2011/02/06

よもぎ餅 大相撲の互助精神

皆さん、こんにちは。毎度おなじみ真面目なスイーツブログをやっておりますスミルノフ教授です。いやー、スイーツブログってその日のおやつの写真をアップしてちゃちゃっと甘いことを書けばいいだけだから、めっちゃ楽ですね。どんどん更新できます。

よもぎ餅

以下の甘い話は、僕の憶測だけを重ねたものです。

僕が大相撲の「互助精神」を初めて知ったのは1972年大阪場所の大関同士の一戦だった。カド番大関の前の山は琴櫻を土俵際にまで追い詰めた。ところが、前の山がちょっと力を抜いただけで、まるでぶつかり稽古のように琴櫻は土俵中央に転げ落ち、その瞬間にアナウンサーがつい「おかしいぞ!」と叫んでしまった。

「おかいしいぞ!」というのは僕の記憶違いかもしれなくて、それは「んんん?」だったかもしれないし、「おや?」だったかもしれない。あるいはアナウンサーは無言だったかもしれない。だけど、あの一番が終わった瞬間は、大人たちのあいだに何ともいえない重苦しい雰囲気が漂った。それは子どもの僕にもはっきりと分かった。

二人は協会から厳重注意をくらった。きっと、もっと上手くやれと。

それから何となく、それはアイコンタクトや暗黙の了解で行われているのか、星の貸し借りで行われているのか、金銭も絡んでいるのか、仕切っている奴がいるのか、具体的なことは分からなかったけれども、少なくとも互助精神に基づいた星勘定の調整が行われているんだろうと、自然に思うようになった。あれだけの力士がひとつの組織の中にいて何年もやってるんだもの、そうなる方が自然じゃないかってね。

それは、大関という地位を守る(大関互助会)、幕内という地位を守る、幕下とは天国と地獄の差がある十両という地位を守る、それからたいした実績はないんだけど今度親方の娘を嫁にもらって部屋を継ぐことになったんで一回ぐらい優勝して箔をつける、そういうときにたぶん行われるんだろうと勝手に思っていた。

相撲通のあいだでは、現役時代の放駒理事長はガチンコ力士として有名だった。あくまでも憶測だけど。だから2回大関から落ちてること、10勝ルールを使わずに大関に復帰した唯一の力士ということ、弟子の大乃国が皆勤で負け越した唯一の横綱であること、その大乃国は千代の富士の連勝を53でストップさせたことなどは、ガチンコ力士であったことの裏付けとされている。あくまでも憶測だけど。これが本当だとすると、「過去には一切なかったことで」っていうのは、自分のことを言っているのだという推測が成り立つ。

と書くと、千代の富士のことを注射力士って中傷しているように見えちゃうなあ。千代の富士の53連勝には注射も含まれており、ガチの大乃国に負けたってことになってしまう。僕はそんなことはこれっぽっちも言ってないんだよ。もちろん、千代の富士はガチで53連勝しガチで大乃国に負けたって解釈するのが最も普通さ。いや、ガチって言葉が入ってる段階で普通じゃないか。まさか逆に千代の富士の連勝を止めた男として名を上げたくて、大乃国が頼み込んだわけじゃないだろうな。

基本的にはガチンコ精神は、僕の知る限りでは、魁傑(放駒理事長)や先代貴ノ花(藤島)から、放駒部屋の大乃国や、安芸乃島、貴乃花らの藤島勢に伝わっていった。そういうの考えだすと、安芸乃島はガチ力士だからこそ金星が史上最多なんだよっとか、こじつけて裏付けるのが楽しくなってきますよ。

僕は最近ではむしろガチンコの方が多いんじゃないかと油断していた。朝青龍なんかは絶対にガチだと思っていた。だって、星を買ったり借りたりする相手をあんな乱暴にダメ押しするだろうか。僕は皆さんのいう朝青龍の品格の無さの後ろに、むしろ本物のガチンコ精神を見ていたのである。でも結局朝青龍にも八百長の噂はつきまとった。真相は分からない。

逆になんで負けてやらないんだろうとさえ思ったことがある。1993年九州場所の13日目、小錦と曙の一戦だ。小錦は負ければ大関陥落だから、僕は曙は負けてやるものとばかり思っていた。曙は小錦を寄り切り、少しだけ会釈をした。大関陥落が決まった小錦は少しも悪びれずに礼をして土俵を降りた。僕はこのときの二人の胸中を思いやり、どうせ八百長で負けてやるんだろうなどと思ったことを後悔した。二人の兄弟愛みたいなものに感動して涙が浮かんだ。でもまあ、曙は武蔵丸と優勝争いしてたしなあ。いや、失礼だからやめよう。

