2020/07/26

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2020/06/29

「アゲスママ」の心

「こないだ小学校で話をする機会があってな」

「は、はい……。」

運悪く酒席で教授のとなりに座ってしまった私であった。

「非常に感心したのはだな、その小学校ではオアシス運動というのをやってるんだ。オアシスってお前わかるか?」

「オ、オアシス、ですか?」

「ははは。いいか、オアシスのオは『おはようございます』、アは『ありがとうございます』、シは『失礼します』、スは『すみません』だ。挨拶をきちんとやっていこうってことなんだな。こりゃいいアイデアだと思ったよー」

「はあ、いいアイデアですね」

「そこでだな、俺も医局向けに考えたんだ。オアシス運動みたいなのをよ」

「はあ」

「いいか、『アゲスママ』の心っていうんだ」

「アゲスママ……ですか?」

「そうだ、アゲスママだ。いいか、まずアゲスママのアは◯◯◯……、ゲは◯◯◯……、スは◯◯◯……、」

「教授、ちょっと待ってください。私不勉強なもので…。そのアゲスママっていうのはどういう意味の言葉でしょうか」

「だから、今それを説明してるんじゃないか。それでアゲスママのマは◯◯◯……、もうひとつのマは◯◯◯……だ」

「いやいやいや、教授、ちょっと待ってください。失礼を承知でお聞きしますが、そもそもアゲスママって言葉があるんでしょうか?」

「はあ? どういうことだ?」

「ですから、オアシスが砂漠のオアシスを意味するように、アゲスママも何か意味のある言葉でなければいけないと思うんですが。ただ頭文字をつなげただけじゃあ……」

「……! そうかぁ! そうなのかぁ! それはいいことを聞いたぞ。いやあ、逆にお前に教えられたぞ!」

幸いにも褒められる結果となって事なきを得たのだが、それ以後私の脳には「アゲスママ」という言葉だけが強烈に刻まれてしまい、今でもときどき思い出すのだ。ところが、アゲスママがどんな言葉の頭文字の集合体だったのかは、全く思い出せないでいる。それでも、なんとなくこのとき師匠に言われた「アゲスママの心」を大事に生きてきたような気はする。


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2020/07/26

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