まんべくんの野望
先日ゆるキャラフェスの模様が全国ニュースで放送されたとき、先生はいやな予感がしました。そのニュースが何度も流されるたび、一瞬のことではありましたが、毎回必ず「まんべくん」の姿がアップで映るのです。
先見の明があったと自慢するわけではありませんが、昨年先生はまんべくんの魅力について熱く語り、その素晴らしいデザインをベタ褒めしました(北海道ゆるキャラをdisる参照)。このときいただいたコメントで着ぐるみの存在を知り、一度お会いできたらいいなあ(そしてもしお会いできたら蹴りをいれたいなあ)と思いました。でも、しょせん田舎のマイナーなキャラですから、着ぐるみもそのうちすぐ消え失せるだろう、お会いしたいなんてかなわぬ夢だと、先生はあきらめていたのです。
■長万部のゆるキャラ「まんべくん」 ツイッターで人気−北海道新聞[話題]
渡島管内長万部町のイメージキャラクター「まんべくん」が、10月中旬からインターネットで短いつぶやきを発信するツイッターを始めたところ、半月で1300件を超すフォロワー(登録者)を集めた。奇妙で笑える発言が、地域をPRする従来のご当地キャラクターと一線を画し、全国各地のファンをつかんでいる。
全国ニュースを見たときの先生のいやな予感は当たっていたようです。とんだ見込み違いでした。まんべくんは、先生が考えていたようなド田舎の一過性ゆるキャラではありません。われわれにはわざとそう見せかけているのであり、実はかなりの野心家です。計算高いまんべくんは、われわれを油断させておいて、その間に着々と全国展開を計っていたのです。
まんべくんのツイートには、キリッ! ブヒヒ ブー まんぺ(屁)など大量の意味不明な言葉と大量の非公式RTが並びます。これはBOTなのかツイッター職人なのか、先生にはそういう詳しいことは分かりかねますが、いずれにしてもかなりツイッターに詳しい人物が関与しているのでしょう。新聞にはおもしろいから人気が出てフォロワーが増えてる、というようなことが書いてありましたが、実はフォロワーよりもフォローが多く、自分から積極的にフォローしてフォロワーを獲得する努力をしているようです。このあたりにもまんべくんの貪欲さがうかがえます。
まんべくんの公式ブログはアメーバブログです。すでに自分は芸能人であることを自覚しています。まんべくんは相当な自信家なのです。
まんべくん専用のミクシィコミュもできていました。先生はここで、まんべくんの苗字が「おしゃ」、名前が「まんべ」であることを知りました。
性格:目立ちたがり屋、ドジでおっちょこちょい。温厚でやさしくの〜んびりしているが、ものすごく怒った時は、カニばさみで攻撃することもある。しかし、まだ誰も怒ったところを見たことはない。
温厚でやさしくのんびりしていると紹介されていますが、誰が見てもそう見えるのに、あらためてそう書いてあると先生は逆に疑ってしまいます。カニばさみで攻撃するという過激な一面を思わず吐露しており、こっちのほうが本当のまんべくんなのではないでしょうか。
将来の夢:NHK教育番組に出演すること、ポ○キッキーズに出演すること、マクド○ルドのハッピーセットになること
将来の夢、夢というよりは先生には野望に見えてしょうがありません。だってNHK教育番組とポ○キッキーズですよ。ひょっとしたら、「まんべDEどーも」ぐらいのことまで考えているのかもしれません。
そしてついに大掛かりな公式サイトまでできていました。
独自ドメインmanbe.jpの超公式サイトです。まだまだ発展途上のようですが、オンラインショップやマスコミ対応など、全国制覇を狙っていることはもう見え見えです。
その公式サイト内に動画コーナーがあったのですが、YouTubeを利用しています。当然のことながらYouTubeチャンネルもあります。
