2014/12/01

自然画家 増田寿志展 in TOKYO 12.2-12.7

かなり重い腰を上げてなぜ書き始めたかというと、いま注目の、札幌在住の自然画家、増田寿志さんの個展が明日から東京で開かれるということで、まあ先生なんかが告知してもその効果はたかが知れているとは思いますが、ぜひ一人でも多く足を運んでいただきたいと願い、ご紹介するしだいです。

■増田寿志展 art gallery OPPO

masuda

東京都杉並区阿佐ヶ谷っていわれても、北海道の田舎者の先生には、さっぱり全然ちっとも、どのあたりなのかイメージできないわけなんですが、そこはほれ、天下の東京なんだから、なんちゃら線に乗ってなんちゃら駅でなんちゃら線に乗り換えてぴやーって行けばすぐ行けるっしょ、東京の人だったら。だからお願いだから行ってみて、7日の日曜日までやってるらしいから。

と、いきなり言われても、いったいどんな画家なんだろう、どんな絵を描くのだろうって思いますよね。当然です。そこはほれ、増田さんご本人のホームページをご覧あそばせ。

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あ、しまった。間違えました。今のは間違ってリンク貼っちゃったものなので、全然関係ないです。忘れてください。

それではほれ、増田さんご本人のホームページをとんとご覧あそばせ。

■増田寿志 WILDLIFE ART

特にGalleryで、その作品の数々を堪能してほしいです。これって、写真じゃないんですよ、絵なんです、ペン画なんですよ、ペンで描いているんです。

信じられませんよね。でもね、こんだけ精密で写実的な絵を苦労して描くんだったら、写真でよくね? とかいう思いも、ふっと頭の隅によぎったりしません? いや実は先生もね、最初はポストカードとかカレンダーとかの印刷の絵を見て、たしかにすごいとは思うけど、ここまでストイックに写実にこだわることねえんじゃね? 写真じゃねーんだから、もっと絵画ならではの自由があってもいいんじゃね? とか思ったりもしてたんですよ。

ところがね、実は先生、先日札幌市内で開かれた個展を見にいったんだけど、そこで間近に本物をじっくり拝見した結果、そんな素人の言いがかりみたいな疑問はすっかりどっかへふっとんでしまったね。こーれは原画見なきゃダメだわ。印刷とかウェブとかではなく、やっぱ実物を、原画をその目で見ていただきたい。そういう思いで今これを書いているんですよ。

原画を見た先生は思わず、いったいどーやって描いてるんだぁーって叫んでしまいました。そうしたら、そばに立っていた、とても40を超えているとは思えない細面の好青年がニコニコしながら、まず道具の説明から話し始めました。そう、そのスレンダーなイケメンこそ、増田さんご本人だったのです。

ここからは、その増田寿志さんの個展を見に行った日の日記みたいなものを自由な雰囲気で書こうと思います。

それは、からりと晴れた青空が高い、小春日和の日だった。といってもここは北海道、芸術の秋、というにはいささか寒すぎたが、年に一度ぐらいは他人の作品を楽しもうと思い、先生は珍しく市の中心部に出かけた。

まず最初は、第20回北海道野生生物写真コンテストの入賞作品展を見に行った。

nov01

ここ、である。先生は市の中心部に疎いので、どこだかうまく説明できない。まあ、リスとか野鳥とか花とかが被写体の、オレって写真うまいだろー的な構図の、オレってナイスセンスだろー的な題名がつけられた写真がたくさん展示されており、それをオレって写真うまいんだぞーオーラ出してる爺さん婆さんたちが、顔を近づけて目を見開いたり、逆に遠ざけて目を細めたりしながら、これってフムフムなるほどあれだなとか批評し合っていた。

先生はすでにどんな写真があったのか、今となってはすっかり忘れちまったけれど、これらのうちの12枚はきっと来年の北海道新聞のカレンダーとなって我が家にやってくるだろうから、そうしたら毎年いつもやっているようにトイレ用として壁に飾り、毎日うんこしながらじっくり鑑賞することになるだろうと思われる。

