2017/03/14

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2014/09/24

古今東西ロコモーション!―56種類のカヴァーを集めてみた―その2:グランド・ファンクで花開く70年代ロックから90年代へ〜でもグランド・ファンクが最初じゃなかった!の巻

1962年のリトル・エヴァによる大ヒット曲、ロコモーションのカヴァー・バージョンをネットで探し続けていたら、なんと56種類も集まってしまった。ロコモーションというたった1曲のカヴァーを追い続けただけで徒労に終わるかとも思ったが、最後には世界のポップ・ミュージック全体の歴史の流れが見えてきた……。今回は、その2:グランド・ファンクで花開く70年代ロックから90年代へ〜でもグランド・ファンクが最初じゃなかった!の巻、と題して14種類を紹介します。

「ロコモーション」は、1962年のリトル・エヴァによる大ヒット曲。前回は、60年代を中心にオリジナルを含めた18種類のバージョンを紹介しました。

60年代半ばでいったん出尽くしたかに思われたロコモーション・カヴァーですが、74年のグランド・ファンクによるカヴァーが大ヒットしたことで、再び脚光を浴びることになります。そこで、この章では70年代ハードロックから、パンク、ガレージ、オルタナティブ、ポストパンクといった90年代までの、主にロック系のカヴァーをまとめようと思います。

注1)原則としてYouTubeで音源を聞くことのできるものに限定しました。興味のあるものはYouTubeへのリンクをクリックして試聴してみてください。

注2)リリース情報はDiscogsで調べました。興味のあるものはDiscogsへのリンクをクリックして確認してください。Discogsに情報の無い場合はAmazonへのリンクを貼りました。なお、コンピレーションアルバムの音源しか存在していないものもあるので、表記した年号は必ずしも初出を示すものではない可能性があります。

注3)サムネイルは原則としてレコードまたはCDジャケットの画像としますが、文字やイラストだけのジャケットの場合は、ミュージシャンの姿が分かる画像に差し替えたものもあります。

注4)たくさんあるので、先生の独断でオススメのものには、☆印をつけました。参考にしてください。

それではどうぞ!

……と、出鼻をくじくようで恐縮ですが、70年代ロックの時代に入る前に、いくつかのインストルメンタル・カヴァーがあったので、先にまとめておきます。

番外編:インストルメンタル・カヴァーの巻

No.18 ザ・ベンチャーズ The Ventures - Loco-Motion(1962年、アメリカ)

ベンチャーズ
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インスト・グループとしては、ベンチャーズがさっそく1962年のアルバムに取り入れています。

No.19 サント&ジョニー Santo & Johnny(1964年、アメリカ)

サント&ジョニー
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サント&ジョニーは、1937年生まれのサントと、1941年生まれのジョニーの、イタリア系アメリカ人兄弟から成るギター・デュオです。ギターによるインストルメンタル・カヴァーといえば真っ先にベンチャーズが思い浮かびますが、サント&ジョニーの特徴は、なんといってもサントの伸びやかなスティールギターの音です。言うまでもないかもしれませんが、彼らの代表曲としては1959年の Sleep Walk があまりにも有名で、ベンチャーズ、シャドウズはおろか、レス・ポール、ラリー・カールトン、ジェフ・ベックなど世界中のギタリストたちがカヴァーしており、それこそ古今東西スリープ・ウォークというエントリーが書けてしまいそうです。

No.20 スタイラーズ The Stylers - Locomotion(196?年、シンガポール)

スタイラーズ
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1960年から1985年にかけて活躍したシンガポールのシャドウズ・リスペクトバンドです。バックコーラスの入れ方などはベンチャーズの影響を受けているかもしれませんが、ベンチャーズよりもかなりアップテンポでスリリングな演奏です。コンピレーションアルバムでの音源入手が可能なようですが、録音時期ははっきりしません。

☆☆ スピーディーでかなりかっこいいです!イェーイェー!