動画はまだ少ししかないのですが、次の動画は、一縷の隙もない完璧な計算の元に「まんべくんらしさ」を演出した作品だと先生は思いました。
先生がすごいと思ったのはまんべくんが歩道橋を降りてくるシーンです。歩道橋に上がるまではいいんですが、降りてくるときは階段が向こう側を向いているため全くまんべくんの姿は映りません。その間、われわれはただ行き交う自動車の音や信号機の出すピッポピッポという不抜けた音を長々と聞かされるだけなのです。
第一話という物語を期待させる題名でありながら、まんべくんがただ歩道橋を渡るだけという難解な内容、一見下手くそな素人が撮影したのではないかと思わせる斬新なフレームワーク、まんべくんの野心作の前に先生は思わず跪きそうになりました。
おそらくまんべくんは北海道を代表するゆるキャラとなり、その地位を揺るがないものにするでしょう。ところで、たしかまんべくんは「準」入選キャラのはず。長万部の本来の入選キャラである「ホタテガニ」は何をしてるんだろう。
むろらん水族館
うーやめぃくまい室蘭 室蘭♪(マイ・シャローナ!ダグ誕生日おめでとう参照)
先生はちょっと室蘭に用事があって行ってきました。先生は約20年前に室蘭に住んでいたことがあります。そのときすでに室蘭は鉄さびの町の様相を呈しており、なんだか寂しいところに転勤になっちゃったなあと思ったものです。でもその頃先生はまだ新婚だったので、それほど室蘭に悪い印象はありません。休みの日には、よく近くのむろらん水族館に行き、トドという字を書くトドをじっと眺めながら癒されたものでした。
先生の用事は午前中に終わったので、そんなわけで急に懐かしのむろらん水族館に寄りたくなり、約20年ぶりに訪れたというわけです。
ペンギンやアザラシたちが笑顔で先生たちを迎えてくれました。
壁に描かれた室蘭市のマスコット「くじらん」は20年前と変わらないような気がします。平成元年生まれの歴史あるキャラです。20年前は入場料がたったの200円で感動した記憶があるのですが、さすがに300円に値上がりしていました。
小ぢんまりとした館内も相変わらずです。天井には大きなくじらの模型が。一応アブラボウズという魚がマスコット的存在で、オオサンショウウオとか電気ウナギとかもいるんですが、イワシとかソイとかメバルとか、なんか普段食卓でおなじみのお魚が多いところが、先生は好きです。
ええっと、タコクラゲ。いや、先生がわざわざこの水族館に寄ったのは、タコクラゲが目的ではありません。あのトドという字を書くトドに再会しなければならないのです。
がーん。トドという字を書いていたトドのランは、2008年に他界されていました。先生、いきなりショックです。なんのために水族館に寄ったのか。これでは水族館の敷地内にあるツブ焼き屋の「つぶやき」という看板の写真をツイッターにアップして受けを狙うために水族館に寄ったみたいじゃないですか。
ちなみにこれです。
大きさが分かるようにと思ってセイコーマートクラブカードを置いたのですが、かえってセイコーマートクラブカードの方が話題になってしまいました。北海道、茨城県、埼玉県の皆さん、仲良くしましょう。
先生は、つまようじ一本で中身を切らずに上手に出せます。
話を戻しましょう。トドという字を書くトド、ランがすでに故人(いや、故トド?)だったという話です。
先生は元気にトドという字を書いていたトドのランの勇姿を思い浮かべました。ペンをくわえて頭を上下に激しく振りながら「トド」という字を書くランもすごいのですが、先生はむしろ、周りに気づかれることなく、うまく「トド」という字になるようにボードを微妙に動かしていた飼育係のおじさんの方がすごいと思ってました。内緒ですよ。