僕が幕下の相撲も見始めたのは、梅原猛先生が「幕下上位の相撲が一番おもしろいんだよ」と、おっしゃっていたからだ。十両と幕下には待遇面で天国と地獄ほどの差がある。だから幕下力士は天国である十両を目指して本気で戦う。しかも、幕下は基本的に同じ勝ち数が対戦するトーナメント方式だから、星を貸し借りする土壌も生まれにくい。

逆にいえば、十両以上の相撲は馴れ合いだということだ。僕は、幕下上位があんなに必死に関取(十両以上)を目指して頑張っているのに、せっかく幕下上位で好成績を上げても、入れ替わりに十両から落ちてくる力士がいなければ、なかなか上がれないというところがかわいそうだと思っていた。

ところがその十両力士がネットワークを作って、コントロールしていたわけだ。なかなか落ちてこないはずだ。それにしても恵那司ってすごいね。まるで星の貸借勘定奉行だよね。あいつの貸しはそいつに返してもらって俺はそいつからもらっておけば帳尻合うよね?って聞いたら、即座にオッケーですって答えてくれる。もうデータが全部頭に入ってるんだろうか。

今回は明らかに証拠を握られちゃった判然とした八百長だけど、たとえば勝ち越してる力士が千秋楽で7勝7敗の相手に負けてやるとか、負けてやるっていうか、あんまり本気出さないとか、優勝に関係ない大関同士が星勘定合わせるとか(大関互助会)っていうのは、打ち合わせのない暗黙の了解みたいな慣習なのかもしれない(もちろん確固たる八百長かもしれないし、偶然なのかもしれないけど)。そういうグレーゾーンを無気力相撲といってるのかもしれないけれど、放駒理事長は記者会見で「無気力相撲イコール八百長」だと言っちゃったから、まあやっぱり真剣じゃない相撲はけしからんと思ってるとみていいと思う。

そういう意味では、まあ、こんな事態になっちゃったけど、こんな事態になっちゃったときの理事長が八百長大嫌いと思われる放駒だったというのは、ほんのわずかの救いではあるのかもしれない。

再発予防といっても現実は難しいだろうな。

ひとつは、競艇を見習って、場所中は携帯も含めて私物を全部取り上げ、監禁の上で厳重に監視する。ほんと競艇はそうしてんだよ。しかし、賭博の対象ではない大相撲でこれを強要するのは難しいだろうな。裏の世界では賭博の対象みたいだけど。

あとは、身分制度の改革、それと全部ガチを強要するなら、公傷制度を復活させて、せめて年4場所には減らさないとだめだろう。それからもっと発言力と権限のある力士会を組織すること。

まあ昔は、この人はガチだから嫌がられてるとか、そういうの想像するのも含めて面白かったんだけどなあ。みうらじゅんのこれ入ってるよねえ的な意味で。

本場所はしばらく開かれないでしょう。これで僕の、チェコ初の関取(隆の山)実現の夢はまた遠のいたなあ。残念。


次回のスイーツもお楽しみにね!

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2018/07/17

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コメント
「公傷制度を復活させて」が「公娼制度を復活させて」に見えてしまいました。ごめんなさい。たまってます。
  • 仮性体臭
  • 2011/02/06 10:15 PM
教授といえば、相撲。と私の頭の中で出来上がっていましたから、このネタは必ず書くと予想していましたが、スィーツで引っ張るとは・・・。やられました。
  • 眠狂四朗
  • 2011/02/07 10:01 AM
最近、スィーツの食べ過ぎで 「あんこ型」になりつつあります。 教授も、お気をつけあそばせ。
  • めきし粉
  • 2011/02/07 11:12 AM
ところで先生、このよもぎ餅はどんな味がしたんですか?
  • zoo
  • 2011/02/07 8:21 PM
>仮性体臭さん 先生は空目が大好きです。公傷制度復活はありきたりの意見のようですね。 >眠狂四朗さん 早く本格的なスイーツブログに復帰したいです。 >めきし粉さん 先生の場合は吸収されずに全部うんこになるので大丈夫です。 >zooさん ぶつかってその後、流れでいき、すぐにはたかないで途中で投げるような味がしました。
  • スミルノフ
  • 2011/02/09 1:17 PM
コメントは終了しました。

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