2020/01/11

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2011/03/11

ゆきむしスフレショコラ ―トドノネオオワタムシの驚くべき生態―

毎度おなじみスイーツブロガーのスミルノフ教授です。今日は、以前のエントリー、ゆきむしスフレの続編を書いてみようと思います。

前回は、菓子工房もりもとが、そのイメージだけを根拠にして安易に「ゆきむし」とネーミングしたことに、先生はやや批判的な立場を取りました。今回はその批判的立場をもう少し強めてみようと思います。

ゆきむしスフレショコラ1

これは、ゆきむしスフレのバレンタインバージョン、ゆきむしスフレショコラです。ごらんのようにバレンタインなのでカカオを加えて色が茶色になってしまってます。

ここでもう一度、もりもとがなぜ「ゆきむし」などというネーミングをしたのか、復習しておきましょう。

ゆきむしスフレ | morimoto-shinyaオンラインショップ ゆきむしが、あたかも北海道にロマンチックな冬を知らせるように、ほんの数日間だけフワフワと初雪のように舞い続けます。私たちは、こうした北海道の自然のいとなみをイメージしたそんな素敵なお菓子を作りたいと思いました。

フワフワと初雪のように舞い続ける、そのイメージだけで命名したのです。だったら初雪スフレにすればよかっただろうに、というのは前回述べたとおりです。

ゆきむしスフレショコラ2

それなのに、こんなに全体を真っ茶色にしちゃって、これじゃあロマンチックな冬でもないし、フワフワとした初雪でもありません。バレンタインだからって、この矛盾をどさくさに紛らせてごまかしましたね。先生は見逃しませんよ。

ゆきむしスフレショコラ3

ほら、これがモリモト君のイメージしている雪虫です。こうして白くてかわいい雪虫を包装紙に印刷しておけば雪虫スフレなんでしょうか。

もう一度よく、雪虫ことトドノネオオワタムシの本当の姿を見ておきましょう。

雪虫2

うわ、きもっ。この青っぽい色が相変わらずきもいですね。

ネーミングに使うのですから、イメージだけじゃなくて、その生態とかも詳しく勉強しておきましょう。ウィキペディアにちゃんと書いてあります。

■トドノネオオワタムシ

だけどこれを読んでも、第一世代とか単為生殖とか第二世代の幹母とか、先生の頭をもってしても、その複雑な生態サイクルを一度で理解することはできませんでした。そこで、先生が自分で理解するために図に描いてみたものをお示ししましょう。

トドネノオオワタムシの生態

まず雪虫と呼ばれているのは10月下旬に飛んでいる羽を持ったメスの成虫のことですが、こいつはただトドマツからヤチダモに移動することだけが目的なんですね。便宜上、こいつを第x世代目とします。

ヤチダモに移った雪虫(第x世代目)は、そこでいきなりオスとメスを産みます。すなわち、第x+1世代目ですね。卵じゃなくて胎生なんですよ。なんかきもいですね。しかもオスは緑でメスはオレンジなんです。

この緑のオスとオレンジのメスが交尾をして、卵を一個産みます。トドノネオオワタムシの生態サイクルで、有性生殖で卵が生まれるのはこのときのたった一回なんです。不思議ですね。これを第1世代目とします。

この卵が越冬します。つまり、今雪虫たちは初代卵としてじっと春を待っているのですね。そして4月にう化し、ヤチダモの葉っぱで成虫となるのですが、こいつは「幹母」と呼ばれ、またまた単為生殖によって、胎生で直接150匹ぐらいのメスを次々と産みます。第2世代の誕生ですね。

6月下旬、この第2世代のメスの中から羽を持った成虫となったものが、今度はトドマツを目指して旅立ちます。つまり、雪虫は6月下旬にも飛んでいるはずなのですが、数が少ないのでなかなか目立たないそうです。

第2世代メスはトドマツで、またまたまた単為生殖で第3世代を産みます。第3世代はトドマツの根でアリの助けなどを借りながら、さらに単為生殖を繰り返してウヨウヨと増殖し続けます(きもっ!)。そして、また羽を持った成虫メス(第x世代目)が育って地表に現れ、おなじみの雪虫としてヤチダモを目指して飛んでいくというわけです。

