2017/10/09

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2017/01/28

2016年に読んだ本私的第3位

第3位 乾くるみ スリープ (ハルキ文庫)

2015年のベスト5では、遅まきながら乾くるみのデビュー作「Jの神話」を読んで衝撃を受け、第2位にランクさせてもらいました。

実を言うと私、かの有名な「イニシエーション・ラブ」が好きになれなかった口なんで、ちょっと乾くるみは敬遠してたんですけど、あれからほとんどの作品を読んでみました。

それで一番面白かったのがこれ、「スリープ」です。

賛同は得られないかもしれないけれど、乾作品では、もっとも「Jの神話」に近いんじゃないかな、と言ったら「スリープ」に失礼だろうか。どちらもほとんどSF小説だし、主人公は美少女たちだ。もちろん、「J」よりもずっと洗練されている。

果たして生物を生きたまま何年も冷凍保存し、そして生きたまま無事に解凍することは可能なんだろうか? この問いに対する理論武装はさすが理学部数学科出身なだけある。私は充分納得させられた。だから、近未来の現実として、かなりのリアリティを感じながら読めたと思う。ただし、いくら理論が正しくても、技術的に可能かどうかはまた別の問題である。まあそれが、この物語の核心である、ともいえる。これ以上は言えないが……。

SFだけどまるで現実のように思わせる筆力、本格ミステリィに匹敵する伏線とその回収、そして意外な結末、ホラー、サスペンス、ハードボイルドのように目まぐるしく展開するストーリー、おまけに見方によっては純愛を描いたとも言える恋愛小説でもある。よくぞこれだけの要素を贅沢に全部つぎ込んで、こんなおもしろいエンターテイメント小説を書いてくれたもんだ。

なんといっても、主人公の美少女たちがいいね。「羽鳥亜里沙」はもちろんのこと、「鷲尾まりん」もいい。それから、ヒロインのアリサの相手役の「戸松鋭二」って、素粒子物理学の戸塚洋二先生から取ったんだろうか。

乾くるみの小説といえば、さえないオタク男か、さもなきゃ天童太郎みたいな性格にひとつもいいところがない嫌な男とか、そんなんばっかり出てくる印象があるけど、もっとこういう美少女キャラ主人公にしてがんがん書けばいいのに。上手なんだから、きっと売れまくるのになあ、もったいない。

※よく読んだら文中に重大なネタバレを書いてしまっていました。もし未読の方が気づかれましたらゴメンナサイ。まあでも読んでるうちに気づくよな。少なくとも麻耶雄嵩よりは親切。

 
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