2020/01/11

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

|-|by スポンサードリンク

2014/10/08

STUFF ON MY MIMI 2  ―― 人は変われない、でもネコは変わる

stuff on mimi

A man has to be what he is, Joey. You can’t break the mold. I tried it and it didn't work for me.

人は変われないんだ、ジョーイ。型を破ることはできない。やってみたがダメだった……

映画:シェーン(1953年)より

いきなりですが、映画シェーンのラストシーンで、主人公シェーンがジョーイ少年に語ったセリフから始めてみました。この映画は子どもの頃に飽きるほど繰り返して観ました。特にラストシーンは大好きです。"A man has to be what he is..." は様々な日本語に意訳されていますが、まだ幼かった先生の心には、「人は変われないんだ……」と呻くように言う吹き替えのセリフが突き刺さりました。おそらく、人生において生まれて初めて自分の中に受け入れた教訓です。

それからの先生は、「人は変われない」という部分だけを文字どおり真理だと信じこみ、それを一度も疑うことなく育ち、したがって「変わろう」という努力も一切しないまま、気がつけば人生のピークをとっくに通りすぎていました。そして今、やっぱり俺って変わってねえなあ、としみじみ思うのです(もちろんダメなほうの意味で)。

大人になってからペイルライダーを観た結果、――これはいろんな意味でシェーンを踏襲した作品ですが、少しだけ考え方が変化したことはしたのです。それは、「変われない」ということが何を示唆しているかというと、「罪」ではないかと考え始めたことです。たとえ余りあるほど償われたとしても、自分の犯してしまった罪はけっして消え去ることはない、結局それは墓場まで背負っていくしかないのだ、ということが、シェーンの「変われない」というセリフを導き出したのではないだろうか。もちろん先生は、殺人ほどの重罪をまだ犯してはいませんが、とても生きているうちに消え去るとは思えない罪悪感と自責の念を抱えながら生きていることはたしかです。

いや、失礼しました。これ以上続けると、とても暗くて不毛な話になること間違いないので、話を変えましょう。というか、この辺でもともと考えていた本題に入りたいと思います(←やっとかよ!)。

本日のお題は、「ネコは変われるのか」です。

冒頭に掲げた写真は、先生が人生で最も関わったネコのうちひとり(一匹)、ミミ嬢(1994年5月生まれ)の若い頃です。といってもミミは先生の飼い猫ではなく、妻の実家で飼われていたネコなので、年に数回お会いするだけの関係ではありました。しかし、強烈なキャラクターの持ち主ゆえ、今後も「先生の生涯でもっとも印象に残ったネコ」の座を守り続けることは確実だと考えています。

過去にもミミを題材にした記事をいくつか書きました。

■ STUFF ON MY MIMI !(2006年01月15日)

■ 特訓するミミ。を計画(2009年01月05日)

また、長年ミミの写真をトップ画像にしているSuemeSublogや、そしてKayaSumi PhotoLogのほうにも、ミミや、その母親のトラの写真をときどき掲載していたので、よくご存知の方も全国で三人ぐらいはいるのではないかと推測しています。

これらの過去記事、特に2006年のSTUFF ON MY MIMI !をご覧いただければ、ミミのキャラクターがよくお分かりいただけると思います。これは、当時流行していた「Stuff On My Cat」という、愛猫の上に物をのっけて写真を撮る企画にのっかったものです。

stuff on mimi08
STUFF ON MY MIMI !より

ミミ(当時11歳)の背後から忍び寄り、手元にあったテレビのリモコンをこっそり置こうとしただけでしたが、この始末です。そう、ミミは恐ろしく凶暴なネコ。そしてこれは脅しなんかではなく、おそらくこのあと本気で、むきだした鋭い牙で噛みつき、研ぎ澄まされた爪を立てて強力な猫パンチをお見舞いするつもりだったに違いないのです。

しかし、あれから8年、昨年の夏のことでしたが、さすがのミミも19歳の大人に、てゆうかババアになり、少しは丸くなっているのかもしれないと考え、久しぶりに再会したミミに、再び物をのっけてみました。

したがって題名も、「STUFF ON MY MIMI 2」としました。その結果……

8年後のSTUFF ON MY MIMI

STUFF ON MY MIMI 2
おそるおそるミミの頭にカメラのレンズキャップをのせてみました。予想に反して、意外なことに、ミミは全くの無抵抗です!
STUFF ON MY MIMI 2
無抵抗どころか、その状態でカメラを向けると、やさしいカメラ目線をおくってくれます!
STUFF ON MY MIMI 2
おい、いったいどうしちゃったんだよミミ! おまえ、そんなにかわいいネコだったっけ? また前みたいに牙を剥いてごらんよ、猫パンチをくりだしてみなよ!
STUFF ON MY MIMI 2
ミミは先生の挑発に全くのらず、その場で気持ちよさそうに眠りだしました。

なんということだろう。あっさり結論が出てしまいました。

ネコは変わる!