ランには会えなくて残念だったけど、先生はこのランのポスターがよくできていたので、ここまで来たかいがあったと思い直しました。そして、水族館のスター、マリンにやさしい、とかいう箇条書きを見ていたら、先生はべつやくメソッドを思い出しました。このポスターにも導入すればよかったのに、と思いました。
べつやくメソッド用 円グラフ作成君を利用してみました。
残念ながら、ランの奥さんのサクラっていうのも亡くなっていました。そういえばランのとなりに小さいのがいたような気がします。
そして、先生は初めてお会いしたのですが、その2匹のあいだに生まれた娘さんが立派にあとをついでいらっしゃったのです。
俗にべつやくメソッドと名付けられ、円グラフで表すことばかりが強調されて有名になってしまったけど、べつやくさんのあの記事もそもそもは上野動物園の訪問記であったはずです。
さて、さっさと帰ろう。そのときです。初めに先生を出迎えてくれたペンギンとアザラシの門をくぐろうとしたとき、先生は驚愕しました。
ペンギンとアザラシの悲しい後ろ姿です。見てください。なんと彼らの体には、頭の先から鉄の棒が何本も何本も刺さって貫通しているではありませんか。
非情にも体を貫通した何本もの鉄の棒によって、ペンギンとアザラシは全く身動きが取れません。おそらく閉園後も、夜中もずっとこの状態で耐え忍んでいるに違いありません。
どれだけ痛くてつらいことでしょう。それにもかかわらずペンギンたちは、私たちを出迎えるために笑顔を絶やすことはないのです。なんとけなげなことでありましょう。
まとめです。
お詫び(追記):いつものことながら、水族館レポートだったのに、出てきた生き物の写真がタコクラゲとツブ焼きだけだったことを深くお詫び申し上げます。
旭川がキャラクター名募集中!
旭川開村120年を記念した旭川市のシンボルキャラクターが決まり、市ではその愛称を募集しています。入選すれば三万円もらえますよ。10月29日が締切りだからみんなよろしくね。
え?みんなよろしくねって、先生は愛称考えないんですかって?
考えねーよ。先生がゆるキャラ嫌いなのは知ってるだろ。(→北海道ゆるキャラをdisるを見てない人は絶対に見ること)
ま、でも、いきなり考えろって言われても、とっかかりがないと思いつかないよね。そこでここは先生が一肌脱ぎ、市と作者に成り代わってこのキャラクターを嫌々解説したいと思います。ソースはこちら。
■雑記帳:旭川市のシンボルキャラクター決定 - 毎日jp(毎日新聞)
これはすごい作品だよね。全国津々浦々から1259点の応募があった中からの最優秀作品なんだよ。すごいねー。
旭山動物園で人気のシロクマとゴマフアザラシを合体させ、Tシャツは大雪連峰、ズボンは石狩川などの川をイメージ。さらにベルトは市民に親しまれる旭橋、旭川ラーメンのフリンジと市の魅力を凝縮。
これじゃちょっと分かりにくいかな。そこで先生が分かりやすく、図で解説してみるね。
ゆるキャラにありがちな弱点なんだけど、つめこみすぎなんじゃねーの? 先生はなんだか、まんべくんがものすごく優秀に思えてきたぞ。
予想を超えた未確認生物の誕生に、西川将人市長は「飛びつきづらいかもしれないが、何度も見るうちに味が出てくる」と苦笑い気味にPR。
じゃあ、恒例ですので、先生も一発disっておきますか。
お前水玉パンティかぶってんのかよ!
追記:ご存知のように、このキャラは「旭川」と「ハッピー」が合体した「あさっぴー」と命名されたようです。
マルヤマンのことはdisりません
先生は友人と冬の円山動物園に出かけました。円山動物園は楽しい顔出し看板もずいぶんと増えましたよ。
いやー、でもなんかさー、さっきから顔出し看板に先生より目立ってる奴がいるよな。誰だこいつ?
マルヤマンっていうのか、貴様、さてはまた先生の嫌いな北海道ゆるキャラだな?