いやあ、なんと複雑怪奇な生態サイクルでしょう。そして、こんな複雑な生態を解明した研究者の方に、先生は拍手を贈りたいです。それとともに、もう皆さんの雪虫に対する「ほんの数日間だけフワフワと初雪のように舞い続ける」なんてイメージは、すっかり吹き飛んでしまっているのではないでしょうか。

ゆきむしスフレショコラ4

ほら、これが「ゆきむしスフレ」だなんて、もう全然考えられないでしょ。しつこいようですが、もう一度よくトドノネオオワタムシ(第x世代目有翅の雌成虫)の姿を見ておきましょう。

雪虫2

この姿から先生がイメージする本当の「雪虫スフレ」の姿はこれです!

新雪虫スフレ

付記:どうでもいいことですが、「要冷蔵」がなんでフランス語で書かれているのか分かりません。フランス人も食べるんでしょうか。

ゆきむしスフレショコラ5

じゃ、次回のスイーツもお楽しみね!


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コメント
先生相変わらずイラストがお上手ですね。 ていうか、無事ですか?
  • 仮性体臭
  • 2011/03/12 8:48 AM
教授の地域は大丈夫でしたか? それにしても絵がお上手でね。私なんか、何を書いても痙攣したシュールレアリズム風にアレンジしてしまいます・・・。 青色は美味しくない色合いですね。
  • 眠狂四郎
  • 2011/03/14 7:36 AM
教授と一緒にスイーツ食べたいです。 実家は津波にやられずに残りました。
  • TAMOZ
  • 2011/03/16 9:54 PM
スイーツブログ路線放棄に1票。
  • かくた
  • 2011/04/09 11:45 PM
拝啓 なんとなく桜のことが気になったりならなかったりする今日この頃、先生におかれましてはいかがお過ごしでしょうか? 時が経つのも早いもので、前回のスイーツ紹介に深い感銘を受けてから1ヶ月が過ぎました。 先生の >自粛じゃねーぞ。なんか面倒でやる気でないんだ。 >普通の日記に戻ってもいい? というコメントや かくた殿の >スイーツブログ路線放棄に1票。 とのコメントを見ると、スイーツブログ戦線からの戦略的撤退が示唆されるところですが、 個人的には >この一連のスイーツブログ記事が終わったとき、 >そのスイーツ記事の全体を眺めると、 >実はあっと驚くような仕掛けになっている、 >そのことを知らぬままに先生のブログの購読を >やめてしまうとは、なんて不幸な人たちなんだろう。>ざまあみやがれ。 とのご発言にも依然として関心を抱いています、といいつつハードルをあげてみるテスト。 という訳で 先生のブログの過越しと行く末が気になったりならなかったりする1読者よりエントリの催促を持ってご挨拶とさせていただきます。 敬具
  • 通りすがり
  • 2011/04/11 12:14 AM
そろそろネタたまったんじゃないすか?待ってまっせ
  • toshimaro
  • 2011/04/14 11:22 AM
ご無沙汰しました。しかし、ひと月程度の放置は当サイトではよくあることです。 >仮性体臭さん 全く無事で申し訳ないです。 >眠狂四郎さん 構想としてはもっとイラストを使いたいのですが、とにかくめんどくさくてやる気がおきません。 >TAMOZさん TAMOZさんのひとことが気になり、書かなきゃならんとずっと思ってました。季節外れになってしまいましたが、うぐいす餅についてやっとの思いで書きました。 >かくたさん かくたさんのひとことで、スイーツ放棄なんか絶対するかと思いました。 >通りすがりさん 「実はあっと驚くような仕掛け」なんて覚えている方がいらっしゃって、しまったと思いました。このシリーズはエイプリルフールで落ちて終わるという構想を当時抱いていたと記憶しているのですが、具体的なオチについてはすっかり記憶がぶっ飛んでしまいました。たぶんご期待に添えないと思いますので、非常に申し訳なく思います。 >toshimaroさん 詳しくはそのうちオフラインで
  • スミルノフ
  • 2011/04/28 10:35 AM
コメントは終了しました。

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