

その時は、私にはまだ何のことかさっぱり分からず、自作したんだろうということを想像するのが精一杯だった。

自分では全く興味が無い、と思い込んでいたのだが、今思えば、この時に見たパンドラは、私の潜在意識の奥深くに、強烈に刷り込まれていたのであった。しばらくして、レッツラーでもある、とあるナースの方からいただいたメールにこんな一文があった。

「新しいデスクトップが欲しい。とってもかわいいベアボーン見つけたの。」

何? この世の中に、女性にかわいいって言わせるしゃれたPCがあるのか? ベ、ベアボーンって何だ?そんなPCメーカー知らんぞ?

それからベアボーンという言葉に私は次第に魅せられていった。ベアボーン、またはベアキット。PCケースにすでにマザーボードと電源は組み込まれており、後はCPUや記憶機器をセットして配線すればよいものであることを知った。そして、出張に行くバスに乗る前に買ったPCfan6月1日号で、CUBE50とM.J.の組み立て記事を見つけた。これなら、何とか私にも組み立てられそうだ。しかも、か、かわいい……。

そんな経緯で、私はベアボーンの道へまっしぐらに走り出した。条件は、この際どうせだからPen4が積めること、そして、コンパクトで美しいデザインであること。この点で、CUBE、M.J.、それからPOLO Quatreなんてのが、私にとっては理想的であった。そしてこの中から、最終的にM.J.を選んだ。というのは、私ら日本の研究者は、世間一般の人々よりもMOを使用する頻度が圧倒的に多いので、ぜひMOドライブは内蔵したいと思ったからである。すると、少なくとも起動ドライブとして、CD-ROMドライブは必須だから、5インチベイが2台なくちゃならん、必然的に残ったのがM.J.だった、というわけだ。

mj1

というわけで、次回はこのM.J.の組み立てについてレポートするはめになる。


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2020/07/26

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