ここを出て少し歩いたら、テレビ塔が見えた。もう久しく街に出ておらず、テレビ塔を見たのは数年ぶりだったと言っても大げさではない。上った記憶に至っては四半世紀以上前のことだ。

nov02

ちょっと嬉しくなって写真を撮った。ちょうど時刻が11時11分で、時計に1が4つ並んでいたからでもある。木の枝がかぶっているので、もっとちゃんと撮ろうと思って慌てて場所を移動した。

nov03

そうしたら、もう11時12分になってしまっていた。相変らずの間の悪さである。こんなことの繰り返しで、もう50年以上も過ごしてきてしまったのだ。この何気ない1分間に、先生の人生が凝縮されている、そんな気がした。

nov04

少し歩くと、増田さんの個展が開催されているビルが見えてきた。

nov05

看板になっているのは「エゾリス」である。これは写真じゃないです、とか、これってペンだけで描きました、とか大きく付け加えたい気分である。

原画の数々を目の当たりにして、それまでプリントでしか見たことのなかった先生の印象ががらりと変化したのは前述のとおりである。なにせ相手は「絵画」なので、言葉ではうまく説明できないのだが、それらは手で描いた「写真」なんかじゃなかった。それはまさしく、増田さんが描いた「絵」であったのだ。

愕然とした、と言っても大げさにはあたらないだろう。

たとえてみるならば、――日本の音楽界も終わりじゃな、どうしてこんなふざけてばかりの幼稚な女の子がもてはやされるんだろう、ちらっとYouTubeでも見てみるか、ポチッ、ところが、その日の一晩でその幼稚な女の子たちを見て感動して泣くようになってしまう―― そんなような、いや、ちょっと違うかもしれんな、でも愕然としたというところは感覚として似ている。

どーやって描いてるんですかぁ? あまりの驚きに少し怒ったような感じで質問してしまったかもしれない。ついつい、Gペンとかですか?などと口走ってしまったので、絵をやってる人だと思われたかもしれない。

増田さんはニコニコしながら、なにかの冊子をめくって使っている道具の写真を見せながら丁寧に説明し始めた。

オレなんかにこんな丁寧に、もったいない、さっきまでもっと自由に描けばいいのに、これじゃ写真じゃん、とか思ってたオレなんかに。

あとで増田さんのホームページを見たら、画材についてというページがあって。詳しい説明があった。とても失礼なことをしてしまったんじゃないかと反省している。これ見てから行けばよかった。

帰りのバスの中で急に空腹を感じ、もうすっかり昼食の時間を過ぎてしまっていることに気づいた。バスを降りると、バス停のそばに佐藤水産がある。これはまずいことになった。先生はめったに街に行かないものだから、近所にあるとはいえ、このバス停のそばにある佐藤水産には、近づかなくて済んでいたのだ。

腹がぐうっと鳴る。まずい、入ってしまいそうだ。入ってしまった。

nov06

やばいことになった。おにぎりを買ってしまった。おにぎりといえば具はなにが最高だろう。先生の答えに迷いはない。それは筋子である。誰がなんと言おうと筋子だ。

nov07

実はこの手まり筋子のおにぎりには思い出がある。道外に済んでいたとき、帰省した帰りの千歳空港では、必ずこの佐藤水産の手まり筋子のおにぎりを食べることにしていたのである。帰省のさいの、ほんのささやかではあったけれど、北海道を味わう楽しみだったというわけだ。

しかし、先生の高血圧が発覚してからは、そして北海道に帰国してからは、ほとんど筋子は口にしていない。

nov08

ああ、ちょっとかじっただけで手まり筋子が見えてきた。このまま食べてしまっていいのだろうか。これで塩分何グラムあるのだろう?

nov09

ああ、こんなことってあるぅ?(れにちゃん風) ご飯より筋子のほうが多いんじゃね? ひょっとして、これって先生にとっての、一生分の筋子なんじゃねえ?

nov10

ひえー、三分の二食べても、まだ溢れ出てくる手まり筋子、ひょっとしたら佐藤水産って、日本国民を全員高血圧にして脳卒中で絶滅させようとしている悪の秘密結社なんじゃないだろうか?

そういうわけで、いつものことながら、ここまで読んでくれている東京在住の方が何人いるのか分かりませんが、ぜひとも明日からの増田寿志展、よろしくお願いします。ちなみに個展会場に行っても手まり筋子は置いてないと思います。


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2020/07/26

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