- 名前:円谷 満(つぶらや みつる)
- 年齢:50歳
- 生年月日:5月5日生まれ
- 職業:円山動物園の飼育員
- 特技:「シーク・イン!」すると動物の気持ちがなんでもわかる。
- 性格:札幌円山動物園の飼育係を代表するキモカワキャラクター、ふつうのおじさん50歳。円谷満は、口下手なおじさんだが、シーク・イン!して「マルヤマン」になると、活動的かつ行動的となり、動物にまつわる事件や物事を的確に解決する。
いやはや、これはたいへんな失礼をいたしました。マルヤマンとは、職人的に黙々と仕事をこなす無口で熱い中年の働く飼育員のおじさんだったのだ。しかも聞くところによると、そのモデルとなった伝説の飼育員は実在したそうですよ。こんなことを知ってしまうと恐れ多くて、disることなんかできません。がんばってください、マルヤマン様! でもマルヤマンTシャツは着る気がおきません。
ところで話が変わりますが、先生は円山動物園に勝るとも劣らないユーモアセンスと顔出し看板を有した動物園を見つけました。
どこの動物園かまだ秘密ですが、先生はこの夏、この動物園を訪れることに決めました。現地の諸君、覚悟して待っていなさい。
北海道ゆるキャラをdisる
先生はだいぶ前に「北海道ゆるキャラをdisる」という企画を考えたことがありました。これは本気でけなすというよりは、北海道の企業や団体とか市町村のキャラをのべつまくなしにdisってゆく、するとだんだんdisるところが無くなってしまって、苦し紛れにdisるようになってゆく、そういう面白さを狙った企画でした。
たとえば北電のとまりん館のキャラクターである「とまりん」だと、
お前コンドーム指サックかよ!
というような感じです。disるといっても、最低限の品位は保持しなければなりません。下ネタはもってのほかです。
先生は北海道申請届出窓口の「ドーチョくん」を初めて見たときはこう思いました。
お前動けないじゃん!
いや先生ったら最初に見たときさ、この建物もドーチョくんのからだの一部だと思いこんでしまったんですよ。ドーチョくんの本当の姿はこうでした。
ヤドカリか!
あと、先生が絶対はずせないと思ったのは長万部町タウンイメージ・キャラクターです。公募で選ばれた3作品ともに捨てがたい何かを持っていますが、先生の一押しはなんといっても「まんべくん」です。
審査したのかよ!
いや、「まんべくん」はカニとホタテとアイリス(の花)という長万部の三要素を見事に取り入れた素晴らしい作品だと思いますよ。
だれかほんとに使ってんのかよ!→コメント欄で着ぐるみの情報をいただきました↓
■まんべくん(かにめし屋ブログより)
いやあ、まさか着ぐるみで大活躍とは、先生は全く知りませんでした。原案よりもずっとかわいいですね。思わずドロップキックをくらわしたいほどのすばらしい仕上がりです。
ま、先生はいつも頭の中で考えるだけで、ほんとにこんな企画を遂行するのなんてとてもめんどうですから、当然ボツになりました。
そうこういってるうちに札幌市にはなにやら新しいキャラクターが登場したようですよ。
■asahi.com:ラテン系ゆるキャラ、ごみ減量PR 札幌市-マイタウン北海道 ■札幌市:ごみ有料化をPR 上田市長がCM出演へ - 毎日jp(毎日新聞)
札幌市は、7月1日からの家庭ごみの有料化や新しい分別方法などの周知を図るため、「ごみ減量キャラクター」を使うことにした。キャラクターは、ヘルベルト(ごみの減量)、ワケラレオ(ごみの分別)、リサラ(リサイクル)の3人組。ラテンのリズムに乗せて環境を守るメッセージを発信する「さっぽろミーゴス」というグループという設定だ。
ゴミ→ミーゴ……。逆さ言葉にラテン系というのは道産子→コンサドーレ以来の北海道標準なんだろうか。それにしても何だろう、このことばにできない胸のモヤモヤ感は。そうだ、すっきりするためにdisらなきゃ。