No.21 ジョニー・ハワード・バンド Johnny Howard Band - The Locomoton(1975年、イギリス)

ジョニーハワード
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1931年イギリス生まれのサックス・プレイヤーの、ブラスバンドによるインストルメンタル・カヴァーです。他に書くことがないので書きますが、ジャケットの右下の男女が道着着用で空手やってるのが笑えます。空手はダンスなのか?

……と、ちょっと脇道にそれてすいませんでした。それではお待ちかねの、70年代ロック編を始めます。

その2:グランド・ファンクで花開く70年代ロックから90年代へ〜でもグランド・ファンクが最初じゃなかった!の巻

No.22 クリストファー・ミルク Christopher Milk - The Loco-Motion(1972年、アメリカ)

クリスファーミルク
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これは今回の掘り出し物で、目玉商品です。鼻にかかった濁声でドラッグをやりながら歌っているようなサイケデリックなサウンド、いかにも70年代アメリカのクソバンドらしい演奏です。アルバムを数枚出しているようですが、まともに知られているのはこのロコモーションが収録されている「Some People Will Drink Anything」というアルバム1枚だけのようです。とても他の曲を聴いてみようという気持ちにはなれなかったのですが、ブログに書く以上少しは試聴しなければならないと考えて、仕方なく試しにアルバムの一曲目、TIGERを聴いてみたのですが、ロコモーションよりもずっと洗練された、まるで初期クイーンのような洗練されたサウンドだったのでちょっとびっくりしました。他の曲も意外に良いです。ロコモーションだけが失敗作なのではないか?と思いました。ふとプロデューサーを見ると、なんとなんと、かのクリス・トーマスではないですか! イギリスから海を渡ってわざわざやってきたんですね。それにしても、先生はてっきりロコモーションをロックにアレンジしたのはグランド・ファンクが最初だと思いこんでいたので、それ以前にこんなロックバージョンがあったなんて、ほんとに驚きました。

☆☆☆ おそらくこれが最初の70年代ロックバージョン! ロック好きな人は、できれば他の曲も聴いてみてください。

No.23 プー・ロゲフェルト Pugh Rogefeldt - Ångmaskinen(1973年、スウェーデン)

プーロゲフェルド
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グランド・ファンク以前のロック・カヴァーがまだありました。1947年スウェーデン生まれのロックアーティスト、プー・ロゲフェルトです。69年から現在に至るまでご活躍の重鎮です。ファズったギターと荒削りなボーカル、まじでロックしてます。コニーコニー、ドサコサなど、全編スウェーデン語の変態ロック。グランド・ファンクより先に、こんな辺境のロッカーがカヴァーしてたなんて驚きだよ!

☆ 武骨なロックサウンドとスウェーデン語の響きが新鮮!

No.24 グランド・ファンク・レイルロード Grand Funk Railroad - The Loco-Motion(1974年、アメリカ)

グランドファンクレイルロード
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いわずと知れた全米1位の大ヒット・カヴァー。先生がロコモーションという曲の存在を初めて知ったのも、たぶんこのカヴァーのおかげです。なぜバリバリのアメリカン・ロックの象徴的存在が、ロコモーションだなんて軽薄なポップスをカヴァーしたのか、最初はその疑問が始まりだったのに、こんなに長くて辛いエントリーになってしまって、当初の疑問なんてもうどうでもよくなっているのですが、あるいはプロデューサーがトッド・ラングレンなので、彼の趣味だったのかもしれないなあ、なんて想像を膨らませています。

☆☆☆ 最も有名なカヴァー・バージョンのひとつ。当然、必聴でしょう。

No.25 キャロル・キング Carole King - Locomotion(1980年、アメリカ)

キャロル・キング
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作曲者のキャロル・キングは1980年のアルバム、パールズに吹き込んでいます。1942年生まれだから、38歳の円熟期の頃ですね。考えたら16歳で歌手デビューして、ロコモーションを作曲した20歳のときにはすでに売れっ子作曲家だったんですから、とんでもない早熟ですよね。作曲者らしくオリジナルに忠実なアレンジといえるのですが、バック・バンドのサウンドから70年代ロックの影響は拭い去れないのではないかと考えて、ここに入れておきます。その他、テレビ番組、ライブの映像などたくさんありますので、探してみてください。