単に年齢を重ねて性格が丸くなったということだろうか。それとも、老化が進んで怒る気力も体力も無くしてしまったのだろうか。いや、実は先生には思い当たるふしがあります。

ミミとトラ
在りし日の母親トラ(左)とミミ(右)

ミミは生まれたときからずっと母親のトラといっしょで、文字どおり母ひとり子ひとりの状態で室内で飼われていました。ミミとは対照的なおっとりした性格の母親トラのもとで、自由奔放に育てられたのです。まさに気ぐらいの高いお嬢様、甘える相手は飼い主の義父母と母親のトラのみ、単なる他人の先生に対しては猫じゃらしで遊んでほしいときか、先生が赤いマグロの刺し身を食べているときしか寄ってきませんでした。

トラはどんな刺し身でも食べますが、ミミは赤いマグロしか食べません。だましてホタテでも口に入れようものなら、これみよがしに吐き出して見せます。また、さんざん猫じゃらしで遊んだところで、親交が深まったと勘違いしてうっかり撫でたりしようものなら、容赦のない噛みつきと猫パンチがかえってきます。

一日中さんざん好き勝手なことを行い、常に自分の思い描いたような一日を達成し、そして寝床に入って母親のトラに寄り添って眠りにつく、これがミミの毎日だったのです。

ところが、ある日、突然トラが姿を消しました。

田舎の家ですので、これまでにもときどき家を抜けだしては帰ってくるということはあったのです。実際トラもそうやって抜けだしたときにどこかのオス猫といい仲になり、帰ってきたときには妊娠していた、そして出産したうちの一匹がミミなのです。

しかし、トラが帰ってくることはありませんでした。トラは立ち上がるもおっくうなほど老齢化していたので、おそらく自分の死期を悟り、死に場所をもとめて出て行ったのだとしか考えられませんでした。それからしばらくミミは、いなくなったトラの姿を探し求めて、何日も悲痛な鳴き声を発していましたが、やがて諦めてこれまで以上に義父母に甘えるようになりました。怒る気力も失せてしまったのか、われわれへの攻撃的な態度もすっかり影を潜めてしまった、というわけです。

以上、「ネコは変わる」でした。

後日談

実は続きがあります。

それほど読者数の多くない零細ブログではありますが、年数だけは長くやっておりますので、ミミのことを気にかけてくれていた読者も全国に三人ぐらいはいると思うので、その方々へのご報告です。

ミミは2014年6月27日、まるで母親のトラを見習うかのように、失踪してしまいました。われわれにとっては、いつまでもわがままなお嬢様でしたが、考えてみればミミも20歳、人間でいえば90歳から100歳に相当する超高齢者です。やはり母親と同じように、自分の死期を悟り、自分に相応しい死に場所を求めて出て行ったのでしょうか。

冒頭で述べた映画シェーンですが、実はシェーン死亡説というのがあります。ラストシーンで馬にまたがり去って行くシェーンはすでに死んでいる、あるいは去ったあとすぐに死亡する、というものです。果たしてシェーンは本当に死んだのでしょうか。そしてミミは?

ミミーッ、カンバーック!

これまでずいぶん被写体として、またブログの素材として利用させていただき、ミミにはとてもお世話になりました。ありがとう、そしてさようなら。(完)


関連記事

2020/01/11

スポンサーサイト

|-|by スポンサードリンク


教授御尊顔
教授御尊顔
だまれ!
follow us in feedly
Links
サイト内検索
Googleサイト内検索
懐コンテンツ
喉頭鏡素振りのススメ
スミルノフスイッチ
カテゴリ一覧
過去ログ
Recommend
史上最強カラー図解 はじめての生理学
史上最強カラー図解 はじめての生理学 (JUGEMレビュー »)

ダルビッシュも読んでいる、先生の恩師の著書です。買ってやってくれや。
いちばんやさしい生理学の本
いちばんやさしい生理学の本 (JUGEMレビュー »)
當瀬 規嗣
先生の恩師です。買ってやってくれや。
Others
mobile
  • qrcode
powered
  • 無料ブログ作成サービス JUGEM
PR