すでにどなたかがTwitterでdisられておられました。すっきり。
自転車専用レーン
■Welcome To The Working Week : 北関東は自転車王国
ちょっと遅いような気もしますが、上記リンク先のやまちゃんのエントリーに先生は反応します。やまちゃんにしては珍しく、音もなければオチもない、立派な社会派エントリーです。やまちゃん曰く、
- 宇都宮市では車道左側の幅広い自転車専用レーンのおかげで事故が4割も減少した
- ところがやまちゃん居住の北海道某市では車道左側の白線から歩道までの幅が50cmしかなく、こんなとこ危なくて自転車なんか乗れない
- したがってこの街では自転車は歩道を通ることになっているらしい、ところが歩道に線は引かれていない
- もともと道路の幅が広い北海道なんだから自転車専用レーンを作るのはそれほど難しいことではないはず
- 北関東に負けないよう北海道の自転車乗りも声をあげていこう
要約するとこういう主張なのではないかと先生は受け取りました。
ところで皆さんは、先生ほどの大物なら通勤には黒塗りの乗用車で送り迎えが当たり前だとお思いですよね。でもね、FSBに追われている身としては、それじゃかえって目立ってしまって危険なんですよ。そうです、そこで先生は今、なるべく目立たないようにこっそりと、ごくごく普通の中年サラリーマンを装ってママチャリで自転車通勤をしているのです。ですから「北海道の自転車乗り」としての資格が充分にあるんですよ。さあ、先生もやまちゃんに続くぞ。北海道に自転車専用レーンを!
先生の通勤路です。はっはっは。やまちゃんが北海道のどこぞのど田舎にお住まいなのか先生は全く知らないこともないんですが、先生の住んでいる首都札幌には、こうしてちゃんと歩道に線が引かれて、既に自転車専用レーンがあるんですよ。はっはっは。悪いねー。
んん? ちょっと待てよ……。
……。
先生は今、ママチャリでジムカーナの練習に励んでいます…。
雪祭り
せっかく北海道に帰ってきたというのに、私は引きこもりがちだし、そもそもあまり友達がいない。そんな私の身を案じたのか、数少ない友達のひとりから呼び出しをくらった。七時にロビチカと言われたのだけど、ロビチカが何かを思い出すのにしばしの時間を要した。(ロビチカ:ロビンソン百貨店の地下。ススキノで飲むには定番の待ち合わせ場所である。)大通りでバスから降りると、私にとっては異様な光景が目に入ってきた。
なんと雪祭りだ。雪祭りが始まっているなんて、全然知らなかったぜ(それでこそ由緒正しい札幌市民なのだ)。正確には明日から始まるということは、帰宅してから初めて知った。それにしては大通り公園は多くの観光客で溢れ、どいつもこいつも写真を撮ってるし、出店もたくさん営業している。もう事実上始まってる感じなのだけれども、それほど混雑しない開催直前をわざと狙ってきた通な観光客たちだと後で合点がいった。
テレビ塔までライトアップされている。どう見たって雰囲気はもう祭りだ。
ところで、私がこうして雪像を目の前にするのは、これが生まれてから2回目である。前回は大学生のときで、東京から来た友達に是非とも雪祭りを見たいから案内してくれと頼まれてしぶしぶ行った。この最も寒くて最も混雑するときに、わざわざ出かけようなんて馬鹿げている(そう考えるのは由緒正しい札幌市民である証拠である)。
でも、せっかく人生で2回目の雪像との遭遇なのだから、記念に写真を撮っていこうと思い立ち、会場の中に足を踏み入れようとした。そのとき、一抹の不安が頭によぎった。このいいようのない不安感は何なのだろう。「雪像を見たら受験に失敗する…」私は高校時代に耳にしたこの言い伝えを思い出したのだった。高校3年の冬、それはもう雪祭りが終わったあとだったのだけれど、私は本を買いに街に向かった。バスが街に近づいたときだった。窓から雪像を壊している風景がついつい目に入ってしまい、私はすごく焦ってうつむいた。こわれかけの雪像なんだから関係ないさと自分に言い聞かせたけれど、結局私はその年の大学受験を失敗した。
