2017/03/14

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

|-|by スポンサードリンク

2017/01/25

2016年に読んだ本私的第5位

年間100冊はミステリィを読みたいと思っているのですが、なかなかそうもいかず、昨年も約50冊ほどにとどまってしまいました。しかし、(2015年に読んだ本ベスト5)でせっかく私的ランキングを始めたので、今年度も敢行したいと思います。繰り返しになりますが、新刊の単行本はほとんど読まないし、気長に文庫化を三年待つ、いや、某大型古書店に流れて値崩れするのを待つ、というのがふだんの私です。ですから、今更感満載のしょぼいランキングになるのは目に見えているのですが、そこはなんとかご容赦いただきたくお願い申し上げるしだいです。

第5位 深水黎一郎 テンペスタ 最後の七日間 (幻冬舎文庫)

一昨年、私の必読作家の仲間入りを果たし、「ジークフリートの剣」が堂々の第一位を獲得した深水黎一郎氏です。私にしては珍しく「ミステリー・アリーナ」は文庫化を待たずに買ったし、今年文庫化された3冊もすぐに買って読みました。

この中では、客観的にはやはり「ミステリー・アリーナ」がオススメで、エンターテイメント性に過ぎるほどおもしろいです。「大癋見警部の事件簿」もかなり笑えます。一方、「美人薄命」は著者の(本来の)高い文学性を伺わせる美しい作品。

さて、私が選んだのは「テンペスタ 最後の七日間」、めちゃくちゃおもしろいかと問われればそうでもない、めちゃくちゃ文学性が高いかというとそうでもない、この中では一番中途半端かもしれないこの作品が、なぜか一番印象に残りました。――元々はテンペスタ~天然がぶり寄り娘と正義の七日間~という作品です。著者はなぜか文庫化の際の改題がとても多い。

主人公は江戸時代の処刑場について造詣が深い小学校五年生の少女ミドリ(この設定だけでもリアリティに無理がありますが……)と、伯父の賢一のペアです。私は最初、ミステリィかと思って読み始めたのですが、いつまでたっても事件らしい事件が起きず、変だなあと思いながら読み進めました。処刑場跡など著者お得意の古典的な薀蓄を織り交ぜながら、一週間にわたる伯父と姪の心の交流を描いた、ほのぼのとしたドタバタコメディ、といった趣きです。――そういえば芸術探偵シリーズも伯父(海埜警部補)と甥(神泉寺瞬一郎)の関係ですね。ひょっとすると深水さんは子どもがいないのだろうか?

さてところが、(この先、多少ネタバレになりますが)物語は最後の七日目、突然雰囲気ががらりと変わり、捉えようによってはなんとも後味が悪いとも言える意外な結末を迎え、読者をびっくりさせます。

長編小説では、特にミステリィの場合は、読者を飽きさせずに最後まで引っ張っていくため、途中にいくつかの山場や謎、伏線と思える場面などを綿密な計算のもとに設けるのが普通だと思います。ところがこの作品は、山場らしい山場もなく、すっかりほのぼの小説だと思わせておいて、最後に読者を突き落とす。

めちゃくちゃ面白かったわけでもなく、むしろモヤモヤの残る、どちらかといえば腹立たしい結末に唖然とするとともに、なぜこうした?という疑問しか残らないのですが、それがかえって強く印象に残る結果となりました。

ひょっとすると、このキャラがたったコンビ、今後は小学生名探偵ミドリとワトソン役の伯父として登場し、新たなミステリィ・シリーズとなっていくのではないか? そう思いました(たぶん、ないと思うけど)。

とりあえず本日は第5位だけ。続きは後日。これ、完結できるかな。一年かかったりして。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

2017/03/14

スポンサーサイト

|-|by スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


教授御尊顔
教授御尊顔
だまれ!
follow us in feedly
Links
サイト内検索
Googleサイト内検索
懐コンテンツ
喉頭鏡素振りのススメ
スミルノフスイッチ
カテゴリ一覧
過去ログ
Recommend
史上最強カラー図解 はじめての生理学
史上最強カラー図解 はじめての生理学 (JUGEMレビュー »)

ダルビッシュも読んでいる、先生の恩師の著書です。買ってやってくれや。
いちばんやさしい生理学の本
いちばんやさしい生理学の本 (JUGEMレビュー »)
當瀬 規嗣
先生の恩師です。買ってやってくれや。
Others
mobile
  • qrcode
powered
  • 無料ブログ作成サービス JUGEM
PR