2002/05/02

目指せ!究極のキューブラー

2002年の春現在、回転レンズ搭載デジカメを出しているメーカーは、カシオ( QV2900UX と QV2400UX )とニコン( CoolPix995 )しかない。このうち、私はやはり、元祖デジカメQV-10を生んだカシオというメーカーに思い入れを抱かざるをえないことは、前々回の「回転レンズはトラックボール」で書いた。

QV2900UX と QV2400UXは、 回転レンズを搭載した「機能重視」のデジカメではあるが、元々カメラメーカーではないメーカーの自社製レンズを採用していることから、そのレンズの描写能力には疑問を呈する意見もある。そこでカシオは、キヤノンのレンズを搭載した「画質重視」のQV4000も用意している。QV4000は、現在、同じレンズを搭載した本家のG2に押され気味だが、その前のQV3000やQV3500は、本家のG1を凌ぐとさえ言われた、歴史に残る名機である。つまり、UXシリーズに関しては、キヤノンは回転レンズを作ってないので、仕方なく慣れないレンズ作りを自分でせざるを得なかったという背景があり、もし、高性能なレンズを作る技量さえあれば、カシオはとんでもないデジカメを作る可能性がある。

そう、カシオは、人知れず計り知れないデジカメメーカーなのだ。だから、カシオのデジカメを選んだ人は、相当な確率で、テキトーに店頭で選んで買ったわけではなく、「電卓ついてんの?」とか言われるのを覚悟で、相当なこだわりを持って選択した人たちであるはずなのだ。

本当にそうだろうか?もし、そうであるならば、やっぱりレッツラーのように、FPANAPCとか、トラックボールがんばれ!みたいに、こだわり屋さんが集まるサイトがあるはずである。そのサイトは、実は極々簡単に見つけることができる。

そう、「QV LOUNGE」である。ここは、QV好きが集い、お互いに困ったことを話し合って助け合ったり、QVで撮った写真をアップして楽しんだりする、QVユーザーのオアシスだ。そしてここは、なんと、カシオのデジカメ公式サイト、「QV PLAZA」の中にあるのだ。つまり、メーカー自身が、ユーザーの集う場所を提供しているのだ。「QV INFO」に至っては、ちまたに溢れるQVユーザーたちのサイトがコレクションされている。まるでカシオデジカメのFPANAPCとも言うべきサイトを、なんとメーカー自身が運営しているのである。

ああ、これほどまでに、こだわりのユーザーたちとメーカーが、愛で繋がれるということが今まであっただろうか。私は、感動のあまり、溢れるものを抑えることはできなかった。QVシリーズは、レッツノートに勝るとも劣らない愛すべきデジタル機器だ。

そう確信した私は、あることを思いつき、それを一刻も早く実行しなければいけないという衝動に駆られた。誇り高きユーザーは、自らを他社製品ユーザーと区別し、そして同じ誇りを持つものたちが同志として団結するために、それを象徴する旗をあげなければならない。すなわち、誇り高きレッツノート・ユーザーが、自らを「レッツラー」と称して旗を掲げるように、QVユーザーたちにも何か良い名前が必要だと思い至ったのである。

聞けば、「レッツラー」という言葉は、やはりFPANAPCで生まれたと言う。レッツラーほど有名ではないものの、Librettoユーザーは自らをリブラー、Epsonユーザーはエプラー、Thinkpadユーザーはシンクパッダーと呼び始めているらしい。やばい。早くしなければいけない。QVユーザーにも誇り高き名前が一刻も早く必要だ。その名前が誕生するとしたら、やはりその場所は、「QV LOUNGE」以外には考えられない。私は思い切って、掲示板にいきなり提案の書き込みをした。

「はじめまして。QVユーザーには一刻も早く名前が必要です。QVユーザーだから、キューブラー、なんてどうでしょうか。さあ、明日から我々は自らをキューブラーと呼びましょう!」

やった。書いちまったぞ。いやー、これで盛り上がっちゃったりしたらどうしよう。キューブラーレッツラーとおなじぐらい有名になっちゃたりしたら、オレは命名者として、後世語り継がれることになるぜ。いやー、恥ずかしいなー。どきどき。

さっそく、翌日また掲示板を覗いた。いやー、もう反響の嵐で、繋がりにくくなっちゃてたり、何ページもめくらなくちゃならなくなっちゃたりしてんでねーの?なんて淡い期待に反して、そこには、まるで何事もなかったかのように、「いやー、電池の消耗が早いんですが……」などの普通の会話が続いていた。

え?ちょっと待ってくれ。無視かよ、無視。オレの「きゅーぶらー」という書き込みは、おもいきっリ浮きまくってんじゃん……。

さすがに、かわいそうに思ってくれたのか、しばらくして、常連の有名な方が、仕方なくレスを入れてくれた。

「おっしゃりたいことは分かります。でも、申し訳ないけど、格好悪いです。」

その後、「きゅーぶらー」が話題にのぼることは、二度となかった。

補足:今回ネタに使った私の書き込みは、恥ずかしいことに1年経った今でも見ることができます。本文中では、かなり脚色されていますので、私の反省の意味を込めて、以下にその書き込みの原文を掲載します。いやー、恥ずかしい。こうして私は、顔を出せる掲示板がだんだんなくなっていくのであった。

数ヶ月の詳細な検討の結果、こだわりぬいてQV2800ユーザーになりました。 実は私、トラックボールのレッツノートユーザーですが、回転レンズや機能性へのこだわり、ユーザーへの気配りという点で、なんとなく同じ匂いを感じているのです。こだわり屋のレッツノートユーザーは、「れっつらー」を自称しますが、やはりこだわり屋といえるQVユーザーにもそのような愛称はないのでしょうか。「きゅーぶらー」なんて名乗ってもいいでしょうか。


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2020/07/26

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