2003/11/07
鳥の高度な肺は恐竜にもらった(Nature)
■ Birds get high on dinosaur breathing : Nature News
鳥はいいよー、鳥見はやめられませんなー。ところで、空を飛ぶということはものすごくエネルギーを必要とします。すなわち、たくさん酸素を使います。ところが、富士山ぐらいの高度では、酸素分圧は約90mmHg(平地は150mmHg)、普段の動脈血酸素分圧が95mmHgの健康な人も、富士山に登れば46mmHgになってしまいます、ああ、考えただけでも苦しい。→参考:高度と酸素分圧
しかし、鳥はそんな過酷な条件下で、空を飛ぶという離れ業をやってのける。それは、鳥は最も効率の良い呼吸器官を持っているからなのだ。たとえば、「気のう」という肺に空気を送り込む袋が左右五対もついている。
さて、恐竜が絶滅したのは隕石だか小惑星だかの衝突という説もあるが、このワード先生は、酸素欠乏が原因だという。2億5千年前は平地でも今の富士山ぐらいの酸素しかなく、しかも、さらに2度に渡って、酸素が大幅に減少するイベントが起こった。これで、多くの動物が滅亡した。
そんな中で、一部の恐竜は、効率の良い肺を獲得し、そのような奴らだけが生き延びた。その末裔が、現在の鳥類だというわけである。
写真は先生の撮った加賀の鴨池に越冬しにやってきたマガンだよぉ。
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