もう人生を左右するような試験を受けることもないだろうと苦笑いを浮かべながら、私は雪祭り会場に足を踏み入れた。それに今となって考えてみれば、大学受験ごときが人生を左右する一大事だったのかというと、当然それには疑問符がつく。もちろん大学の選択や合否でその後の人生は変わるだろうが、ただ別の人生があるというだけのことだ。
ほんの一時の雪祭り気分を味わい、私は大通り公園を後にしてロビチカに向かった。地下鉄でロビチカに現れた彼と久しぶりの再会を果たした。雪祭りだなんて全然知らなくてさ、と私は彼に言った。何?雪祭り?うそだろ、そんなもんまだまだ先の話じゃねーか。彼もまた由緒正しい札幌市民だった。
大平原
前回、大平原とか大平原とか大平原とか、って書いたら、今日、何と苫小牧からやってきた先生がほんとに大平原をお土産にくれたよ。
このサイロと牛や馬の実に北海道らしいシルエットは、おそらく北海道の画家の栗谷川健一氏によるものだと思われる。
箱から一個出しました。
包装紙から出しました。北海道のバターがにじみ出ているようです。
いただきました。なまらうめえ。
しかし、ブログってすごいなあ。ブログって、なんか欲しいもの叫べばそのうち届くんだべか。えーと、iPod touchとかiPod touchとかiPod touchとか欲しい! あ、あと、コンデジ新しいの欲しい! GR DIGITAL IIとかGR DIGITAL IIとかGR DIGITAL IIとか、PowerShot G9とかPowerShot G9とかPowerShot G9とか欲しい!
円山に帰りたい
先日やっと、あどまちっく天国の札幌円山の回のビデオを見た。早く円山公園の近くに帰って住みたい。あそこは俺の原点だ。
たぶん石黒なんとかとのからみで東家寿楽が出てきたが、あそこは釧路が本店で、昭和天皇がおかわりしたっていうのが自慢なんだけど、普通のそば屋だ。特別うまいわけではない。
俺のおススメは、まず札幌医大の近くの喜香庵(きこうあん)だ。ここは昼間しかやっていない。余計なメニューはないストイックなそば屋だ。貸切になるけど、頼めば夜の宴会メニューもやってくれる。
気軽によるなら古祁庵(こきあん)だ。ここは本来のそばの食べ方、すなわち、酒を飲みながら卵焼きや鴨肉をつつき、最後にそばという楽しみ方ができる。今の俺はもう酒飲まないけど。
あの番組で扱っていたいわゆる円山エリアは、かなり広義の円山エリアであり、当然この2店もそのエリア内であったにもかかわらず、東家を出したところは、そばファンとしてはちょっと残念。
ああ、円山はいいところだ。
駐輪禁止駐輪場
今日も先日の帰郷のときの話です。実家が引っ越したのですが、その最寄の地下鉄駅の駐輪場。「駐輪禁止」という看板が目印です。本来、自転車の利用は環境問題の見地からも推奨されるべきですが、そうはいっても現実問題として駐輪場の確保は難しいというのが地方自治体の苦しい胸の内なのでしょう。札幌市では過去に地下鉄への自転車持ち込みなんて実験をやってますが、苦肉の策という感もなきにしもあらずです。いろいろ調べてみると、札幌市交通企画課による札幌市の自転車政策の現状と課題(PDF)という報告に、全く同じ場所の写真が載っていて、思わず笑ってしまいました。
ということで、普通のブログシリーズを続けていますが、どうだ、どうなんだ。おもしろくないだろ。おもしろくないんだな。おもしろくないんだったら続けてやるぞ。ざまあみろ。
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