2016/04/15

DOME TREKの感想

7週間も経っちゃったけどDOME TREKの感想を書いておく。

「今度札幌に来たときはもっと成長して今とはひと味違ったももクロちゃんを、いや、でもやっぱりいつもと変わらないももクロちゃんを、お見せできたらいいなと思います」

3年前の5Dツアーでの百田さんの最後のあいさつがとても印象に残っている。アホなのに咄嗟に印象に残る言葉を発する百田さんの才能は地方でも地道に発揮されていたのである。

その後実際には、昨年2回ほど月刊高橋があったのだけれど、あのとき百田さんが言った「ひと味違うけどいつもと変わらないももクロちゃん」は、まさにこのDOME TREKのことだったんだなって思いだして、自分で勝手に感動していた。本人はきっと言ったこと一文字も覚えていないだろうけど。

座席は内野スタンドのわりと前の方で通路側だった。途中で突然その通路に、つまり僕のすぐ横に、百田さん(と川上さん)が現れて、ものすごいスピードで駆け上がっていった。最上階の観客へのサービスのためだった。ぐるりと最上階を回ったあと、百田さんはまたステージに戻っていった。札幌ドームの急勾配階段を下から上まで駆け上がるのがどのくらいたいへんなのか、地元の民としてはわかっているつもりである。だがステージに戻った百田さんに、特別息を切らしたような様子は見受けられなかった。

さすが羽生世代を代表するアスリートとして、羽生結弦や大谷翔平とともにNumber創刊900号(<創刊900号特別編集>羽生世代、最強の証明。 - Number900号 - スポーツ総合雑誌ナンバー)に取り上げられるだけのことはあるなと、感心したのは昨日のことであった。フラフープ程度ではもう僕は驚かない。

玉井さんのピアノには感心しきりであった。青春賦のワンコーラスは玉井さんのピアノ伴奏だけだったと思うのだけれど(勘違いだったらごめん)、これはすごいことだと思った。自分の出す音だけが伴奏だなんてどれだけ緊張することか、合唱コンクールでいつもピアノ伴奏者だった僕は少しはわかっているつもりである。作曲者のしほりさんでさえ、生放送でとちっていたではないか。それなのに、玉井さんの堂々っぷりったら文句のつけようがなかった。ひょっとして、これは口パクならぬ指パクなのかと疑わなかったわけではないが、スクリーンに運指が大写しになっていたし、他会場ではとちったという情報も耳にしたので、やはり本当に生演奏だったのだろう。なお、そのピアノは、玉井さん用にかなり簡素なアレンジに変えられていたが、僕はむしろそのシンプルさが新鮮に感じられ、青春賦の新たな魅力が引き出されたと感じた。

高城さんはタップの最中、宙に浮いてるように見えた。以下略、また別の機会に……。

佐々木さんは、あの音出せば誰だってヒューヒューって言ってくれるだろうからずるいと思った。以下略、また別の機会に……。

有安さんは……、いや、ここで僕はドラムの村石さんの話をしたい。緊迫したステージが続き、そしてやっと彼女たちのMCの時間に入ったときのことだった。それまでかなり挑戦的なパフォーマンスを披露してきた彼女たちが、ここで初めて観客に語りかけるのだが、そこで彼女たちはかなりどうでもいいことをまとまりなくグダグダと話し始める。今回初めてライブを見た人には評判が悪かったようだが、これは慣れが必要かもしれないけれどお約束なのだ。僕は毎朝通勤バスの中で聞こえてくるA高校の女子生徒たちの他愛ない会話を思い出す。

僕はそのときふと、このグダグダぶりをダウンタウンももクロバンドの面々はどう思っているのだろうと不安になってステージを双眼鏡で観察した。そうすると、ギターの西川さんも、ベースの浜崎さんも、キーボードの本間さんも、わりとリラックスした「やすめ!」のポーズでヘラヘラとした笑みを浮かべながら彼女たちの話を聞いていたので安心した。そうだよね、もう慣れっこだよね、ていうかこれこそももクロちゃんたちの魅力だよね。

ところが、ドラムの村石さんに焦点を合わせたとき、僕はちょっと凍りついてしまった。村石さんはイライラしているように見えるほどの恐い顔をしながら、スティックを握りしめてスネアを叩く動作をしている。鍛え上げられた上腕の筋肉が収縮を繰り返しているのが見える。ももクロちゃんたちのMCなんかこれっぽちも聞いていない。村石さん、グダグダした会話に怒ってるんだろうか。ほんとはこんな仕事、やってられねえって思ってんじゃないだろうか。僕の不安は増した。スティックはドラムヘッドには当たらないものの、ときどきリムをかすめてわずかな音が発生し、胴の振動がこちらにまで伝わってくる。

やばい、村石さんは怒っている、と僕が思ったそのとき、ももクロちゃんたちのMCが終わり、突然ステージの床に穴が開いて、ドラムセットに囲まれた有安杏果さんがせり上がってきた。そして、有安さんと村石さんとの壮絶なドラム合戦が始まった。

このとき僕は真相を悟ったのだった。村石さんは怒っていたのではなく、有安杏果とのドラム合戦に備えて本気でウォーミングアップしていたのだ!

有安さんは後半リズムが乱れたようだったが、村石さんは手を抜かなかった。僕はももクロちゃんに全力で真剣勝負を挑む村石さんに感動していた。そして最後のあいさつでは、有安のドラム良かったよね!っと僕たちに向かって叫ぶ優しさを見せた。

アマランサスも白金の夜明けも今となっては遠い過去のことのようだ。

またスケジュールがうまく合って、ももクロちゃんたちのライブに参戦できる日がくるといいなあと思いつつ、なぜか僕はここのところ、暗い音楽が聞きたくなって、山本精一とかPhewとかを聞いたりして過ごしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

2017/07/14

スポンサーサイト

|-|by スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


教授御尊顔
教授御尊顔
だまれ!
follow us in feedly
Links
サイト内検索
Googleサイト内検索
懐コンテンツ
喉頭鏡素振りのススメ
スミルノフスイッチ
カテゴリ一覧
過去ログ
Recommend
史上最強カラー図解 はじめての生理学
史上最強カラー図解 はじめての生理学 (JUGEMレビュー »)

ダルビッシュも読んでいる、先生の恩師の著書です。買ってやってくれや。
いちばんやさしい生理学の本
いちばんやさしい生理学の本 (JUGEMレビュー »)
當瀬 規嗣
先生の恩師です。買ってやってくれや。
Others
mobile
  • qrcode
powered
  • 無料ブログ作成サービス JUGEM
PR