☆☆☆ 作曲者自身によるカヴァーなので必聴といえましょう。

No.26 エレクトリチュニ・オルガザム Električni Orgazam(1983年、旧ユーゴスラビア)

エレクトリニチュオルガザム
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1980年デビューのセルビア(旧ユーゴスラビア)、ベオグラード出身のロックバンド。かなりストレートなサウンドで、一言で表現するならばメロディアック・ポストパンクといったところでしょうか。旧ユーゴではかなりメジャーなバンドのようで、アルバムもたくさん出してます。

No.27 ザ・レイメン The Raymen - Locomotion(1987年、ドイツ)

レイメン
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ドイツのバンドのようです。ガレージというかポスト・パンクっぽいサウンドにプレスリーのような歌い方。どうやら、サイコビリーというジャンルにカテゴライズされるようです。

No.28 キャロル・キング Carole King - Locomotion(1994年、アメリカ)

キャロル・キング
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もうひとつキャロル・キングですが、1994年のアルバムでライブ・バージョンを披露しています。こちらはスラッシュのギターをフィーチャーし、さらにロック色の濃いアレンジになっています。

☆☆ 作曲者自身のカヴァーな上、ギターがスラッシュとくれば聞きたくなるのも当然でしょう。

No.29 チャーリー・ガルシア 1994 Charly Garcia(1994年、アルゼンチン)

チャーリーガルシア
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チャーリー・ガルシアは1951年生まれのアルゼンチンを代表するロックスターです。チャーリー・ガルシアの音楽は奥が深すぎて、先生も危うく一晩中YouTubeを徘徊するところだったので危険です。皆さんも気をつけてください。1994年のアルバム、La Hija De La Lágrimaに収められたこのカヴァー、アコースティックな雰囲気が漂うオーソドックスなサウンドと思いきや、突然リバーブの効いたドラムが登場し、そしてまたそれが突然消えたり、はたまた全く無音になったり、そしてぶつ切りで終わるという、とてもエキセントリックなアレンジとなっています。

☆ 南米の偉大なロックミュージシャン。できれば他の曲をぜひ聴いていただきたいです。

No.30 リー・ハーヴェイ・オズワルド・バンド Lee Harvey Oswald Band(1994年、アメリカ)

リー・ハーヴェイ・オズワルド
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アメリカのパンク・ロックのようです。ディストーションがかかったようなボーカルとノイズィーなサウンド、グランジやオルタナティブ・ロックの影響を感じさせます。それからやまちゃんこのアルバムエロジャケです。

No.31 リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド Ringo Starr And His Third All-Starr Band - Locomotion(1995年、アメリカ)

リンゴ・スター
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1995年、第三期のリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドによる演奏ですが、ライブアルバムに収められたのはもう少し後になります。ボーカルがマーク・ファーナーなので、グランド・ファンク・バージョンだと言って差し支えないでしょう。

――ここで70年代以降のロック・バージョンのまとめです。

まず、グランド・ファンクより以前に、クリス・トーマスのプロデュースによるクリストファー・ミルクという無名のバンドがすでにロコモーションをカヴァーしていたことが驚きでした。もちろん、だからといってロコモーション・カヴァーにおけるグランド・ファンクの偉大な功績が揺らぐことはありません。90年代以降も、ロコモーションはポスト・パンク世代のロック・バンドによってカヴァーされ続けたことが分かりましたが、これもおそらくグランド・ファンクによるロック・バージョンが存在していたゆえではないでしょうか。

次回は、70年代後半のディスコサウンド、80年代のエレクトリックポップを中心にみていきます。

古今東西ロコモーション!―56種類のカヴァーを集めてみた―

■その1:世界がヒット曲を共有していた古き良き60年代の巻
■その2:グランド・ファンクで花開く70年代ロックから90年代へ〜でもグランド・ファンクが最初じゃなかった!の巻
■その3:70年代ディスコサウンド〜80年代エレクトロポップの巻
■最終回:何でもありの2000年代、まだまだ世界に広がるロコモーション!の巻
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